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2004年11月18日
Defying The Rules / HIBRIA
なんだかんだでBURRN!で高得点を獲得すると話題になるよね。やっぱみんな気にしてんじゃんねえ。俺は「BURRN!のレビューはすっげー当てになる」と思っているので知らないバンドでも高評価であれば購入してしまいます。っていうか活用できる情報は素直に活用しようよ。
ブラジル出身のこのバンドの音楽性は「至極真っ当なヘヴィメタル」。メロスピだとかメロパワだとかそういうものが生まれる前の、RIOTだとかRACER Xのような欧州的なメロディーとアメリカのパワーを併せ持ったようなヘヴィメタリックなバンドに21世紀のバンドらしいドコドコ感というかスピード感を加味したような雰囲気。軟弱でもないし、アタマでっかちでもないし、暑苦しくもない。ノスタルジックな雰囲気を感じさせながらも懐古主義に陥っているわけでもなく、パワーがありながらもスマートさも失っていないという、ありそうでない路線。ヘヴィメタリックに突っ走っても繊細さが垣間見えるところにいい意味でのジャパメタっぽさを感じたりもする。
歌メロなんかはもう少しフレーズにアレンジ加えたらすごいのに!と思ってしまうパートもあるんだけど一度慣れてしまうと聴く態度が減点法から加点法になる。最初は何か物足りなく感じていたのについ何度も何度もリピートしてしまい、いつの間にか「ツメが甘い」と思っていた歌メロが「哀愁を伴いつつ勇壮さを失わないメロディー」に感じるようになってくる。特にA KINGDOME TO SHAREとDEFYING THE RULESあたりはたまらん。
また、楽曲のバリエーション自体は豊富なわけではないが、どの曲も押しと引きを巧みに使い、「ただの疾走曲」に終わらせない劇的さを織り込んでいる。流麗なギターと大人気ないフレーズでガンガンに自己主張してくるベースの絡みもたまらなくスリリング。かといってソレが技術至上に陥っているわけではなく、飽くまで「さらにかっこよく!」ってのを追求したらこうなったって感じなのがグー。そしてやっぱりヴォーカルの力量。適度に耳に突き刺さる攻撃性を持ちながらもスムーズな伸びを感じさせるキャッチーな歌声は正に逸材。
新人なのにプレイヤビリティとメタル音楽センスにここまで抜きん出たものを感じさせるバンドってのは凄いよなあ。ANGRA、SHAMAN、そしてこのHIBRIAと、ブラジル人の音楽的基礎体力の高さって恐ろしいものがある。
革新性がとかロックとしての先鋭性がどうのとかそういうくだらねー理屈引っぱってきて叩かなくたって世界的にブレイクなんてしないんだろうからいいじゃないですか。そりゃ半端なのだったらアレですけど、少なくともこのバンドには気合を感じることができるし俺は大好きだぜー。
投稿者 trouble : 2004年11月18日 21:29
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コメント
Everything's Ruined: Defying The Rules / HIBRIA 私が探していたものです。情報をありがとうございました。
投稿者 web design vancouver island : 2012年02月27日 02:07