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2004年11月04日

THE VELVET TEEN at 渋谷クラブクアトロ

実はすっかりライブのことを忘れていまして、1週間前になってチケットぴあから「おいオマエまだチケット発券してねーぞ」っていうメールが来て思い出したという不届きモノでした。

そんな気持ちでのほほんと観に行ったら前座付き。正直平日のライブで前座付くときっついんだよなーと思ってたんですが、考え事してたらあっという間に終わった。まったく記憶が無い。ゴメンナサイ。

セットチェンジの間も色々考え事をしててぼやーっとしてて、思わず「こんなんじゃTHE VELVET TEENのライブもまったく記憶に残らずに終わってしまうんじゃないだろうか」とか自分で不安になったりしてたんですが、始まってみたらなかなかどうして。昨年はMEWの前座で来日し、「意外と肉体的」なライブで好印象でした。今年出た新作ではピアノを中心に躍動感よりも壮大さと美しさを追求した印象があり、そこらへんライブだとどうなるんだろという不安もありましたが、そんなの軽くねじ伏せるだけの迫力がありました。

新作のSarte Ringoでスタートしたライブは、前回の来日でも見せた「ライブで聴くと意外と肉感的」な前作以前の楽曲に、ピアノとジュダの歌唱を芯にしたややポストロック的なアプローチもあるELISIUMからの楽曲を織り交ぜながら進んでいく。アルバムを聞く限りは静謐な印象のあるELISIUMの楽曲も、ライブでは美メロとストリングスに頼りすぎることなく、新加入のドラマーのキレと重みのある素晴らしいプレイを土台に厚みも感じられるスケールのデカイ独特の世界を描き出していた。リズム隊が強いとこういうバンドのライブもやっぱ体が動くね。このドラム、メガネ・デヴ・髪型変で一見鈴木ヒロミツ的オーラを放出しておりながらもそのプレイは一級品。

1本しか持ってきていないギターがトラブったりもしたんだけどそのときのやりとりが逆にアットホームな雰囲気を作ったりしてたんだけど(いつか金持ちになったらもう1本ギターを買うとか言ってたな。あとシャツ4枚)、とにかく圧巻は本編ラストのChimera Obscurant。反復フレーズを重ねながら高まっていくジュダの感情とそれをさらに高みに引き上げるドラムスのプレイがとんでもないことになっており、ジュダの絶叫で曲が終わると鳥肌ぞわーですよもう。いやーこれ聞くだけでもチケット代の元取ったって感じ。

アンコールはCode Red、Counting Backwardsという初期の名曲を連発して大盛り上がりの中終了。ジュダの歌唱は内向きなナルシシズムがやや過剰というか歌唱そのものにかなりクセがあるために好き嫌いが分かれるかもしれないが、今回のライブで見せたバンドの成長っぷりには驚いた。まだまだ大きくなりそうな感じ。

投稿者 mikepatton : 2004年11月04日 23:25

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