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2005年03月08日

BUTCH WALKER / AMERICAN HI-FI at 渋谷クラブクアトロ 二日目

二日目。多少セットリストはいじるかもとは言うものの、時間の関係で「追加」はできないということだったので(えりんさんとこ情報)まあ昨日と同じぐらいのライブが観れればいいやーと思いつつ臨んだ二日目。

昨日と同じように7時きっかりに客電が落ちると聞こえてきたのはやっぱり昨日と同じくRadio Tokyoのイントロのピアノ。わかっていてもやっぱり血が騒ぐ。フロアからは掛け声が起こり、いつの間にか巨大なモッシュピットができてたり・・・はもちろんしないんだけど昨日よりも反応はよく、盛り上がりが大きい。中盤からアップテンポになってドラマチックに曲が盛り上がる。何度聞いてもいい曲だよなあ。

そしてエンディングからコステロ色の強いUncomfortably Numbで畳み掛ける。軽快なノリだけどサビのブッチはやっぱり熱い。すでに汗だく。ただ、今日はピック芸不調。ことごとく失敗してやんの。エンディングでは「本職のギタリストだったんだぜ!」と言わんばかりの熱いソロを聞かせる。日本語での挨拶を済ませてきちんと伝わったとわかると「俺の日本語まだきちんと通じてるぜ」と嬉しそう。続いて#1 Summer Jam。正直この曲あんま好きじゃないんだけどライブで聴くと楽しい。コーラスではベースが活躍。

Last Flight Outもライブで聴くといい感じ。この曲でもブッチは暴れまくり、次のDon't Moveのイントロで「息が切れた」って日本語でなんていうの?と冗談めかす。が、すぐに顔はシリアスに戻りこの曲のムードに没頭していく。バラードを歌っているときのブッチは完全に曲に浸かっている感じで感情移入が凄いよね。この曲のギターソロ後のパートってライブで聴くとすごいジェフ・バックリィっぽいけどブッチ好きなんかなあ。ここドラマチックですげーかっこよかった。

ここまでは昨日と同じセットリスト。入れ替えなしかな、次はMixtapeかなと思っていたところ、ブッチはキーボードの前に。感触を確かめるように軽く弾いてから、「次の曲はMarvelous 3ファンに捧げる」と言って歌いだしたのはCigarette Lighter Love Song!!マジでーーー!!!もうこの時点で涙腺決壊寸前。ヤバイ。バンドなしでしっとりとブッチが弾き語るんだけど節回し一つ一つにもうやられました。RADIOHEADのライブでFake Plastic Trees初めて聞いたときと同じ感動。もうダメっすよ。やばいっすよ一人で見てて良かったよ。俺の隣の女の子もぼろぼろ泣いてて「俺も気持ちわかるよ!」とばかりに抱きしめてしまいたくなりましたが犯罪になると思ってやめました。

続いてのMixtapeもやっぱり甘く、熱く。バラードが続いても全然ダレないのはすごいよね、っていうかそりゃキミには思い入れというスパイスが存分にふりかかってるからねと言われたらそれまでなんですけどホント全然マッタリしない。

「一番キライな奴に今電話して、次のこの曲を聞かせてやれ」という曲紹介で始まったのはBest Thing You Never Have。強い哀しみと憎しみを歌った曲だけにブッチの感情移入も最高潮。絶叫から一転囁くように歌ってみたりとふり幅の大きいダイナミックな歌を聞かせる。後半クライマックスでの感極まった絶叫はほんとぐっとくるよ。CDで聞いたときにそんな強く印象に残ったわけじゃないんだけど、こうしてライブで猛烈に熱い歌を聴かされると圧倒される。すんごい。この曲でもベースがコーラスで活躍。

感情が強すぎるからこそ絶叫じゃなくて静かになるんだ、と言わんばかりのエンディングから一転して軽快なLights Outへ。UFOのカヴァーじゃないよ。掛け合いも盛り上がってお祭騒ぎで終了。しばらくアンコールの拍手が止まなかったけど、結局戻ってこなかった。でもやっぱ足りないよね、これだけじゃ。

この日は結局Maybe It's Just Meの代わりにCigarette Lighter Love Songが入った感じ。二日とも観てよかったよいやーマジ感動。ブッチへの思い入れは元々めちゃめちゃでかいので演奏の良し悪しに関わらず興奮はしてしまうと思ったんだけど、この二日間で初めて生で観ることができたブッチは本当に素晴らしかった。カッコよさで酔わせ、歌で泣かせる。たまんないっすよ。帰ってきてから2時間ですでに禁断症状だよ。Hattieさんに地方まで見に行っちゃえば?って言われたけどほんと行っちゃいたい気分。単独観れるなら地方どころじゃなくてアメリカまで行って観たくなったよ。まいった。本当に素晴らしいアーティストでした。ブッチ・ウォーカー。

とすっかり「もう燃え尽きたぜモード」だったんですがしっかりAMERICAN HI-FIも観ました。昨日のライブは本人達も納得いかなかったのか今日はガラっとセットリストを変えてきました。入れ替え曲も多数。こうやって昨日はダメだったから今夜は変えてみようってことで大幅に変えられるのはライブ慣れ&長年一緒にやってるっつーのが大きいよね。YNGWIEのライブには望むべくもないことです。と言いつつライブのツカミみたいのは昨日のほうがよかった気はする。

でもすぐにノリもよくなってきたし今日は音も演奏もよくてAMECICAN HI-FIの持ち味が存分に発揮されたいいライブだった。カヴァーは残念ながらASHじゃなくてチートリのSurrenderっつーお約束な曲でちょっとガッカリだったんだけど楽しかったのは間違いないのでそんなとこにツッコミ入れるのはやめましょう。

やっぱこちらもライブで盛り上がれる曲が沢山あってとにかく楽しい。Another Perfect Dayみたいなステキなバラードもいいし。で、密かに今日はアンコールでブッチとのセッションあったりするんじゃねーかと思ったんですが期待通り!アンコール一発目のSomething Real(昨日はセット中盤にプレイされ、ステイシーがキーボード弾いてた。Home Sweet Homeちろっと弾いてたね)でキーボードを担当し、そのままバックステージに戻ろうとしたところを「まだまだ働いてもらうよ!いつもはブッチが俺たちを働かせるけど今日は俺たちがブッチを働かせるんだ」と呼び戻し、「ブッチと俺等がすっげー影響されたアーティスト、エルヴィス・コステロだ!」とRadio Radioをプレイ。ステイシー、ブッチ、ドリューが順番にリードヴォーカルをとり大盛り上がり。ブッチはコステロのモノマネしてましたね。ラストはセカンドアルバムからヘヴィなHappyをプレイし、はっちゃけでライブは終了。

ブッチとのセッションっていうスペシャルもあったけどそれを差し引いても昨日よりはるかに素晴らしい彼らならではのライブ。昨日は「パワーよりもポップ」とか書いたけど今日はパワーも十分。ステキなライブでした。

投稿者 trouble : 2005年03月08日 22:36

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行って参りました、Butch Walker/AMERICAN HI-FIのライヴ。Butchといえば、SOUTH GANG(本人はあまり触れられたくないかな?)... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年03月15日 21:08

コメント

ブッチ@名古屋に行っていました。
時間が短かったのは残念ですが素晴らしいライブでした。
東京では"Maybe It's Just Me"や"Don't Move"やったんですねー。
羨ましいです。ちなみに名古屋では"Joan"をピアノ1本で
やってくれて感動的でしたよ。

AHFは各地でセットリストばらばらみたいですね。
名古屋は客入りも悪く盛り上がりには欠けましたが
アンコールでのブッチとの共演も楽しかったし
それなりにまとまりのあるショーをやってくれたと思います。
でもAshの曲聴きたかったな。

一応名古屋のセットリスト書いておきますね。

◆Butch Walker
1. Radio Tokyo
2. Uncomfortably Numb
3. #1 Summer Jam
4. Last Fright Out
5. Joan
6. Cigarette Lighter Love Song
7. Mixtape
8. Best Thing You Never Had
9. Lights Out

◆American Hi-Fi
1. The Art Of Losing
2. Surround
3. The Breakup Song
4. Maybe Won't Do
5. Hi-Fi Killer
6. Hearts On Parade
7. Another Perfect Day
8. Highs And Lows
9. Built For Speed
10. I'm A Fool
11. Seperation Anxiety
12. We Can't Be Friends
13. Nothing Left To Lose
14. The Geeks Get The Girls
- Encore -
15. Something Real (with Butch Walker)
16. Radio Radio (with Butch Walker)
17. Flavor Of The Weak

投稿者 てるお : 2005年03月11日 12:30

うぉーJoanも羨ましいっすよー!
これもしっとり歌われたらたまんないっすよね。
ASHは他んとこでもやってたのかな?
なんか定番カヴァーよりも同世代の現役バンド
(AHFのほうが上だけど)のカヴァーって聞きたくなりますよね。

AHFはがんがん変えてるのは「そういうことが
できるバンドだから」なのか「イマイチセットリストが
しっくりこないから」のどっちなのかな。

投稿者 さだお : 2005年03月13日 21:19

札幌ではQueenメドレーもやったみたいですね。
でもやっぱオリジナル曲をもっといっぱい
聴きたいってのが本音ですね。

AHFに限らず、"Surrender"は定番カバーの域を
超えちゃってるような気がしますからね。

AHFのセットはしっくりこないってのが本音だったかも。
オープニングから新譜の曲が全然出てこなくて
ちょっぴり不安に感じたくらいでしたから。

投稿者 てるお : 2005年03月14日 18:48

>てるおさん
ですよねー。まだまだ聞きたいの沢山。

AHF、アメリカではずっとブッチの前座で
廻っててまだヘッドラインショウの準備が
出来てなかったんですかね。
何気に日本でも前座だと思っててこっち来たら
順番逆になってて焦ってたんだったりして。

投稿者 さだお : 2005年03月15日 20:32

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