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2005年05月11日
Composure / WAKING ASHLAND
自主制作のEPが話題になり、「2004年度全米でもっとも期待される未契約バンド」と言われていたらしいアメリカのバンド。ピアノと歌を軸にして伸びやかで清清しくちょっぴり切ないメロディーを聞かせる彼等の音楽は、ポストJIMMY EAT WORLDと言われていたりTooth & Nailと契約したものの、COLDPLAYやTRAVISの名前があがっているようにエモ界隈だけじゃなくもっと大きなフィールドで活躍していくことを容易に想像できるポピュラリティの高さを持っている。KEANEのような真っ直ぐな雰囲気も漂っているんだけれどそこに留まらない懐の深さも感じさせる。とにかく新人にしてこのアルバムはありえない。
自主制作EPのタイトルトラックでこのアルバムにも収録されたI Am For Youと言う曲がそれこそJ.E.W.のSweetnessのようなアンセムになりうるって言われているみたいだけど、音楽的には「みんなで一緒に盛り上がる!」っつータイプよりもアップテンポながらもしっとりと染み入る感じの曲。楽曲のノリがというよりもサビの
And I, I Am For You
And I, I Will Love You
And I, I Am For You
And I, I Will Save You
のくだりによるところが大きいのかな。エモっ子大合唱の姿が目に浮かぶし確かにパワーがある曲だと思う。ただ、このアルバムが凄いのはそれが「突出しているからアンセム」になっているわけじゃないところ。
1曲目のShades Of Greyから全編素晴らしいメロディーの洪水で、後半になっても沈静化することなく流れ続けている。ほんと溺れちまうぜって感じ。どの曲も同じ雰囲気だっつーとこで単調と感じる人もいるかもだけど、単体で聞くと全曲名曲と言いたくなるぐらい胸にしみる、前向きだけど涙がポロリみたいなエモエモソングの金太郎飴状態。あまりにどの曲も素晴らしいので途中からは感覚が麻痺してきて痺れを感じるほど。でも我に返って流れている曲に気持ちを向けるとやっぱりそれもすげーいい曲だー!みたいな。そんなテンションが本編13曲50分強という決して短くない時間持続しちゃう。
ちなみにラスト2曲は自主制作EPに収録されていた曲らしい。力強さもあるがしっとりとした本編の曲とはちょっと違う快活な雰囲気もある。
とにかく「メロディーが染みるエモ大歓迎!」な人は是非。エモは飽和状態になってるとは思うけど、このバンドはそういう状態の中でも音楽の説得力で聞き手の口をふさぐことが出来るバンドだと思う。
投稿者 trouble : 2005年05月11日 20:52
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コメント
めっちゃおひさしぶりです。
これロッキンオン読んでて相当そそられていたのですが、さだおさんのレビュー読んで確信しました。100%気に入るはずと思いました。
ところで、未聴のエモバンドではCOPELANDとMAEってのが気になってるんですが、このあたりってどうですか?
投稿者 sogitani : 2005年05月14日 15:12
どうもっすー
ちょぎさんなら絶対気に入ってもらえると思いますよ!
是非聴いておくんなまし。なんかどこのCD屋行っても
プッシュされてますね、このバンド。新人なのに。
COPELANDは2ndでかなり成長しましたし、味わい深いし
いいバンドだけどまだそんなに聞き込んでないなあ。
MAEは1stしか聴いてないんですけどなかなかです。
今日ちょうど2nd買ってきましたー。
ってこの2バンドについてはあんま参考になるようなこと
まだ書けないなあ。なんかきっちり聞き込む前に
他のCD買っちゃったりすると持ってるのに
こういうときコメントできなくなったりするんですよね。
いかんいかん。
投稿者 さだお : 2005年05月15日 20:19
Everything's Ruined: Composure / WAKING ASHLAND 私が探していたものです。情報をありがとうございました。
投稿者 web designing vancouver : 2012年02月27日 07:01
まぁ片想いであれば自分はシーズンで終わっちゃいそうですねパンダ
投稿者 オメガコピー : 2013年01月24日 13:15