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2006年08月15日

65daysofstatic at タワーレコード渋谷店

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サマソニで多くの人が裏ベストに挙げているもんのすげーライブを見せてくれた65daysofstaticのインストアイベントに行ってまいりました。

春先に出た2ndに続いて日本盤がリリースされることになった1stをタワーレコード渋谷店で予約するとこのイベントの参加整理券がもらえるというもので、僕はすでに輸入盤で買っちゃってたので人に無理やり予約させて金を払うことなくこのイベントに参加してきました。わーい。

このイベントが告知されてからすぐに予約枚数には達したみたいでミクシィの65コミュには「チケット譲ってください書き込み」があふれてました。いやーよかったなーうれしーなー。と胡坐かいてたんですが、大阪ではライブじゃなくて「トーク&フィルムコンサート」だったし東京も「ミニライブ」ってことだから2,3曲だけだったりして。

時間前にタワレコ渋谷店に着くとすでにのイベントが行われる地下への階段の周りに多くの人が集まっている。並ぶ際の整理番号は400番台まで案内されてたけど結局何人分ぐらいのチケットが配布されたんだろ。並んでる列を見る限り、意外と女の子が多い。

タワレコの地下にはしっかりといたライブスペースがあって、ドリンクも売ってた。お酒はないんだけど。整理番号は20番台ってことで前に行こうか迷ったんだけど結局見やすい位置を確保することに。でもこの見やすい位置、エアコンの風が直撃してすげー寒い。ていうか風強すぎ。

さっき書いたように400番ぐらいまで整理券は配布されていたみたいだけど、ざっと見回して実際にいたのは2,300人ぐらい?小さいハコだったけどそんなギュウギュウな感じもなかったな。サマソニでのあの盛り上がりとライブ後の絶賛の嵐を考えると、こんな小さいとこでこんなのんびりと見れるのって今回が最初で最後じゃねーかって感じもする。ていうかこういう少人数でのライブを観れるなんて貴重だし、いつか「俺あんときインストアで見たんだよねー」とか自慢できるぐらいになってほしいぜ、というプチ選民意識と自慢したがりやさんな僕。

そんなことブツクサ言いながら待っていたら19時直前に場内暗転。ステージに向かって左側にはラップトップパソコンが置いてある。そしてドラムライザーなしで地べたに直接置いてあるのでおちびさんにはドラムがまったく見えません。

オープニングはサマソニと同じくDrove Through Ghosts To Get Here。ピアノフレーズの反復と打ち込みのサウンドが緊張感を高め、爆発するパートのところから生演奏に切り替わる。ステージに現れたときは普通の人たち、というアピアランスなんだけど楽器を手にすると人が変わるというかとにかくアグレッシヴなステージング。特にキャップをかぶった方のギターのポール・ウィリンスキーはなんつーかヤバいというかキレた感じでかっこいい。もちろんサウンドもやはり一発目から度肝を抜くサウンドで、やはりドラムのロブ・ジョーンズの凄まじさに一気に引き込まれる。手数足数が半端なく多い上に非常に安定感があり、音のやかましさも素晴らしい。アタマをぶんぶん回しながら叩く姿もかっちょよい。曲のエンディングからそのままI Swallowed Hard, Like I Understoodへとつながる流れもサマソニと同じ。この曲もかっちょいいんだよなあ。あまりの演奏に息を呑んでいた観客が曲が終わると同時に大歓声をあげるとジョーが照れくさそうに礼を述べ、"We are, ろくじゅうご、にちかん、あー、の、ざつおん"と自己紹介。staticは雑音って訳すのね。

続いてはサマソニではやらなかったInstall A Beak In The Heart That Crucks Time In Arabic。曲名なげーよ。中盤のトライバルなと言っていいのかわからないがドラムの暴れっぷりがすげーかっこよかった。ほんととにかくドラムの音が気持ちいい。サマソニんとこにも書いたようにこうしてライブを観てみるとAPHEX TWINにもMOGWAIにも似ていない。ドラムを軸にしたこの肉体的躍動感はどちらのバンドにもないものだし、ピアノとギターによって紡がれる美しくときに悲壮感あふれる世界観もこのバンドならではの素晴らしさだ。観客が全員そんなことを考えながら見ていたわけじゃないだろうが、スバらしい演奏が終わった後、みな虚を突かれたように「しーん」。なんか声出したり拍手するタイミングを見失ったらしい。

そんなビミョーな空気の中バンドは黙々とチューニングを直し、次の曲へ。mixiにアップされていたセットリストによればJapanという曲みたい。曲の略称もしくは別名なんだけどこれアルバムに入ってたっけ?こういうバンドの曲名は覚えられないのが多い。先ほどの静寂の気まずさをみな反省したのかこの曲の後は大歓声。そして2ndの中でも人気の高いAwait Rescueのイントロが聞こえてくると盛り上がりはさらにアップ。緊張感あふれるリズムとキーボードサウンドに息を呑むパートから一転天井がなくなったかのようなブレイクビーツと轟音ギターの組み合わせが映える解放感あふれるパートになると怒号とも悲鳴ともつかない歓声があがる。いやすげえ。かっちょいい。

その興奮は続く65 Doesn't Understand Youになっても収まらない。ブレイクビーツが凶暴な雰囲気を醸し出すこの曲、サマソニではドラムがイスの上に立って踊ってたけど今日はプレイに没頭してました。この曲のドラム聞くと、打ち込みナシで人力オンリーでも同じだけのスリル満点のサウンドを再現できるバンドだということがわかる。

なんかMCでジョーがお詫びがどーのとか言ってた気がするんだけどこの人の英語は俺にはまったく聞き取れず。後半の日本ツアーは今日が最後でどーたらってのはわかったんだけど。前半は俺以外の人にもあんま伝わってなかったような気がします。なんて言ってたかわかった人誰かおせーてください。

Radio Protectorのピアノの調べにのってシンバルを叩きまくるドラムによってもたらされる快感に身をゆだね、本編ラストは必殺のRetreat! Retreat!。This band is unstoppable!のナレーションに導かれ爆発するサウンドで再び大きなカタルシスが生まれる。

アンコールはAod。これってなんかのシングルに入ってる曲だっけ?どちらかというと地味な曲で、どうせならAren't We All Running聞きたかったな、とか今になると思うんだけどその地味というか静かな曲であっても十分聞かせる演奏だった。何かが起こる前兆を感じさせるギターとピアノのフレーズの連なりに呑み込まれる。

最後はジョー、ロブがステージを去り、ポールとサイモン(て書くとおかしい)が静かに曲を終わらせる。

55分の間だったけどサマソニで感じた衝撃がやはり本物だったということを十分実感させられる素晴らしいライブだった。まじでこのバンド、今年のベストバンド&ベストライブの最有力候補になっちゃいました。

投稿者 trouble : 2006年08月15日 23:42

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コメント

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