« 65daysofstatic at タワーレコード渋谷店 | メイン | イベント告知 »

2006年08月28日

ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男 

brian.jpg

観てまいりました。ストーンズにはまったく興味ないしブライアン・ジョーンズに関しては「ウィレム・デフォーに似てる人」ぐらいしか知らなかったんだけども。

ブライアンに使用人(家の建築?)として雇われたフランク・ソログッドが死に際に告白した内容をベースに当時のマネージャーであるトム・キーロックに協力してもらってブライアン・ジョーンズの死とそのロックライフを映画化したといった感じ。

前半は映画関係なく眠くてまともに観れてなかったんですが、ストーンズのかっこよさとか破天荒さが描かれているわけでもブライアンの音楽的貢献が描かれていたり彼の存在が美化されているわけでもなく、徹頭徹尾ブライアンのダメ人間っぷりが描かれています。インドにバンドで行ったときにキース・リチャーズと女のことでトラブって一人インドに置いてけぼりにされたエピソードとか本当なのかしら。まあ要は麻薬と女です。アニタ役のモネット・メイザーのロケッティなおっぱいがいい感じでした。

ストーンズの音楽よりも印象に残ったのは、劇中に流れるBOB DYLANのBalladd Of A Thin Man。おまえの知らないところで何かが起こってるんだぞ、Mr.Jones、という歌詞を聴いてボブ・ディランの大ファンだった当時のブライアンはかなり情緒不安定になったといういわくつきの曲なんですが、この曲がミックとキースに解雇を言い渡されるという重要な場面ですげー効果的に使われてました。かっちょよかった。

ちなみに、というかここからが本題。アヴァンギャルドな音楽といえばのTzadikレーベルからリリースされているRadical Jewish Caltureシリーズ、最新作はJamie Saftによるボブ・ディランのカバー集なんですが、このBallad Of A Thin Manも収録されています。で、俺がわざわざそれを書くと言うことでもうバレてるかもしれないですが、この曲でヴォーカルをとっているのがマイク・パットンなんです。

どこでも叫んでないし、ワキャワキャ言ってないし、最初っから最後までマジ歌唱。PEEPING TOMを聞いて「普通に歌われるだけだとなんか物足りない」と思ったのが嘘のよう。音節の一つ一つの「音」にこだわりを感じる低音での語るような歌唱、凄まじいドラマ性を感じさせる歌い上げパートなど、ファンなら一聴の価値あり。1曲だけなんだけどね、パットンが歌ってるのは。

他の曲は原曲知らんのでなんとも言えないんですがJamie Saftのピアノ、Greg Cohenのコントラバス、Ben Perowskyのドラムスによるジャズアレンジでディランナンバーが演奏されてます。

trouble.jpg
Trouble / The Jamie Saft Trio Plays Bob Dylan

投稿者 trouble : 2006年08月28日 19:27

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://fantomas.kill.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/453

コメント

コメントしてください




保存しますか?