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2007年05月30日

ALCATRAZZ & JOE LYNN TURNER

おっさんいっぱいのノスタルジーイベントに行ってきました。

JOE LYNN TURNER
ギターは梶山章、それ以外はGERALDの人たちらしい。しょっぱなからそのバンドのショボさが炸裂。まあ小銭稼ぎのためのイベントでそんなに本気度も高くないんだろうしマトモなもんを期待しちゃいけないんだろうなあ。

ジョーを最後に観たのは1998年に国際フォーラムでやったモントルージャズフェスティバル(よくわからんイベントでした)以来だったりします。そのときはものすげーハンプティ・ダンプティ体型に衝撃を受けたんですが、今回もやっぱりパツンパツンなお腹がステキでした。声はあんま出てなかった気がします。

で、もうこういうイベントでパフォーマンスだとかにグダグダ言っててもしょうがなくて、重要なのは選曲だけって感じなんですけどジョーと梶山との曲とRAINBOWを2,3曲ずつ順番にやっていく感じ。バンドの演奏がショボい以上ジョーと梶山の曲は苦痛でしかなくて、RAINBOWの曲を脳内保管しながら楽しむってぐらいしか見所がないんだけど、そのRAINBOWも定番(Death Alley Driver, I Surrender, Street Of Dreams, Power, Can't Let You Go, Can't Happen Here, Spotlight Kid)しかやらんし。つーかPowerとかCan't Happen Hereって人気あんの?もう少しRAINBOW以外にも色んな時代の曲やって欲しいんだけどなあ。イングベんとこにいたことって汚点みたいになってんのかな。ソロでイングベの曲やったのって聴いたことないような気がするんだけど。

そんなわけでかなりきっついライブでした。期待してもいけないんだろうけどさ。

ALCATRAZZ
セットチェンジのインターバルは15分ほど。その間に飲み物買いに行く人とかが俺の近くを通っていくんだけど、みんな衝撃的に臭い・・・。雨で湿気が多いからってのもあるんだけど、加齢臭もあいまってなのかホント筆舌にし難い臭気が漂っておりました。年齢層が高い客層だと大合唱んときの口臭もすげーんだよな。

まあ僕もそんなオッサン軍団の一人で立派に腐臭を放っているわけですが、ALCATRAZZの1曲目、いきなりEyes Of The World!これは結構燃えた。そして日本のファンに気を遣ってくれたのでしょう、グラハムはきちんとスーツで登場。黒スーツ黒タイ黒サングラス。さすが!でもスーツのサイズがあってない!ジャケットがデカすぎる!シティ・ハンターの表紙で香が男装したときみたいな、あんな雰囲気になっちゃってます。グラハムカワユスです。

で、ルックス以上に心配していたグラハムの歌なんですが、あれ?意外と?歌えてる?俺にとってグラハムのライブでの歌唱ってのはALCATRAZZのメタリックライブでの歌なんですけどそのイメージと比べたら音程はしっかりしてるしそこそこ声も出てる。もちろんボロボロんとこも期待通りたくさんあったけど。

セットリストはALCATRAZZの2ndからGod Blessed The Video、Sons And Lovers, Will You Be Home Tonightと3曲もやって意外だったんですが、それ以外にもIMPERITTELLIのStand In Line(イントロのシャウトはハウィーが担当)だとかM.S.G.のDesert Songもプレイ。ALCATRAZZの曲は期待していたStarcarr Laneは聴けなかったけどJet To Jetとかやってたし、Kree Nakoorieの途中にHiroshima Mon Amourを挟んで組曲っぽくしてたりと(ってそんな大したもんじゃないんだけど)きちんと聴き応えがありました。

キーボードは音源を使ってたけどそれで十分だったな。バンド全体としてのまとまりはまだイマイチだった感じだけど、グレン・ソーベリのドラムはスティックを器用にクルクル回しつつキレのあるリズムを叩き出しててなかなかだったし何よりハウィー・サイモンのギター!!メタリック・ライブを今でもしょっちゅう観てしまうイングヴェイ・ヲタクを納得・・・いや感心させるコピーっぷり。大体この手の「影響を受けまくったギタリスト」であってもフレーズを再現しようとするとどこか音が抜けてて何かしらの欠落感を感じるものなんだけど、ハウィーにはそれがない。全部が全部コピーじゃなくて要所要所だけ完コピって感じなんだけど、その完コピの部分がまさに一音も違わぬ完コピっぷりで痒いところに手が届く気持ちよさでした。おそらくECLIPSEぐらいまでのアルバムだったら全曲完コピできるに違いない。練習しなくても、身体にすべて染み付いてそうなそんなプレイでした。でも、ピックの持ち方がイングヴェイと違うのでピッキングフォームが美しくないのが残念でした(変なこだわり)。

さすがにヴィヴラートの情感みたいのはイングヴェイに遠く及ばずでしたけど、ここまでオールドファンを楽しませてくれるプレイを見せてくれたのであれば、この手のイベントバンドに参加するギタリストとしては満点以上の出来だったと思います。

でも、それをはるかに凌駕するのはグラハムのパフォーマンス。ステージ上での妙なおちゃらけっぷりってのはそれこそ映像で知っていたわけだけど、実際のやつはそれらの映像以上に凄かった。まずはその肉体美。肌のたるみ方、痩せ方が完全に70代ぐらいのそれ。50代にはとても見えません。そんな身体なのに気がついたら上半身裸。汗だくになり、青いタオルを首に巻いて歌うその姿は幼き日の記憶を呼び覚まします。風呂上りのおじいちゃん。僕の祖父は10年ぐらい前に亡くなっているのですが、こんなところで再会できるとは。って全然似てないんですけど、とにかく「おじさん」ではなく「おじいちゃん」なアピアランスがブルータル。

そんなルックスでデカイ口あけてウガー!!とシャウトかましたりするってだけならまだいいんですが、そのガリガリの身体を誇示?するかのように「肩甲骨アピールパフォーマンス」をしたり、ハウィー渾身のギターソロの最中おもむろに三点倒立!意味不明すぎる。

SONATA ARCTICAのトニー・カッコだとかNOCTURNAL RITESのジョニーあたりNパフォーマンスを観て「音楽がいいのにどうしてそこでちゃらけちゃうんだよ」と思ったりもしてたんですが、そんなことを考える俺がいかに偏屈だったか。その二人のパフォーマンスでさえグラハムの前では「超厳格公務員事務職タイプ」に感じられてしまう。元祖の迫力、凄かったです。

ラストのLong Live R&Rでのグダグダっぷりとどこをどう歌っていいのかまったくわからず、ジョーにいろいろ指示してもらっても結局どうにもならず、変なとこでいきなりショウがいきなりエンディングを迎えるっつーとこも衝撃的でした。観るものにカタルシスだけでなく、沢山のミステリーも残すショウを計算抜きで展開していくグラハム・ボネット、恐るべし。

んなわけで、結構楽しめた。

投稿者 trouble : 2007年05月30日 23:25

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コメント

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