« ■BON JOVIナイト vol.2■ | メイン | GUNS N' ROSES at 幕張メッセ »
2007年06月24日
Lost Highway / BON JOVI
BON JOVIナイトのお手伝いをするってことになったんで改めて聴いてみました。
前作のWho Says You Can't Go Homeがカントリーマーケットでウケたから今回は(カントリーアルバムではないということだけど)ナッシュヴィルの影響を打ち出したアルバムですか。音楽の路線自体は思ったほどカントリーカントリーしてなくて楽曲そのものというよりもスライドギターとかスティールペダルみたいな楽器を使ってるってとこにカントリーを感じる。Someday I'll Be Saturday Nightとかそういうアーシーで軽快なBON JOVIスタイルの楽曲が多い。
こういうアルバムを作っちゃうってとこが商魂たくましすぎるというか節操がないというかそれでいいのかっつー感じですけど、こういうマーケティング先にありきみたいなあざとい手法ってのはSLIPPERY WHEN WETでも「ファンに曲聞かせて収録曲を決定する」ってことやってたわけだし今に始まったわけじゃない。
俺がジョンの魅力だと思っていた焦燥感だとかイラ立ち、激情みたいのが皆無になり、大物感バリバリ、セレビーな臭いが鼻について鬱陶しい・・・っていうのも21世紀に入った頃から顕著だったわけでそれこそ今更そんなこと言ってもしょうがない。
でも、このアルバムってそういう「今更言うべきことじゃないけどさあ」ってとこがすごく強調されて聞こえる。自分たちのやることに自信を持って、のびのびと作った安定感抜群のアルバムでそれ自体はいいんだけど、なんかやっぱどうにもそののびのびっぷりがイヤなのよね。I Love This Townみたいなヌルーい曲をライブで観客が「楽しいね!」って笑顔で手を振ってノッてそうな雰囲気とか、もう絵を想像だけでウザい。
と俺は「ロックが好きなんだ」的な痛い視点で文句のつけてるのに、「思い出作り、したいよね」という対訳にシビれるMake A Memory、爽やかな空気の中にも一瞬だけ翳りを感じることができるようなAny Other Dayをはじめ、後半のTill We Ain't A Stranger、Seat Next To You, The Last Nightというシミる曲のオンパレードに「うーむ、やっぱ職人じゃのう」と意味もなくオッサンぽく唸ってしまったりします。いや実際オッサンですね。
各アルバムにあるようなインパクトのある曲はないけど、「俺ら感じたことを歌にするってことを生業にしてんだよ」と言う雰囲気が伝わってくるだけの説得力があって、なんだかんだで聴けてしまうショボい僕でした。普通のアルバムとして聴いたらガッカリだけど、ボツ曲集だと思って聞いたら結構いいじゃん、て感じというか。でも「ボツ曲集にしてはいい」って程度のアルバムを本気で欲しいと思えるかってなるとやっぱ「今更いらない」ってのが正直な気持ちだなあ。
投稿者 trouble : 2007年06月24日 17:23
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://fantomas.kill.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/509
コメント
Everything's Ruined: Lost Highway / BON JOVI 私が探していたものです。情報をありがとうございました。
投稿者 vancouver web design services : 2012年02月26日 06:43
私はあなたについてのこの記事を書くに入れてすべての努力に感謝 Everything's Ruined: Lost Highway / BON JOVI . 私は私のクライアントのいくつかはそれは面白いかもしれないと思うように私は私のウェブサイトにあなたのブログにバックリンクバックを投稿します。
投稿者 web design vancouver : 2012年03月02日 15:26
私はあなたが本当に私の主題を理解する助けと言いたい Everything's Ruined: Lost Highway / BON JOVI
投稿者 search engine optimization vancouver : 2012年03月02日 17:40