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2004年08月28日

INTO / THE RASMUS

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DEAD LETTERが大ヒットしている彼らが2001年にリリースした4THアルバム。それまでTHEのないRASMUS名義で出していた作品はポップで快活なミクスチャーロックという感じだったがこのアルバムではメロディアスで爽快なハードロック路線に焦点をしぼっている。

いやなんでこのアルバムがリリースされた当時日本で話題にならなかったかが不思議になるぐらい高品質。DEAD LETTERと比較するとゴス風味は希薄。快活で爽快な雰囲気が強いんだけど、そのメロの殺傷力というか曲作りのあざといまでのうまさにはもう感服を通り過ぎて呆れてしまう。メジャーキーのメロディーに一瞬マイナーキーを織り込んだり、ブリッジに身悶えてしまうようなフックがあったりとほんとなんつーか、ズルい。いい曲や印象的な曲をあげようとじっくりアルバム聞いてみるとほんとどの曲もよくってどうしようもないんだよね。快活なMADNESS、甘く切ないBULLET、哀愁のCHILL、ポップなF-F-F-FALLING、フジキメタラーが思わずガッツポーズをとってしまいそうなアップテンポのHEARTBREAKER、おだやかで優しいSOMEONE ELSE・・・もうこの密度の濃さはなんなんでしょうって感じ。そしてアルバム後半にも使うのが恥ずかしい単語であると百も承知なのにそう表現せざるを得ない「微笑み涙胸キュンチューン」SMALL TOWNがあり、ラストを飾るのが壮絶な泣きのバラードLAST WALTZ。

そんな風にもう「参りました」と言わざるを得ない素晴らしい楽曲、メロを歌い上げる(と言うほど大仰ではないが)のが甘くかすれた声を持つLAURI YLONEN。もうね、この声がやっぱ反則だと思うんですよ。女の子はこの声にはやられるだろうなあ。いや俺も男なのにやられてるんですけどね。

MIKAEL ERLANDSONなどの北欧メタル系だけじゃなくて、ENUFF Z'NUFFのようなハードポップファンにも是非このINTOを聞いて欲しいなあ。

投稿者 mikepatton : 2004年08月28日 23:26

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