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2005年02月04日

SONATA ARCTICA at 渋谷AX

メロスピの肉体性と機能性を確認しに行ってまいりました!

アルバムと同じく2曲目のBlinded No Moreでテンション一気にガタ落ち。ところが3曲目にいきなりFull Moonが来てかなり興奮。こんな位置でこの曲やっちゃってどうなるんだろう!!とちょっと盛り上がってきたんですが、その後もSilenceとかそういうどうでもいい曲(いや単体で聞くと実はこれキライじゃないんだけど)を織り交ぜながらライブは進行し、本編はとにかくかなりの疲労を感じました。早いだけで全然メロディーがいいとも思えないSan Sebastianもなんだか「みんなやれやれ言うからやりました」みたいな雰囲気だったしなあ。

もうあまりにつまらないので座っちゃおうかと思ったんですが、アンコールのGraveimage、Don't Say Words、The Cageにはさすがにグっと来ました。Don't Say Wordsはライブでは一層映えて良かったよ。この曲は大好きだ。

昨日書いた童貞のロック性がなんてのは半分冗談であって、やっぱこのバンドはメロスピの機能性を最大限追及したバンドだと思うんですが、その「機能性が命」ってのを実感させられたライブだったなあ。トニーは過去最高に声が出てたし、バスドラの連打にときどきバラつきがあったような気もしたけれど全体的にはバンドの演奏そのものもよくまとまってる。コミカルなキャラは相変わらずでカリスマ性の欠片もないけれど(ベースの服装と佇まいが猛烈にキモいです)、親しみやすいパフォーマンスとテンポ良い進行には大会場で演奏してきた経験も活かされてるんだろうと思う。でもね、このバンドってそれだけで聞かせることができないバンドなんだよね。演奏がまとまっていても、よく歌えていても体に訴えてくるものは何もなくて。メタルの肉体性と表現者としての説得力の欠落。

まあ俺は彼らには最初からそんなもん期待してないし、今更言うことでもないんですが、それでも前回の来日ではそれを補って余りある「メロスピとしての機能性」が最大限に発揮されてて実際すごい感動できたライブだった。それが今回はその「機能性が高い曲」がセットには少なかったんだよなあ。こうなってしまうともともと演奏者とか表現者としての地力が無いバンドだけにライブはキツい。自分達がバンドとして演奏の説得力で勝負できるバンドだと勘違いしてしまったのか、それとも欧州ではああいう曲が求められているのか。New England Metal Festivalでウンコ投げつけられてくるといいよ。

以上、ネガティブな点をあげつらうときほど饒舌になる、ということを確かめてみました。

投稿者 trouble : 2005年02月04日 23:47

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