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2006年02月19日
One Time For All Time / 65DAYSOFSTATIC
One Time For All Time / 65DAYSOFSTATIC
2004年にデビューしたUK出身4人組の2ndアルバム。これ久々にキタ!って感じ!かっちょいいー。
彼らのサウンドを説明するならば、ポストロックになるのだろうか。MOGWAIを彷彿とさせる轟音ギターとAPHEX TWIN的な無慈悲な高速ブレイクビーツを絡め、さらにピアノ(これがかなり肝)、ストリングス、生ドラム(手数足数多い)によってオーガニックな感触をも生み出している。まさにおいしいとこどりなサウンド。
もちろんMOGWAIだとかAPHEX TWINだとか、そのアイディアの源泉となるバンドのほうがそれぞれのツールの使い方と風景描写の深みには一日の長があるけれど(当たり前か)、それぞれの要素を使っていながらも、飽くまでそれは「ツールの一つ」であり、彼ら自身の描きたい世界もしっかり描写していると思う。安直さはあまり感じない。。
ピアノフレーズの反復によって静寂の中に閉じ込められたエネルギーが徐々にスパークしていくかのようなDrove Through Ghosts To Get Here、緊張感のあとに訪れる高揚感たまらなく気持ちいいAwait rescueという冒頭2曲におけるインパクトはかなりのもので、最初はそのデジタルな攻撃性と殺伐な空気の印象が強いんだけど、中盤以降は生のバンドによる音の積み重ねによって描かれる哀しみや絶望を感じさせる風景も増える。荒涼として曇っていて、というその風景の描き方に、いかにもイギリスなムードを感じることができてすごい好み。
日本ではまだ契約ないみたいだけど、これは絶対ライブ観たいぞ。フジにこねーかなあ。夜に野外で観たら凄そう。
投稿者 trouble : 14:28 | コメント (47) | トラックバック
Live In The Still Of The Night / WHITESNAKE
Live In The Still Of The Nighst / WHITESNAKE
どもども。お久しぶりです。お久しぶりなのにノスタルジー。
WHITESNAKEの2004年12月HAMMERSMITH公演が、ようやくリリース。
ZEPP TOKYOで観たときは2階席でデビカバの老けっぷりもよくわからず、音もまあそこそこかなとか思ってたんですが、こうしてきちんと作品と仕上げられたライブ作品はかなりかっちょいいです。ダグ・アルドリッジとレブ・ビーチ(やっぱりタッピングしないと死ぬんです)は堅実なプレイながら重さと太さに欠けるなあという感じですが、トミー・アルドリッジの立体感があってドコダカドコダカうるさい手数足数の多いドラミングがかっこよくて、今回のバンドサウンドのキモはドラムと言っても言いすぎではないと思います。
オープニングのBurn(Stormbringerも挟む)、続くBad Boysでのバスドラのアタックがすげーかっこいいの。YNGWIEんときは曲間違えたりテンポがトロかったりでなんだかなあと思ったんですが、こうして見るとやっぱ好みのドラムです。
それにしてもこの人30年前からルックスがまったく変わってないのがすごい。と言っても若々しいってわけではなくて、若い頃からしわしわのおじいちゃんみたいなルックスだったのが変わってないというパターン。この人年取ったらどうなるんだろうなんて高校生のときは友だちとよく話したものですが、気が付いたらそう話していた我々のほうがおじいちゃんルックスになってそうです。
デビカバも白シャツとジーンズという服装はイヤらしくオシャレだし顔は老けたといえ体型は維持しているし動きもエネルギッシュ。歌はどれだけ手直ししてるかわからないけれど、ヘヴィメタルスネイク時代の曲中心のセットリスト(Serpens Albusから6曲)をなんとかこなしている。カメラワークは12台のカメラを使用してきちんとした撮影してるし、特に期待しないで買ったDVDなんだけど観てみたら意外とよかった。