« FINLAND MUSIC DAYS '06 -Metal Showcase- at 恵比寿リキッドルーム | メイン | PEEPING TOM »

2006年05月25日

Songs Without Words / MOONCHILD

moonchild.jpg

Songs Without Words / MOONCHILD

発売直前になるまで全然知らなかったんですが、ミクシィで「ジョン・ゾーンの新バンドにマイク・パットンが参加しているらしい」という情報があり、速攻でアマゾンで予約したはいいけど発売日を過ぎ、出荷予定日を過ぎてもなんの音沙汰もなくなってしまってました。そうこうしてるうちに日本に入ってきたと教えてもらったのでソッコー買ってきた。

ジョン・ゾーン曰く"combining the hypnotic intensity of ritual(composiotion) with the spontaneity of magick(improvisation) in a modern musical format(rock) "とのこと。いやよくわかんねーんだけど。とにかくロックのフォーマットでインプロ主体の強烈なのかまします、ってことだよね。多分。違うかな。国家の主権の発動としての戦争と個人レベルの殺人や生き物を殺すことを同じ論理的枠組みで語っているかのような海辺のカフカはどうなの、ということかなξ( *´▽`)ξ♪从゜▽゜*从

で、参加メンバーはヴォーカルにマイク・パットン、ベースにトレヴァー・ダン、そしてドラムにジョーイ・バロン。あれ?ジョン・ゾーンは?って感じですけどジョンは演奏には参加してないです。ジョンはconceive, composed, arranged & conductedだってさ。この3人のインプロスキル、演奏力を熟知したジョン・ゾーンが彼らを使って頭の中の音楽を具現化したロックプロジェクトがこのMOONCHILDということになるのでしょうか。

そんなことをシタリ顔して書いてる俺なんですが、全然ジョン・ゾーンのアルバムは持ってないしミックス担当のビル・ラズウェルもほとんど知らなかったりするのです。えへへ!

という前説的なことはともかく、音楽的には確かにロック色は強い。ギターもなければジョン・ゾーンのサックスもないけれど、この3人で十分MOONCHILD流の猛烈なロックンロールが展開されている。トレヴァーのぶっといベース(FANTOMASでもMr. BUNGLEでもトレヴァーのベースってあんま気にしたことないんだけど、この人のフレージングって結構独特というか、こうやって聴いてみるとトレヴァーらしさってのが結構あるんだね)と変拍子だらけのドラム。そしてパットンのヴォーカルはいつになく攻撃的。もちろん叫んでいるだけじゃなくていつものように不気味なハミングや得体の知れない音を出してはいるんだけど、ココ最近のパットン作品の中ではもっとも邪悪でユーモア色の薄いヴォカリゼーションになってる気がする。4曲目の声とかちょーかっこいいっす。

で、飽くまでパットンファンとしての感想になってしまうんですが、音楽全体にはあまりパットン色は強くないように思う。パットン特有のキャッチーさも少なくてジョン・ゾーン色が強いんだけど、その分最近のパットン参加作品にはないヨコシマな感じが強く、緊張感もすごい。その瞬間、3人がジョンの脳、筋肉、思考にチャンネルを合わせ、3人のテンションが極限まで高められている感じ。いやかっちょいいです。これ生で観たらすげー迫力だろうなあ、観たいなあ・・・。

投稿者 trouble : 2006年05月25日 22:33

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://fantomas.kill.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/434

コメント

Everything's Ruined: Songs Without Words / MOONCHILD 私が探していたものです。情報をありがとうございました。

投稿者 vancouver web design company : 2012年02月27日 04:53

私はあなたについてのこの記事を書くに入れてすべての努力に感謝 Everything's Ruined: Songs Without Words / MOONCHILD . 私は私のクライアントのいくつかはそれは面白いかもしれないと思うように私は私のウェブサイトにあなたのブログにバックリンクバックを投稿します。

投稿者 social media marketing : 2012年03月02日 16:47

コメントしてください




保存しますか?