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2007年03月27日

PHILIP SAYCE and THE ANSWER

ラッキーなことに招待券をいただくことができたので行ってまいりました。両方とも聴いたことなくて、PHILIP SAYCEはブルーズ、THE ANSWERはJETみたい、という変な決め付けをして行ってみた。

着いてみて初めて知ったんだけどWHDという会社かなんかのショウケースでテレビカメラもでっかいのだのクレーンだの入ってて妙に物々しい雰囲気。あと業界人ぽい人ばっか。ってショウケースだからか。入り口でパンフレットみたいのをもらってそれを眺めてみたら両アーティストとも若い。1枚ずつしかアルバム出してないから当たり前か。でもそんなアーティストに比較してお客さんはオジサンばっかでした。

PHILIP SAYCE
7時きっかりに登場したのはPHILIP SAYCE。うぉーイケメンだ。ストラトの音がめっちゃ気持ちいい。もちろんプレイはキレがあってカッコいい。んでもって歌もうまいんだわ。トーマス・ヴィクストロームをファンキーにしたかのような歌声なのな。

音楽的には渋いのを予想してたんだけど思った以上にハードロッキン。ファンキーでソウルフルだったりもするのでリッチー・コッツェンとか後期MR.BIG、ROOSTERに通ずるところもあった気がする。ただ、楽曲的にはそこまでポップというかじゃなくて、アルバムとかじゃなくてライブでガンガンのし上がっていくんだろうなーっつー感じ。

で、彼のバンドはトリオ編成なんですがとにかくラウド。その原動力がドラムのケニー・アロノフ。この人ジョン・ボン・ジョヴィ人脈というかジョン・クーガー・メレンキャンプのバンドにいた人ってことで勝手にレイドバックしたスタイルだと思ってて、再結成SMASHING PUMPKINSのドラマーがこの人になったって聴いたときは「あれ?」と訝しんだんですが、生で観たらすげーのな。ダイ・ハードのブルース・ウィリス的アピアランスでレイドバックとかとまったく関係ないとにかく手数が多いしドン!カン!という音の鋭さがたまらなく気持ちいい。おかげでベースの人はまったく存在感なかったですが、正直ギターと歌がいくらうまくても曲にイマイチ引っ掛かりがないこのバンドのライブを最後まで集中力途切れずに観ることができたのはケニーのドラミングのおかげかなって感じです。

アンコールでSpanish Castle Magicやってたんだけど俺にとってはイングヴェイヴァージョンがオリジナルなので、「なぜそこで早弾きを入れない!」ともどかしく感じながら聴いてました(病)。

THE ANSWER
前座、ヘッドライナーっていう形じゃなくてダブルヘッドライナーのショウケースのようで、PHILIP SAYCEは80分ほどプレイ。その後20分ほどのセットチェンジタイムを経てTHE ANSWERの登場。

さすがにさっきのケニーと比べてしまうと雲泥の差のドラムで、ギターも乾いた音だったため、バンド全体の音圧はPHILIP SAYCEに譲るものの、このバンドの場合はヴォーカリストの存在感で客の目を惹くって感じ。おもっくそロバート・プラントmeetsクリス・ロビンソンでした。でもきちんとライブをやってきたバンドらしく、PHILIP SAYCEよりもショウの進行はスムーズ。音楽的にはJETって感じじゃなくてもっとブリティッシュハードロックというか、初期のエアロスミス(アンコールではSweet Emotion)とかBLACK CROWESみたいな感じ。

新人バンドだし多くを望んでもしょうがないんだけど先人たちにこの手のバンドで偉大なバンドが山ほどいるだけに「今この手のバンドがあまりいないから」という理由以外の、このバンドならではの魅力はまだないような気がしたなあ。音楽的にも小粒感が否めないし。フジにも出るみたいだけど今日1回観たらもういいかなあ。

っつーことでタダで観たクセに文句が多い感想になってしまいました。やーね!

投稿者 trouble : 2007年03月27日 23:26

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コメント

Everything's Ruined: PHILIP SAYCE and THE ANSWER 私が探していたものです。情報をありがとうございました。

投稿者 webdesign vancouver : 2012年02月27日 07:05

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