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2007年11月10日

WINGER & RATT at 渋谷 O-EAST、横浜BLITZ

どんもお久しぶりです。サマソニのあともスラドミだのDOJOだのラウドパーク、メガデスにも行ったりしてたんですけど、その感想はまた後々。GOTTHARDやコルピADAGIOも書きかけのまんまだ。きっとそのまま放置することでしょう。

俺の生まれて初めて行ったライブていうのは高校2年生のときのDETONATORツアーのRATT、そして2回目のライブがIN THE HEART OF THE YOUNGツアーのWINGERということで、今回のツアーって俺んなかでは勝手に感慨深いカップリングなのです。思わず渋谷と横浜、二日間とも行ってきてしまいました。

去年のラウドパークでのDIO、今年のTESLAとベテランによる迫力ある演奏で懐メロを聞いたときの殺傷力というか興奮てのがすごくてその辺で自分のヲサーンぶりを確認したりもしたんですけどその両バンドよりもさらに思い入れ深いバンドがカップリングで!ってことでもう楽しみで楽しみで。

そんな俺みたいなヲサーンオバサーンがかなりいたようで、渋谷は即日ソールドアウト。会場は実際にオーバーサーティばっか。女子高生がいたーと思ったら「え!DUOってこっちじゃないんですか?」だって。会場間違えてただけだったらしい。横浜もガラガラかと思ったら8割は入ってた感じでした。

WINGER
FIREFESTとかROCKALAHOMAはサウンドのトラブルがあったらしいのでちょっと心配だったり事前に聞いたライブ音源でのキップの歌がきっつい感じだったので不安もあったんだけど、それらが杞憂に終わったありぶでした。

7時ちょい前に暗転してSEからBlind Revolution Madの後半っつー流れでスタート。キップの声は問題なし。昔よりもむしろ安定してるしシンガーとしての成長がうかがえる。でも、この人の声ってやっぱライブでは聞き苦しい声質だよね。ぎぇぇぇ声というか。ドクター秩父山に出てきたのはおぇぇ鳥だっけ。でも同世代のバンドのヴォーカルがどんどん声出なくなってる割に昔の曲も普通に、というか昔以上にうまく歌いこなせるってのは大したもんだ。ルックスも40代半ばにしては保ってる。

新曲はGreat EscapeとGenericaの2曲に抑えてあとはグレイテストヒッツな選曲。時折ジャムを挟んだり、曲中にテクニカルな見せ場を作ったりしてた。曲の良さももちろんだし懐かしさによる盛り上がりももちろんあるにせよ、とにかくその演奏の巧さで惹き付ける。今となってはアクションも派手ではないんだけど、そういうのがなくとも演奏に目が釘付けになってしまう。ブレイクやキメがガッチリビシバシ決める気持ちよさ。Rainbow In The RoseやHeaded For A Heartbreak、You Are The Saint, I Am The SinnerはDREAM THEATERのライブみたいなスリルがあったしロッドのドラミングの大人気ないことと言ったら。RATTの前にそんなドラミング見せちゃいけません!と余計なツッコミを入れたくなるほど。優しげなオッサンルックスからは想像もつかないぐらい激しいドラミングはもちろん、「全然ノレねえ!」っつー複雑なリズムを絡めてくる。おそるべし。

ジョン・ロスもレブに引けをとらないテクニックでスリリングな掛け合いを披露したりと、観終わった後の感想がDIOとかTESLAんときみたいな思い入れがあったからこその懐メロ感想じゃなくて、今でも成長モチベーションを保っている現役のミュージシャンによる凄まじい演奏を見せられての「すげー!!」っつー感動でした。関西公演での評判通り音響も良かった。

新譜にもいい曲沢山入ってるし、思ってたより長く(70分)やってくれたとは言え、まだまだ物足りない。また来て欲しいなあ。

SET LIST
1.Blind Revolution Mad
2.Easy Come Easy Go
3.Your Great Escape
4.Down Incognito
-John Roth Solo-
5.Hungry
6.Miles Away
7.Rainbow In The Rose
8.Generica
-Reb Beach Solo-
9.You Are The Saint, I Am The Sinner
-Rod Morgenstein Solo-
10.Headed For A Heartbreak
11.Can't Get Enuff
12.Madalaine
13.Seventeen

RATT
20分ほどのセットチェンジの後AEROSMITHのRats In The Cellerがかかり、それが終わったあと思ったら今度はWe Will Rock You。その曲がかかっているときにバックドロップがズーンと上がってくるのでかなり燃える。

1曲目はSweet Cheater!これまた燃える・・・けど出てきたスティーヴンを見てビックリ。激ヤセしててまるっきりキン骨マンになってる。終演後に「引き締まってたねー」って言ってる人がいたけどあの痩せ方は危険だろ。ゲッソリしちゃってて気持ち悪かったです。ブラックジャック読んだ直後だったら思わず「カヘキシー」という単語を使いたくなるような感じ。大丈夫なんだろうか。

でも歌はまあ思ったよりは良かったかな。Lovin' You Is A Dirty Jobとかもう原曲の歌メロがどんなかまったく思い出せなくなるぐらい歌えてなかったけど、ジョン・コラビとロビー・クレインがコーラスでカバーしてくれてて助かった。今のRATTて元WHITESNAKE、元MOTLEY CRUE、元VINCE NEIL・・・って変な豪華さだな。

演奏は渋谷については意外とまとまってた。横浜はやっぱドラムを中心になんだかわけのわからんアンサンブルになってたけど、渋谷は意外と良かったと思う。

ウォーレンはやっぱちょっとオッサンになってた。汗かくと後頭部が地肌丸出しで切なかった。

ステージの左側、ロビーとコラビにはまったく華がないのでスティーヴン以外はウォーレンがステージ上の華なんだけど、そのウォーレンもなんだかんだ言って地味というか。やっぱRATTらしい華やかさを感じるためにはもう1人ステージ上に存在感ある人が欲しいなあ、と思ってしまいました。コラビの歌はパワフルでカッコよかったんだけどね。

中盤Nobody Rides For Freeとか前述のDirty Jobなんかで場内がグッとクールダウンしちゃってたりはしたけどWanted Man、Back For More、そしてLack Of Communication以降の畳み掛けはハンパなく盛り上がる。サビは曲名連呼してるだけでバカっぽいしメロもシンプルなのに(だからこそ?)ここまで盛り上がれる曲がいっぱいあるってすげえよなあ。リフもやっぱカッコいいし。特別な演出がなくともとりあえずそれが聞こえてくるだけで燃えちゃう。あんま「だから80年代の曲っていいんだよね」みたいな懐メロ至上主義にはなりたくないけど、ついそういうことも言いたくなってしまうほどの楽しさ。渋谷はともかくとして横浜は前半演奏イマイチだったこともあってちょっと傍観気分で観てたんだけどやっぱ後半はもう楽しくて仕方なかったです。

SET LIST
1.Sweet Cheater
2.Walkin' the Dog
3.Dangerous and Worth the Risk
4.I'm Insane
5.You Think You're Tough
6.City to City
7.Slip Of the Lip
8.Wanted Man
9.Nobody Rides For Free
10.Way Cool Jr
11.Back for More
12.Dirty Job
13.Lack of Communication
14.Lay it Down
15.You're in Love
16.Body Talk
-----encore-----
16.Round and Round

WINGERは正にミュージシャンを見た、という感じのライブでRATTはとにかく楽しかった。ライブの性格は対照的な2バンドだったけど両方とも楽しかったなあ。2日間行けてよかった。

次はぜし、POISONかWARRANT(できればジェイにーで)を希望。あ、DANGER DANGERもまた観たい。あとWHITE LIONとかW.A.S.P.とか。DOKKENはヴォーカルの衰えがRATTどころじゃないので観たいけど観たくないような。LEATHERWOLFとLIZZY BORDENつー組み合わせもいいな。

投稿者 trouble : 23:16 | コメント (6)