2004年01月01日

ALBUMS

1. De-loused In The Comatrium / THE MARS VOLTA
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やっぱ今年を代表する一枚っつったら文句ナシでこれになっちまうなーというぐらいよく聴いた。焦燥感だとかドラマティックだとかスリリングだとかこのアルバムを形容する言葉は沢山あると思うんだけど、とにかくここまで「その人が表現することの必要性」を感じさせる音楽はなかなかないと思う。彼らである必然性と、今であるべき必然性。どんな音楽もこのアルバムの代用品にはなりえない。

2. Meteora / LINKIN PARK
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発売当初こそ「前作ほどのインパクトはないなあ」と思っていたけれど、Songsでもつい2曲選んでしまったように気が付いたら1stよりもはるかに好きになってました。1stよりもはるかに濃密な作品だと思う。ライブでのカッコよさもあったしね。

3. Mitgas / TOMAHAWK
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マイク・パットンの参加している作品の中では現在もっともわかりやすい一方でもっとも地味な音楽性とも言えるTOMAHAWKの2NDアルバム。しかしながらそこに潜んでいる狂性は他の作品に引けをとらないもので、前作よりもダイナミズムに富んだこのアルバムも素晴らしかった。不穏な雰囲気を醸し出しているのはパットンの歌唱や音楽センスによるものだけではなく、ギターの感触によるところも大きい。さすがJESUS LIZARD。

4. War All The Time / THURSDAY
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とびきり美しいメロディーにからまった、錆びた鎖のような悲しみと痛みが凄まじい。聴き終わったあとになってようやく息を吐き出すことができるような閉塞感と圧迫感。こんなアルバムを「大好き」と思ってしまう自分はひょっとしてマゾなのかしら。

5. We’ve Come For You All / ANTHRAX
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俺にとって「ヘヴィなロックのカッコよさ」っていうキーワードに一番しっくり来るバンドっていうのがジョン・ブッシュ加入後のANTHRAXなんだよね。軽くならずに突っ走ることができることは勿論、ミッドテンポの曲でのキングコングに鷲づかみにされて振り回されてるようなパワーグルーヴがとにかく好き。

ことメロディーだけを取ってみると前作VOLUME 8にはやや引けをとるかもしれないが、その分コンパクトにまとまりすぎていた感のある前作よりもスケールがデカイし、その突進力破壊力に関してはとにかく敬服せざるを得ない迫力がある。ライブでもめちゃめちゃカッコよかった。

6. Absolution / MUSE
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すっかりTHE ONE AND THE ONLY。宝塚も真っ青な華麗で美しい世界を宇宙的スケールで描き出した、笑いと紙一重の逸品。マシューが小林幸子みたいな衣装で出てきてもみんな納得しちまいそう。

7. Through The Ashes Of Empire / MACHINE HEAD
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こちらもANTHRAXと同じくヘヴィロックのカッコよさを叩きつけてくれました。いやこのアルバムはヘヴィなロックであると同時にやっぱりVERY FUCKIN’ HEAVY METALなカッコよさがあって好きだなあ。ダークでアグレッシヴでパワフルで。

8. THE SADIST NATION / DARKEST HOUR
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あれ、あんたこのアルバム買ったの2004年になってからじゃん、と言われそうですが、このコンテンツアップする前に聞いたから入れちゃうんです。でもみんなには内緒だよ。

ハードコア出身ならではの肉体性と北欧メロデスからとりいれた叙情性をわかりやすく明快に(ここ重要)ブレンドさせたアメリカのバンドならではの素晴らしいアルバム。俺にとってこの手のバンドをいっぱい聞いてみようと思うきっかけになったという意味で非常に意味のあるアルバムです。

9. Hail To The Thief / RADIOHEAD
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このアルバムって今までのRADIOHEADとは違って進化とかそういうのに無縁の、彼らが力を抜いて作ったアルバムということで逆説的に見れば一番の問題作だと思う。発売当初は実際問題その力の抜け方に拍子抜けしたんだけどもサマソニでライブを観たらそんな細かいことはどうでもよくなった。わかりやすくて何が悪い。

10. Epica / KAMELOT
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THE FOURTH LEGACYからの3部作の中では一番インパクトが弱かったけれど、客観的に観たらやっぱりこれだけの作品を作られたら文句なんか言えない。

コメンツ
とりあえず色んな人がいれそうなDREAM THEATERは期待度と彼らが持ってるポテンシャルを考えるとこのアルバムの凄さは認めても期待したほどではなかったので選外。METALLICAのSt. ANGERは「3名様」のまっつんが今年のベストアルバムに選ぶようなアルバムだぜ?そんなアルバム入れるわけねーだろ。いやだからこそ入れるべきだったか。

これ以外で印象深かったのはSO LONG, ASTORIA / THE ATARIS、CONFESSION / ILL NINO、MASTERPLAN、FRENGERS/MEW、MERCURY/LONGVIEW、ASCEND TO THE STARS/LAST DAYS OF APRIL、ALL AMERICAN REJECTS、JOEY TEMPEST、SELF-DESTRUCTIVE PATTERN/SPINESHANK、DEFTONESあたり。

投稿者 trouble : 16:24 | コメント (3)

SONGS

1. Numb / LINKIN PARK
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最初はCLAWLING Part.2じゃん。と思っていたんだけれどはるかに好きになってしまいました。柔らかく切ない歌を聞かせるという点で1stよりも格段の成長を遂げたチェスターが素晴らしい。

2. Imperium / MACHINEHEAD
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原点回帰だスラッシュだうるせえんだこれがメタルだバカヤロウ、という有無を言わさぬカッコよさだと思う。あんだけメタルと言われることを毛嫌いしていたロブ・フリンはどういう想いでこんだけカッコイイメタルチューンを書いたんだろう。

3. Hurt / JOHNNY CASH
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NINE INCH NAILSのカヴァー。年老いた低音で淡々とメロディーをなぞる声と、アコースティックギター、そしてピアノというアコースティカルな編成で演奏されているのに、どんなに激しく禍々しい音を出している音楽よりもはるかにヘヴィで、激しく、息苦しく、美しい。ヘヴィなのが好きとか言ってるやつはこれ聞いてヘヴィってのがなんなのか考え直しやがれ。ロックの歴史に残る名演。

4. Faint / LINKIN PARK
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この曲のI Won’t Be Ignoreee!!!!!!!というチェスターのシャウトはBest Shout Of The Yearと呼ぶにふさわしい。そこらへんの産業スクリーモバンドやブラックメタル・デスメタルのヴォーカルなんかよりもはるかに激しくて痛くて切ない。

5. Forever / DONNIE VIE
ズナフのアルバムがイマイチ精彩を欠いていたその裏でドニーはこんないい曲書いてたんですね。ドニーらしいメロディーと転調がツボにきまくり。やっぱりこの人すげーよー。

6. Stockholm Syndrome / MUSE
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一昨年のフジロックでインストとして披露されていたメタルリフを発展させて出来上がった曲は、壮大なスケールのスペースメタルでした。90年代中期に素晴らしいアルバムをリリースしていた欧州のメタルレーベルSHARKからリリースされそうなメタル感とどこまでも広がっていくような開放感を備えた名曲です。

7. Again And Again / LAST AUTUMN’S DREAM
間奏でのミック・ミカエリの音色もフレーズも最悪なキーボードソロにはガッカリしてしまうけれど、この歌、このメロはもう反則モノ。ぶっちゃけアンディ・マレツェクはどうでもよくてこの曲の魅力(というかアルバムもそうなんだけど)の90%がミカエルの魅力だよね。

8. My Reply / THE ATARIS
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不治の病に冒されたファンからの手紙への返事をしたためたというこの曲。しっとりと切なく歌うというのではなくて「頼む!治ってくれ!」という必死さが全面に出ていて必死愛好家な俺のハートをガッチリキャッチ(昭和風)。ライブではギターの弾き語りというかかきならし叫びで歌われるんですが、これも良かったなあ。

9. Struggle For The Freedom Flag / GALNELYUS
ナメて聞いたらあんたこれ凄いじゃないの。ただのジャパネオクラなんてとても言えない。オヤジだけじゃない、若者でもかっこいいと感じることのできるアタックの強い音像と疾走感と切迫感。やられました。わたしまけましたわ。

10. Abandoned, Pleased, Brainwashed, Exploited / SONATA ARCTICA
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いつの間にやら童貞感を失ってしまったし、正直言っちゃえばこのアルバムにあまり魅力を感じなかったんだけど、ライブでこの曲を聴いたらやっぱりいいのな。キラキラした疾走感がすてき。

投稿者 trouble : 16:19 | コメント (0) | トラックバック

PLAYERS

BEST ARTIST / RADIOHEAD
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アルバムがどうのっていうのよりも、
サマソニで見せたバンドの格のでかさ。
もうなんつーかすげーバンドだなあとひれ伏すばかりでした。

BEST VOCALIST / MIKE PATTON
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2003年もやっぱり生で彼の歌を聴くことはできなかったわけですが、
TOMAHAWKのMitgasで聴けたやっぱり唯一無二の歌唱のカッコよさに
このポジションはキープしなくては。

BEST GUITARIST / JOHNNY GREENWOOD
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もちろんプレイヤーとして出してる音のカッコよさは言わずもがななんですけれど、この人の場合は音楽家としてのトータルの存在感というかが凄いよね。ヲタでも歴史に名を残せるぜ!みたいな希望を与えてくれるのもいい。

BEST BASSIST / NICK OLIVERI
nick.jpg ベースプレイがどうのというよりもその存在感で。クールなジョシュとブチギレニックのコントラストがよかったのになあ。この人が抜けたQOTSAはどうなっちゃうんでしょう。


BEST DRUMMER
めんどくさくなってきた。特に浮かばないってパートを無理して選ばなくていいよね。

BEST KEYBOARDIST
これもドラマーと同じく。思い出したら書く。

投稿者 trouble : 16:14 | コメント (0) | トラックバック