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2007年01月29日

ISIS & THESE ARMS ARE SNAKES & BORIS at 渋谷クラブクアトロ

なんか去年後半から 消化器系がすっかり弱っちまったのか酒を飲むたびに体調崩してる気がするんですが、今回もなんか食べると腹下す、というもやしっ子パターンに陥り、井の頭線で吉祥寺から渋谷に向かう際急にもよおして永福町で途中下車。間に合ってよかった。

メロスピ系のライブにはピュア真っ直ぐオタクっぽい人が多いけど、こっちはこっちでまた別ベクトルのオタクが多いというか、高円寺とかに潜むサブカル系オタクが集結したかのような雰囲気でした。黒パーカー多すぎ。

■BORIS
ちょっと背伸びして予習用にsunnO)))とのコラボアルバム買ったのに結局ロクに聞かずにライブに臨みました。勝手な俺の想像としてBORISっつーのはグアァァンヴォォォーンとひたすらドロドログダグダした音の垂れ流しによって独自の世界を作り上げるバンドなのだろう、と思ってたんですが全然違った。

とにかくリズム隊の暴れっぷりがカッコいいHIGH ON FIREとかMASTODONとかCATHEDRALとかよくわかんないけどあそこらへんをミックスしたような爆裂ロックンロール連発でした。なんだ、わかりやすいんじゃんか(と思ってCD聴くとまた全然わからんのがいっぱい入ってそうな予感も)。ギターの女の子はすっげー普通の格好した子でそのミスマッチがまた良かったです。

で、その爆裂のままライブを押し切るわけじゃなく、ラストにやったJESUみたいな曲も良かった。スモーク焚きすぎて開場の火災報知器が鳴り響くなかライブが終了、ってのはかっこよかったな。

■THESE ARMS ARE SNAKES
ただ、その火災報知器のトラブルのおかげでセットチェンジが長くて泣きました。

このバンドも名前しか知らなかったんですが、まずヴォーカルのハイテンションとルックスのよさとクネクネした踊りでドン引き。なんじゃこりゃーと思いながら傍観しておりました。そしてMCは何言ってるかわかんなくて空回り。

ただ、ある程度それに慣れてくるとそのキモさとケオティックながらも整合感ある演奏のミスマッチがなかなか気持ちよく、意外と最後まで飽きずに見れました。ただ、CD買ってみようとかそういうとこまではいかなかったなあ。ギターのガガガガガっつーマシンガンみたいな音はカッコいいと思えたけど。腐女子っぽい人たちに人気出そう。

■ISIS
なんか最新作がイマイチだったり、昨年観たフジでの「青空ISIS」がどうにも不完全燃焼だったため、初来日んときの感動をピークにどんどん興味が薄れてってたりしたんですが、今回はそのモヤモヤ感を完全に、とまではいかないけどかなり吹き飛ばしてくれたライブでした。

音の積み重ねはもちろんなんだけど、バンド全体の音の塊が爆発したときのエネルギーが前述2バンドとは比較にならない感じ。身体を動かされる力というかがホントすごかった。ドラムのちょっとしたフレーズの気持ちよさだとか、バンド全体のグルーヴ、音の積み重ね方はやっぱそこらへんのバンドを寄せ付けない。

ただ、この手のバンドでこういうこと言うのって不毛なのかもしれないけど、もう少し前作、前々作からのキメ曲を聴きたかったかも。新作は単に「飽きたからダメ」なのかと思ってたけどそうじゃなくてそもそも音楽にOCEANIC、PANOPTICONほど魅力を感じてないってのをちょっと実感しました。あとアーロンの歌ショボい。今更か。

っつーわけで長丁場な上にセットチェンジの間は体調不良でキツかったんだけど、ライブが始まったらどのバンドも素晴らしい演奏だったせいか全然気にならず、楽しむことができました。今回の組み合わせはおいしかったなあ。

投稿者 trouble : 23:08 | コメント (1) | トラックバック

2007年01月23日

PEEPING TOM

IPECACのサイトに

Jan. 17, 2007
Hey look! PEEPING TOM is doing a US tour headlining in April!!!!! Check out dates in the calendar section. Looking into Australia/NZ/Japan/South America and more Europe later in the year!!!

って書いてあった!わおー。超見てー。ラーゼルもきちんと来てくれるかしら。今年はTOMAHAWKでも来ないかなあ。と言いつつTOMAHAWKが海外のフェスに出たときの映像観ると結構退屈っぽそうな雰囲気もあったりして。いやでも観たいです。FANTOMAS来たのってまだこないだって感じがするけどもう一昨年だもんな。

そういやPEEPING TOMも出るコーチェラフェスでRAGE AGAINST THE MACHINEが再結成らしい。結局ザックのソロってどうなったんだろ。

投稿者 trouble : 22:18 | コメント (1) | トラックバック

2007年01月22日

リトル・ミス・サンシャイン

今日は暖かかったのでタラタラ渋谷まで出かけて映画を観に行ってきました。

うまくいってない家族が娘のミスコン出場のために家族総出で出かけた旅行の中で起こる様々な出来事を機につながりを取り戻す、ってのをテーマにしたロードムーヴィーってやつなんですが、家族再生つってもそんなベッタりしたムードでもなく、ブラックユーモアもちりばめられた気軽に楽しめるナイスな映画でした。長男役のポール・ダノが車の中で錯乱しちゃうシーンはよかったなあ。

帰りは久々にHMV、タワレコをプラプラしてCD3枚買ってきました。

Altar / sunnO))) & Boris
来週のISIS公演の予習というかで購入。明日ボーナスディスク付きの日本盤が出るみたいですが輸入盤の方が1200円も安いみたいだから買ってしまった。

Violence & Birdsong / UNION OF KNIVES
RADIOHEADの美旋律にMASSIVE ATTACKのリズム!みたいな売られ方してたので買ってしまった。実際聞いてみるとそんなにたいそうなものじゃないと言うか、いやダメってわけじゃなくてそういうのみたいに肩肘張るような重さがあるわけじゃなく、ポップでドリーミィな世界を気軽に楽しめるって感じ。期待してたのとは違うけどこれはこれでアリ。

Travel Is Dangerous / MOGWAI
Like HerodとWe're No Hereのライブが入ってたんで一応購入。

そういや去年のベストんとこで書いてなくて今日思い出したのはPINKのI'm Not DeadとKILLING JOKEのHosannas from the Basement of Hell。両方ともすげー良かったです。忘れといてそう言っても説得力ねーけど!

特に前者に収録されているブッチ・ウォーカー作曲のやつはブッチの新作に入ってる曲よりずっとよかです。

投稿者 trouble : 19:20 | コメント (1) | トラックバック

2007年01月06日

BEST ALBUMS 2006

一応順不同で良かったなあってアルバムを挙げていきます。

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Songs Without Words / MOONCHILD
9月に出た2ndも良かったけれどインパクトはこっちのほうがあったかなあ。ただ、そのAstronomeも凄まじいオペラ作品なのでMoonchildを気に入ったのなら是非。どちらもジョン・ゾーン指揮の下で繰り広げられるその筋のエキスパートによる激烈音楽。どうしてもパットン視点で見てしまうんだけど、PEEPING TOMでのビミョーな物足りなさをスッキリと解消してくれた快作でした。

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Secret Society / EUROPE
再結成組80年代バンドの中で群を抜いて現役感バリバリなEUROPEの新作は、批判が多かった(けど俺は大好き)前作の路線を迷い無くさらに推し進めた感じで素晴らしかった。過去の遺産にすがって生きのびるのではなく、2006年に生きるバンドEUROPEとしての気合が満点。ノーラムのギターももちろんだけどダークな作風だからこそ逆にジョーイのメロセンスが生み出す哀愁がすげえ。

前作の曲もライブすっげーライブ映えしてたけど、今作のも楽しみだよなあ。

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World Upside Down / HOUSE OF LORDS
前作はすげーつまらなかったのにいきなり猛烈に素晴らしいアルバムが出てきてインパクトがでかかった。ジェイムズ・クリスチャンの声はちょっと熱すぎて大好きだってわけじゃないんだけどそういう問題じゃない煽情度の高いメロばかりがつめこまれた重厚な伝統的ハードロック。Million MilesやGhost Of Timeは何度聞いてもグッときます。

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Silver / JESU
どこかインダストリアルな響きがありつつも非常に瑞々しさを感じる有機的な轟音によるゆったりとしたポストロック。音の粒子が悲惨なようでとことん優しく、浴びててというか浮いているとすごく気持ちいい。

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A Senile Animal / MELVINS
ツインドラム編成になったことで生まれるグルーヴの凄さ、やや薄めながらもしっかりとそのヘヴィネスの中に感じられる地下臭がすっげーわかりやすくかっこいい。なにげにメロもわかりやすくてキャッチーなとこが好きでごんす。ライブで体験してみたい。

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Kezia / PROTEST THE HERO
MARS VOLTAとINTO ETERNITYが衝突してスクリーモ風味の強いテクニカルでちょっとケオティックなハードコアメタルやってますみたいなサウンド。個人的にはこの突っ走ったりひっくり返ったりするような複雑な展開ながらサウンドに重量感がしっかりあること、さらには(最初はあまりにスクリーモ声って感じで苦手だった)甲高い声がだからこその切迫感が強く感じられること、そして何より複雑なのにかなりキャッチーってとこに惹かれちゃいました。

同郷(カナダ)のINTO ETERNITYの新作はあまりハマりきれなかったんだけど、こちらはそのアタマでっかち複雑感だけじゃなくて衝動性が非常に強いとこがたまらん。展開とかアレンジなんかに「狙ってる感」はかなり強いんですけ「自称識者」な方々がそこをあげつらって人がカッコいいって言ってるところを「こんなんダメだ」とか言いたがりそうなとこに愛着がわく一枚です。

theblackparade.jpg
The Black Parade / MY CHEMICAL ROMANCE
ちなみに今年のナンバー1フレーズは「マイ コミカル メンス」でした。絵で想像するとすげえ。

で、大人が好きって言っちゃいけなそうなバンドナンバー1のマイケミなんですけどこれがもう前作の成功に調子に乗ったバンドがその勢いで作ったらホントいいアルバムになっちゃったって感じ。なんか「こんなのいいって言わないんだもんね!」とか意地を張っているオジサンなのに聞いている今ではあんなに忌み嫌っている「僕らの連帯幻想」みたいのをつい持ってしまいたくなるような、甘酸っぱい一枚。

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One Time For All Time / 65DAYSOFSTATIC
輸入盤が出たのは2005年らしいけど。

巷で言われるMOGWAI meets APHEX TWINと言うイメージとは一線を画す肉体的なライブが印象的だったこのバンド、確かにライブ後にアルバムを改めて聞いてみるとドラムを中心に俗っぽい肉体性が強く打ち出されていてそこが他の所謂ポストロックとは違う即効性を生み出していると思う。

でもやっぱこのバンドの強みは曲のわかりやすさだなあ。わかりやすい曲を肉体的な演奏とそこに鋭さを加えるサンプリングで補強する、って非常に初心者向きというか、わかりやすさ至上主義な俺にはたまらんアルバムでした。アタマ2曲とラスト2曲がすげー好き。

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Mr. Beast / MOGWAI
聞き始めはちょっくらネガティブな印象だったこのアルバムですが、なんだかんだでライブを観た後に聞き返すと好きな曲がいっぱい、っつーことになってました。なんかある意味集大成的な感もあってサウンドは全然違うけどRADIOHEADで言うならHail To The Thiefみたいな存在感があるんだよな。

MOGWAI史上もっとも速い曲Glasgow Mega Snake、淡々とした歌の後ろで美しく展開し、轟音ビームが放たれるTravel Is Dangerous、ちょっと坂本龍一っぽいピアノのメロが印象的なFriend Of The Night、重く引きずるような轟音と世界の終焉的な絶望メロがたまらんWe're No Hereとほんとわかりやすいアルバムでした。そのわかりやすさを物足りないと感じていたんだけどやっぱいいんだよね、だからこそ。

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Black Holes And Revelations / MUSE
これまたリリース当時はどうもピンと来ないと言うか、今までの彼らの作品の中で一番こじんまりしちまったなあ、とか思ってたんですがサマソニのライブを観て印象がかなり変わった。FRANTZ FERDINANDみたいな踊れる曲を作りたかったっつーSupermassive BlackholelとかKnights Of Cydoniaとかめっちゃいいじゃねーか。

他にいいなーと思ったアルバム。
◆エモ・スクリーモっぽいの
A City By The Light Divided / THURSDAY
Saosin / SAOSIN
Vices / DEAD POETIC

◆ヨーロッパのメタルっぽいやつ
Helluva Time / JADED HEART
When The Night Falls / AGNES
Pitch Black Progress / SCAR SYMMETRY
Cold Reality / WINTERBORN
Reflections Of The Obscure / ESSENCE OF SORROW

◆プログレメタルっぽいの
Christ 0 / VANDEN PLAS
Legend Of The Bone Carver / PYRAMAZE
Imagine / STRIDE

◆激しめのやつ
Disintegrate / ZYKLON
Come What May / STONE SOUR
Rio Grande Blood / MINISTRY
Organic Hallucinosis / DECAPITATED
The Strench Of Decemption / DEICIDE
Assasination / KRISIUN
Warnaments / TORCHBEARER

×期待ハズレだったの
Cum Laude / VELVET TEEN
In The Abcence Of Truth / ISIS
The Rise And Fall Of Butch Walker And The Let's-Go-Out Tonites / BUTCH WALKER
My Heart Has A Wish That You Would Not Go / AEREOGRAMME

なんか今年も途中から80年代メタルばっか聞いたりしてたんでそんなに新しいのいっぱい聞いたわけじゃなかったりすんですけどね。

投稿者 trouble : 17:37 | コメント (2) | トラックバック

2007年01月01日

あけましておめでとうございまふ。

mixiにかまけてすっかりほったらかしにしているこちらのブログ。こういう日だからふと久しぶりに書いてみたりして。一応、今年はこっちの更新を中心にしようと思ってますが、思っているだけなのでよろしくお願いします。って誰にお願いしてるんだかわかんねーけど。

元旦の今日、お年玉なのか海外からまたマイク・パットン映像が届きましたもんで、カントリーマアムとルマンド(100円だった。ラッキー)とポテチを買ってきて貪り食べながらそれらを観てました。FAITH NO MOREにパットンが加入して最初のギグってのがTHE REAL THING発売3ヶ月前らしく、今回その映像も入手することができたんですが、客は少ないしパットン若いっつーか初々しくて観ててちょっと恥ずかしくなったりして。あとはFANTOMAS/MELVINS BIG BANDなんかの映像も初めて観れてナイスな元旦でした。

投稿者 trouble : 23:17 | コメント (0) | トラックバック