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2008年06月15日

MAYBESHEWILL at 渋谷O-NEST

一緒にライブ約束してた人を普通にボウリングに誘って、ボウリング場に行ってから今日のライブについて聞かれ、そこで「今日ライブに行くことになってたこと」を思い出した僕です。その動揺からかボウリングは酷いスコア。ちょっと動揺するとすぐスコアに表れちゃう繊細なところがまたかわいいですね。

で、ボウリング終わって慌てて家に戻ってまた渋谷に行って・・・と言う無駄に慌しいライブ前。

SGT.
ドラム、ベース、ギター、ヴァイオリン(おねいさん)の4人編成。激しめのドラムとベースが曲を引っ張りつつギターがアルペジオを加え、メロはヴァイオリンが・・・と言う正直今となってはよくあるポストロック。と言いつつもこういうの好きなんで楽しめる。ただ、ヴァイオリンのメロがちょっと俗っぽすぎる感じはあったかなあ。かわいいお姉さんがヴァイオリンで参加、そしてそのお姉さんの奏でるメロが俗っぽい、となるとどうもゲーム音楽とかアニメサントラぽい雰囲気になっちゃう気がする。いやゲーム音楽やアニメサントラが悪いというわけじゃないんだけど。

ちなみにお姉さんが足元のエフェクターをいじるとき、スカートでしゃがむのでかなりセクスィーでした。

OVUM
こちらも今となっては超ど真ん中ストレートな美メロ紡ぎボレロそのうち轟音ポストロック。なんかもう「ポスト」どころか完全に様式美になってる感じがする。演奏もその轟音のもたらすカタルシスもどれも悪くないんだけど、すげーいい!ってとこまでは紙一重で届かない感じがもどかしい。徹底的な様式美を追及してるんだけどどこも上級な二番煎じで留まってるようなところが、なんつーかCONCERT MOONとかと同じような印象。

そんなネガティブなことを書いていつつも、やはり様式美ポストロック好きとしてはかなり楽しめました。

MAYBESHEWILL
二番煎じと言えばこちらも65daysofstaticの二番煎じと言われてしまいそうな感じのバンド。果たしてライブはどんな感じかなあと待っていたら開演前にイベンター(?)が出てきて抽選とかやってた。バンドを紹介して引っ込んだけどその後もまるまる1曲懐かしめな雰囲気のヘヴィロックがかかり、しばらくしてからバンドが登場。

うわあ、華がねえ!下手のギターが茂木健一郎、真ん中のベースが古田敦也、上手のギターがカラテカ矢部。脳科学者にプロ野球選手会会長、さらには気象予報士というインテリジェンス漂う布陣であります(ドラムは普通にミュージシャンぽい)。ピアノを含めた打ち込みはすべてサンプリングで対応してたっぽい。

EPは大好きだったんだけどアルバムはなんかイマイチはまりきれず、それゆえ当日3時ぐらいまでライブそのものを忘れていたんで期待はしてなかったんだけど、これが予想以上に良かったんだわ。

65daysofstaticと似た・・・と言う感じはあまりなく(いやないとは言えないか)、とにかくメタリックな轟音で煽りまくる。65のメタルっぽさというのはそのダークなドラマ性にあるのに対し、MAYBESHEWILLはスピード感があってアゲアゲであると同時にうねるギターリフで引っ張ったりもしていてストレートに肉体に訴えかけてくるメタル感がカッコいい。もちろんそういう感覚を叩きだせるだけの演奏力もある。

即効性がかなり高く、小難しいところもあまりないので単純に気持ちよく楽しめました。アルバムもきちんと聴かなきゃ。あー、柏も行っちゃおうかな。


投稿者 trouble : 23:47 | コメント (1)

2008年06月13日

AVANTASIA at 品川ステラボール

THE MARS VOLTAと思いっきり日程がかぶっていて悩んだ。どっちが好きかって言われたらそりゃTHE MARS VOLTAなんだけどAVANTASIAは来日はもうこれっきりだろうしアンドレとJORN、あとオリバー・ハートマンが来るってことでこっちを選んじゃいました。

会場は品川プリンスの映画館のさらに奥にあるステラボール。はじめて来たけど天井高いしステージ広いしでスタジオコーストよりも一回り大きな印象。後で調べたら1階のフロアだけで1700人入るらしい。そんなデカいとこで平気なの?と思ってたけど多少閉鎖されているスペースはあったものの、1400人ぐらいは入ってそうな印象。結構遅い時間に会場入りしたので随分後ろでの観戦になりました。

AEROSMITHのLove In An ElevatorとかBILLY IDOLのRebel YellっつーAVANTASIAとはかけ離れたBGMが流れる中、ほぼ定刻に暗転。

天井高いし普通にセッティングしてライブやったら随分ガラーンとしちゃいそうだけどセットは2階建て、コーラス隊のお立ち台もあり、結構豪華な感じ。

オープニングは新作と同じくMETALLICAのWherever I May Roamのカバーでスタート。とか書くとまた感じ悪いって言われるんだろうか。出音がかなりいい。出音っつーか会場の音響がいいのかな?すごいクリアに聞こえるのなー。2曲目からはJORNも登場。さらに太り、しかもヒゲまではやしてるもんだからなんかもう鬼とかそういうレベルじゃない。ジェイムズ・ラブリエがゴーストバスターズに攻撃されて怒ってるマシュマロマンの真似してるような、そんな佇まい。トビも声は出てるんだけどやっぱその声の存在感はJORNの方が1枚も2枚も上手。しかも自分の声にそんだけの存在感があるってことを十分自覚しているかのような自信たっぷりなパフォーマンス。ああ、イングヴェイと1枚アルバム作って欲しかった(と言い続けてもう7年目になります)。

バンドはEDGUYの屋台骨フェリックスがドラムを叩いていることもあり、すごくタイト。いやほんとこの人はいいドラム叩くなあ。ただ、サシャのギターはドイツのギタリストらしいダメっぷり。ギターのテクも凄い!と絶賛されていたオリバーのギターも実際にかなりネオクラシカルなシュレッドを弾けるテクニシャンではあるものの、なんか音外してたりフレージングに魅力がなかったりと言う感じでちょっと惜しい感じ。ちなみにゲイというより単にクリス・ペプラーでした。

中盤からはアンドレも出てきて各地で「はしゃぎすぎ」「マトス自重しろ」と言われてた通りのノリノリパフォーマンスでした。まあでも声も出てたし。

そんなわけでかなりライブの出来自体は良かったと思うんだけど、おっちゃんはやはりトビアスの歌メロってのが好きになれず。いやサビまではかなりいいんだけどどうもサビでスカされる曲ばっかだなーとアルバム聴いたときと同じ感想だったりして。Reach OutなんちゃらとかNo ReturnとかShelter From The Rainとかさ、ブリッジまではいいんだけどサビメロがメジャーキーで単調なメロになっちゃうじゃん。全部同じに聞こえるんだよな。Shelter From The Rainは中盤オリバーが活躍するので許すけど。でもなんか生で聴くとオリバーの声ってあんまいい声に聞こえなかったけど。むしろ普通にしゃべってる声の方がエロくていい声でした。とにかくああいうの聴くとトビアス節が苦手だす。Inside OutとかLand Of The MiracleとかSpiritなんちゃらとか彼の書くバラードはどれも合唱コンクールで中学生が歌ってそうで気持ち悪いし・・・とか文句ばっか書いてると「自分の好みから少しでも外れると文句しか言えない狭量な中年」になってしまうので気をつけよう!

えーと、Lost In Spaceはライブで聴いたらなかなか良かった。ミッドテンポな曲の方がいい曲多かったな。Lost In Spaceはサビを聴いてると世界のナベアツを思い出す。ロスト。イン。すぺぃす!とアホになって歌ってもらいたい。I Don't Believe In Loveも数少ないきちんとギターリフが曲を引っ張る曲なので好きです。もっとこういうリフで引っ張る曲が多かったらいいのになあ。メロパワ系のバンドはほんとリフに魅力がないからリー・ドリアンが「酷い髪型をして”真のメタル”と言えるリフなど1つもないドイツやその他ヨーロッパの小手先だけのバンドは新しい就職先でも探しておけよ」と言うのもよくわかる。まあリー・ドリアンが言うならいいけど俺が言うなって感じですけど。

あ、他にもきちんと好きな曲はあって、アンコールでやったSign Of The Cross(アルバムで聴くとイマイチだけどライブで聴くといい)はオリバー、ヨルン、アンドレ、トビアスがそれぞれヴォーカルを取ってこれは結構燃えた。

トビアスは一生懸命下ネタを言おうとしているところがなんか痛いんだけど、どうみてもゲイルックなオリバーを紹介するときに「7ドル出せばギターレッスンだけじゃなくてフェラも!10ドル出せばオーラルセックスもアナルセックスも!」と言ったところはきちんとオリバーの役どころをわきまえてるんだなと思いました。つーかヨルンともホモ漫才してたしホモネタ好きだよなこいつ。何はともあれエンターテイナーとしてはさすがの存在感で、欧州のメタルシーンはこいつが引っ張ってるんだろうなあっつーのが実感できるライブだったと思います(上から目線)。

投稿者 trouble : 23:55 | コメント (3)

2008年06月03日

ROYAL HUNT at 渋谷O-EAST

仕事を定時に抜け出して行ってきました。ガラガラだと思ってたのに結構きちんと客は入ってて僕はそれだけで不機嫌です(チビならでは)。ギリギリになるかと思ったら意外と余裕で着いたぜーとか余裕こいてたら開演3分前に暗転してSEが。オジーか。

でもこのSEが長かったんでバンドが出てきたのは結局7時過ぎ。つまらないPARADOX2完全再現とかやられたらどうしようと思ってたんだけど、どうもPARADOX1と2の曲を交互にやっていく構成らしい(つまり両アルバムから半分ずつ)。曲が終わるたびに嵐のSEが鳴っててウザい。こうして聴くと意外と2の曲も聞き劣りしないんだけど、なんなんだべなー。どうにもバンドの音に覇気がないというか熱量がない。ロックのライブとは思えない大人しさというか。音量も小さければアグレッションは皆無、淡々と合わせてるだけって感じの演奏なのであんま観てる方も盛り上がらない。昔のライブもまあそういうとこがなかったわけではないしそもそもそういう音楽だと言われればそうなんだけど。

新加入のギターとベースはステージ映えするパフォーマンスで存在感アリアリだったけど(ギターはパフォーマンスの存在感の割にそつなくこなしてますっていう程度のプレイだったのが残念)それでもなんかステージ上はガラーンとした雰囲気があるし、ドラムは淡々とリズム叩いてますみたいな雰囲気。ヘッタクソってわけじゃないんだろうけどPARADOXの曲ってアラン・ソーレンセンの重くてタメの効いたリズムと時折挟まれるダラララッっつーちょっとしたバスドラ連打がカッコよかったのにそういうのが全然なくてさ。

あとマーク。久々に見る彼の歌はやっぱめちゃめちゃうまい。節回しとか音程の確かさ、高音の伸びとかやっぱ尋常じゃない感じ。声が軽いとかルックスがコロコロしすぎとかいうところもあるけどここまで歌がうまければまずそこを認めなきゃって思える。でもROYAL HUNTの曲にはどうにも声域が合ってなくて彼にとっては低音を多用してたんだけどどうもそれがイマイチ。もっと彼の声の張りを活かせる音域の曲が多かったらまた印象も違ったんだろうな。マークのバンダナはおっくんのバンダナと同じでした。

んでもって第二部の選曲がまた微妙。The MissionやるならSurrender聴きたいしラストがCold City Nightsってなんじゃー。Fearからももっといい曲あるべなー。他にもEpilogueとかTimeとかHeart Of The Cityとかいい曲いっぱいあんのに全然聴けなかったなあ。マークの声に辛うじて合う曲探したらこういう選曲になっちゃったんだろうか。Last Goodbyeもキツかったしなあ。DCがファルセット使って高音出してるパート、マークは普通に地声だったしここまで声域の違う人が歌ってた曲を歌うのはキツいやね。

ギターのマーカスはイングヴェイフリークってこともあってアンコールでYou Don't Rememberとかやってくれるんじゃねーかとひそかにミーハーな期待してたんだけど、やっぱやってくれなかった。残念。

投稿者 trouble : 23:22 | コメント (2)