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2008年07月27日

FUJI ROCK FESTIVAL 三日目

三日目ももちろんきちんと早起きして10時45分にはグリーン後方でのんびりしている超健康っぷり。ロックにはトゲトゲしさが、とか絶対言っちゃいけないねこりゃ。

MELEE
そんな朝にぴったりの、爽やかピアノロック。もうパンクとかエモとかそんな雰囲気はまったくなく、スウェーデンのメロハーバンドBAD HABITがMAROON5とかKEANEみたいなことをやろうとしましたみたいなそんなメロハーっぷり。伸びやかに歌い上げるヴォーカルに、何か自分が存在していることそれ自体が悪であると錯覚して思わずすいませんでしたと謝りたくなる美メロ。音楽だけ聴いてるとフジロックでもサマソニでもなく、FIREFESTに出るべきじゃないかと思ってしまう。でもこれがいいのよねえ。朝っぱらからしみるぜこのヤロウ。

着実にライブを重ねてるバンドらしい安定した演奏と盛り上げ上手なフロントマン。朝から心洗っていただきました。

ギターはこんなポーズでソロを弾きます。メタラーポーズ。

melee.JPG

その後WRENCHを観にホワイトへ向かう途中、ところ天国で腹ごしらえ。メガ天国バーガーっつーメタボリックな食べ物があったのでそれを注文。タマネギを抜いて、代わりにトマトをオマケしてくださいという俺のわがままなリクエストのため、ハンバーグ2枚、レタス、トマト3枚っつー縦長でバランスの悪いバーガーになった。これって絶対崩れるよなあ、とか考える間もなく、バーガーが乗った皿を受け取って0.1秒の段階で見事にバーガーはダラダラっと崩れ、一番下のパンより上のすべてが俺の足元に落ちていきました。

やっぱり・・・と泣きそうな顔で店員さんに訴えかけたら「ああ!いいよ、もう一回作るよ!」と普通に作ってくれました。良かった。

WRENCH
で、そのメタボーガーを食べてたらWRENCHのサウンドチェックが。キュラキュラだのミュラミュラだの電子音が派手に響いてきて「あれ?WRENCHてこういうバンドだったっけ」と思ってたらそのまま爆音でライブスタート。なんかヘヴィロックていう印象だったんだけど全然違うのな。ヴォーカルがキーボード(サンプラー?)もいじりながらヘヴィかつ電子音が攻撃的なサウンド。ケオティックになったMAD CAPSULE MARKET'Sみたいな感じでした。こりゃかっこよい、と急いでハンバーガーを食べ終えて走る。で、前方に突っ込んでいったんだけど、砂埃がすごくて、コンタクト者には地獄だったので、すぐ逃げる。ヘタレ万歳!いや、かっちょよくて楽しかったです。

その後グリーンに戻って、JAKOB DYLAN OF THE WALLFLOWERSを観てた・・・つもりだったんだけど気がついたら寝てました。んでもって雨が激しくなって起きる。JAKOBは淡々と演奏を続けているけれど、雨が激しくなるにつれてどんどんステージ前方から人がいなくなっていってちょっと切ない感じでした。

BEN FOLDS
最近はすっかりCDも買わなくなってしまって、色々やってるのは知ってるんだけど音には何一つ触れてない状態だったんですが、やっぱライブは楽しみ。雨は大分激しくなってきたけど頑張ってカッパ着て前に行ってきました。

前回中野サンプラザで観たのは何年前だったか忘れてしまったけど、好きな曲を全然やってくれなくてちょっと残念だった記憶がある。今回はあんまり派手な見せ場はなく(広島でのエピソードを元に書かれた新曲がお披露目されたぐらい?)、淡々と演奏している感じだったけど、選曲が俺には結構ツボで、何度もグッときてしまった。練習ナシでいきなり本番だったArmyの掛け合いはさすがにそんなに盛り上がらなかったけど、今回はギミックが少なかった分曲のよさが一層引き立ってよかったなあ。なんかさーっとやってさーっと帰ったようなやや淡白な感じではあったけど、音楽の良さが濃縮されたいいライブでした。

で、このBEN FOLDSのライブ終盤から雨の勢いがものすげーことになってきた。マキシマム・ザ・ホルモンのファンと同じぐらいホットな存在であるエルレガーデンのファンを観たかったし、THE GO! TEAMも観たかったんだけど、もうそれどころじゃない。今までのフジの中で一番のスコールでグリーンステージ後方の斜面は滝のようになってきてる。そんな凄い状況の中、テンション上がってきて楽しそうな人たちも多いんだけど俺はそこまで自然だワーイと楽しめるほどの自然児ではないので、荷物をまとめて一時ホテルに避難することに。どうせTHE MUSICまで観たいのないし。

今回はブッキングの失敗(だろ?)もあって3日目の後半のメンツは結構しょっぱいことになってたってこともあり、この雨をキッカケに撤収する人も多かったみたい。

で、ホテルで2時間ほど昼寝して、すっかり元気になって(雨も止んで)ホワイトへ。ゆらゆら帝国をちら見しながらアヴァロンに抜け、腹ごしらえ。マハッタのカレーとシシカバブを食べ、結構辛いじゃん、甘いもの食べたいな、とカキ氷を食べ、やっぱ冷たいの食うと寒くなるな、とじゃがいもの辛味噌和えみたいのを食べる。

今日はグリーンのトリがPRIMALだしみんなTHE MUSICに来るかもしれない、と早めにステージ前方へ。で、当たり前の話なんですが、しばらくしてからお腹が痛くなってきた。そりゃそんな無茶な食い方してたら下すわな。

で、トイレに並んで帰ってきたらちょうど開演10分前。計画的排便ナイス。

THE MUSIC
もはやBIG IN JAPANですら無くなり、「ああ、いたねそういう人たち」な雰囲気漂っていたTHE MUSICでしたが、新譜は意外と良かったのでちょっと楽しみにしてました。でもヴォーカルはハゲになってたし元々演奏はヘタクソだしどうなることかという不安もいっぱい。

ところが、Take A Long Road And Walk It(すげー懐かしい)でスタートしたらもうそんなの吹き飛んじゃいました。新譜の曲はライブで聴くとさらに魅力的だし、やっぱ昔の曲はめちゃめちゃ盛り上がった。曲間の繋ぎがヘタで流れが切れちゃったりロブが高音出なくなってたりっつーところもあったけどなんだかわからないけど盛り上がってしまう楽曲に魅力が再確認できたし、何より演奏がすっかり上手くなってた。ベースはアクションも大きくなったしバキバキっと派手なフレーズかましたりしててなんだか別人のような成長っぷりでした(それでもバンドとしてはまだまだヘタウマ、て感じなんだけど)。

なーんだすげー楽しかったじゃーんと満足感でいっぱいだったのでグリーンに向かう道のりも足取り軽く。クロージングのASIAN DUB FOUNDATION、Fortress Europeだけでも聴けるといいなーとヘロヘロ向かう。

ASIAN DUB FOUNDATION
到着した頃はちょうどライブの中盤あたりだったみたい。さすがに人は多くないけど去年のLOST PROPHETよりは沢山の人がすでにやけっぱちになって踊り狂ってます。んでもって昨日のライブにもあったDJのダンスタイムでした。なんかジタバタカクカクしたダンスなので、思わずマネしたくなります。ていうかしてました。

昨日の日中にも観てすげー楽しかったけど、夜の雨上がりの気持ちいい夜のADFはハンパなく気持ちいい!Fortress Europeじゃなくても楽しい!足首痛いけど楽しい!そんな気持ちが最高潮に達したところにそのFortress Europeが。今回のフジロックで一番の盛り上がりだった。なんかこの瞬間だけで今年のベストライブ決定ってぐらい。

で、終わってみたらTHE MUSICのこともすっかり吹っ飛んじゃってました。あれ?今日何観たんだっけ?みたいな感じで。良かったのかもったいないのかわかんないけど。

そんな大団円だったから、ってわけじゃないんだけど今年のフジロックはやけに満足度が高かった。もともとの期待値がどん底に低かったからかもしんないけど。

2ちゃんのテンプレ使って総括すると
【日時】
24,25,26,27

【参加したアクト】全部観たわけじゃないのは※
RODRIGO Y GABRIELA, THE PRESIDENT OF THE UNITED STATES OF AMERICA, くるり※、TRAVIS, BLOC PARTY, MICE PARADE※, GALACTIC※, KASABIAN※, FEEDER※, MY BLOODY VALENTINE

EASTERN YOUTH※、凛として時雨、THE FUMES, HARD-FI, ASIAN DUB FOUNDATION, TRICKY※, PRIMAL SCREAM, UNDERWORLD

MELEE, WRENCH, JAKOB DYLAN OF THE WALLFLOWERS※, BEN FOLDS, THE MUSIC, ASIAN DUB FOUNDATION※

【ベストアクト】
THE FUMES, THE MUSIC, ASIAN DUB FOUNDATION(CLOSING)

【良かった/期待以上のアクト】
RODRIGO Y GABRIELA, MY BLOODY VALENTINE, PRIMAL SCREAM, MELLEE, WRENCH, BEN FOLDS

【悪い/期待外れのアクト】
TRICKY, UNDERWORLD

【印象的だった出来事・感想など】
ギルガメセクシーナイツだった人を見かけたこと。

投稿者 trouble : 23:50 | コメント (2)

2008年07月26日

FUJI ROCK FESTIVAL 2008 二日目

今日も朝9時過ぎに起きて健康的に出発。てくてく歩いてたら吉祥寺在住のカナダ人の友だちにバッタリ。他にもシャトルバス待ってるときに大学時代の友だちに10年ぶりに出くわしたりと、普段連絡取り合ってる友だちとは意外と顔合わせないのに意外な人とは会ったりする。

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EASTERN YOUTHをちらっと観たところでホワイトに移動して凛として時雨を観よう・・・と思ったら早い時間だからかハイジカレーが並んでない!ということで大盛りにして温泉卵をトッピングして初めて食べることができた。すごくまろやかで甘いのが特徴なんだろうけど、ここでしか食べられないうまさとかそういうんじゃねーわな。でもまあ環境との相互作用でおいしくいただきました。

凛として時雨
ハイジカレー食べながら観ました。座って聴いてるとわかんないんだけど、男女ツインヴォーカルなのね。どっちが歌ってるのか結局観ててもわかんなかったりすんだけど。カオティックでプログレっぽいヴィジュアル系って感じなのはギターの雰囲気と声、メロのせいなんだろうか。

でも確かに口うるさいロックファンがプッシュするのがわかる感じ。一人称を「ボク」ってカタカナで書くことに抵抗がない人たちにはたまらんでしょう。

その後オレンジコートに移動してPARAを観てたらクリス・ペプラーたん発見。前に東急ハンズでフジ用長靴を探してるところを見かけたことがあったので勝手に運命を感じつつ。

THE FUMES
前夜祭の熱いパフォーマンスにノックアウトされちゃったんで観に来ました。クソ暑い中りんごジュース飲みながら待機。

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野外フェスでは強いだろうなあっつーこのヘヴィグルーヴ。リフ。ドラム。やっぱかっけー。フェス荒らしの異名は伊達じゃない。ロドリーゴイガブリエーラでシュレッドを堪能し、今日は強烈なリフを浴びる。やっぱギターが引っ張ってドラムがひたすらラウドなロックが好きです。ガンガン突っ走るファストチューンもヘヴィなスローブルーズもとにかく引き込まれる。ブルーズってよりもスラッジっつーかそんなカッコよさ。汗だくになりながら踊りまくってきました。自分の知らないバンドでカッコいいのに出会えるってのもフジの魅力だけど、今年はこのTHE FUMESがめっけもんでした。

HARD-FIはその余韻に浸りつつ(ってグリーンに帰ってくるまで随分あるんだけど)昼寝をしながら聴いてた。これもまた芸達者ポップロックって感じ。

ASIAN DUB FOUNDATION
フジロック常連の彼ら(6回目だってさ)ですけど毎回メンバー変わってる感じがする。でもあまりそんなことは関係なく、レゲエ、ダブ、ハードコア、テクノのミクスチャーによる野外フェスでは最強と言いたくなるパフォーマンスを見せてくれる。もう理屈抜きに楽しい。Fortress Europeで終わりかと思いきやIGGY POPのNo Funのカバーでシメ。大騒ぎでした。

次はTRICKYでダークに行こうと思ったら、始まってからずーっとつまらなくて3曲ぐらい耐えたところでギヴアップ。そのままGOGOLに流れてもよかったんだけどホワイトまで行くのがめんどくさくてプライマルに。GOGOLは色んな人が素晴らしかったって言ってるからちょっとっつーかかなり後悔。

PRIMAL SCREAM
なんかウォークマンで聴くのはMiss LuciferだったりSwastica Eyesだったりするんだけど、ライブで観るとそれ以外の曲もなかなか気持ちいい。ボビーのヘロヘロのヴォーカルのバックは職人気質のミュージシャンで、クリス・ロビンソンが歌ってもハマりそうなFACESっぽいブリティッシュロックのクラシックを彷彿とさせる曲も多くなかなか楽しい。と言いつつもSwastica Eyesが一番燃えたのは間違いないんですけど。
あんま期待しないで観た分前よりずっと楽しかったな。

斜め後ろから見たボビーはみうらじゅんにそっくりでした。

UNDERWORLD
UNDERWORLDは後ろの広々としたところで観よう・・・と思ったらこれが失敗。やっぱもっと音デカく聞こえるとこじゃないとつまんねーんだよな。前半20分ぐらいは死ぬほどつまらなくてSIMPLE PLANに行っちまおうか迷ってたんだけどギリギリのところでちょっと楽しくなって結局最後まで。んー、でも不完全燃焼だな。

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投稿者 trouble : 23:00 | コメント (1)

2008年07月25日

FUJI ROCK FESTIVAL 2008 初日

きちんと9時半におきて、10時15分に出発し、オープニングに間に合うという超ヘルシースケジュール。フジノットロックフェスティバル。

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RODRIGO Y GABRIELA
メキシコのスラッシュメタルバンド出身のロドリーゴとガブリエーラによるスパニッシュ、フラメンコギター。プレイは往年のトゥーレ・オストビー(CONCEPTION)かSTEVEN ANDERSONかはたまたアンコール時のイングヴェイかという雰囲気でシュレッドかましまくり。主にロドリーゴがリードプレイ、ガブリエーラはパーカッシヴにギターを叩いたりリズムを刻む。

2曲目のエンディングでメタリカをちらっと弾いたと思ったら、3曲目はOrionを丸々カバー。至る所でオッサンたちがむしりとった衣笠、いや昔取った杵柄とばかりにアタマを振っております。

その後もMaster Of PuppetsやZEPだのWHITE STRIPE、EXTREMEのMore Than Wordsだのをちらっと弾いてかなり盛り上がってなんかAPOCALYPTICAみたいな雰囲気。でもきちんとオリジナル曲も盛り上がってた。かっこえがったな。

よく動くのはロドリーゴなんだけど、要所要所でガブリエーラがかわいいんだよ。ギターをぎゅっと抱えてるときにギターのボディにおっぱいがムニュっと押し付けられてるのがたまらん。俺もギターになりたい。

THE PRESIDENTS OF UNITED STATES OF AMERICA
え、まだやってたの?と思ったら再結成だったんすね。ポップでエネルギッシュで芸達者なので曲を知らなくても盛りあがれる。猫の曲でミャウミャウやってました。ただ、音楽的にもう一つスコンと抜けてこないのでちょっともどかしくもあったり。

で、この後ホワイトの方をたらーっと散歩して帰ってきたらくるりがアマデウスがどーのって曲をちょうどやってるとこでちょっと聴きいってしまった。肩幅狭いな。

TRAVIS
今日一番の楽しみ・・・って去年サマソニでも観たんだっけ。サマソニんときはロッキーのテーマに乗って登場だったけど今日は普通に登場。というかいきなり知らん曲でちょっとアレ?って感じ。結構いい曲だったけど。

その後は相変わらず力は抜けつつもピンポイントでグッとくる曲を連発していいねー、これで雲行きも怪しくなってきたことだしWhy Does It Always Rain On Meとかやってくれたらサイコーだねーとか思ってたらホントに雨が降り出して、ホントにフランが「雨降ってきたからこれやんないとだね」とWhy~をやってくれちゃったもんだからすげー盛り上がり。その後もSideだのSingだのでちょー楽しいじゃねーかチキショー!と思ってたら、後半は「新曲ばっかでスマン」と言いつつほんとに新曲ばっかやって、しかもそれがビミョーなのが多く、なんとなく尻すぼみな感じでライブが終わってしまった。まあ新曲多くてもラストでTurnとかやってくれてたらそれでもうOKだったのになあ。

っつーわけで最高潮んときはめちゃめちゃ楽しかったけど、なんだか不完全燃焼気味。

その後レッドマーキーにGOSSIP観に行こうかと思いつつ結局めんどくさくなってダラダラとグリーンでBLOC PARTYを観る。んー、あんま好みじゃないかも。でもTRAVISより出番が後って随分人気あんだな。

MICE PARADEを観に頑張ってFIELD OF HEAVENまで旅行。MUMのクリスティーンも出てるらしいんだけど、ボードウォーク歩きながら聴いてるときが一番気持ちよかった。着いてからカレー食べながら聴いてたらちょっとタルくなってしまった。どうでもいいけどFIELD OF HEAVENの食べ物はオーガニックだとか無添加無農薬とかそっち方面のが強くて、別にそれはいいんだけどカレーとかイマイチおいしくない。俺が好きなのは添加物とカロリーだ!

で、THE VINESはどうだったんだべーと思いながらWHITEを通ったらGALACICがファンクでソウルで黒いジャムを繰り広げててカッコいいのなんのって。最初からこっちを観ればよかった。

その後グリーンに戻ってダラダラしてたらちょうどClub Footが!ミーハーなんでこの曲が聴ければもうOKです。去年のサマソニはClub Foot意外がどうにも苦痛でキツかったんだけど、今回はClub Footだけ聴けて大満足。いやでもこのバンドって演奏上手いしヴォーカルカリスマ性あるしで人気あんのはわかるんだけどね。

FEEDERは21時過ぎまで観て(誠実さが出てるグッとくる曲が多くて良かった)、MY BLOODY VALENTINEへ。

MY BLOODY VALENTINE
リアルタイムではまったわけではなくて、むしろ後続のバンドたちがよく名前を出していたので聴いてみました程度で、しかもなんかこの手のバンドで急に再結成つってマトモなライブできるのー?とか根拠なく思ってたんですけど、確かにすごい存在感で多くの人がベストアクトに挙げるのもうなずける。

ピンクの醜い巨大な肉塊がブヨブヨと動いてて、でもなんかそれが美しく神々しいような、っつーそんな雰囲気の音楽。ケヴィン・シールズはハリポタのスネイプ先生と茂木健一郎を彷彿とさせるルックスでしたけどもう一人のギターの女の人は年取ってるんだけどなんかかわいかったな。

ラスト20分近く、延々とノイズを出しまくっててものすげーことになってたんだけど、俺の隣のガンジャ吸ってた兄ちゃんは10分を過ぎたあたりからブツブツとなんか呟きながら目をつぶって恍惚の表情を浮かべ、その一方で近くの女は「あ”、あ”ぁ”ぁぁぁ!!!」と号泣していた。家を飛び出し東京に出てきて16年、なんかすごいところにきちゃったよかあちゃん、と思わず遠い故郷に想いを馳せる俺でした。東京より苗場のほうが実家に近いですけど。

いやでもいいライブでした。おもろかった。

投稿者 trouble : 23:38 | コメント (11)

2008年07月24日

FUJI ROCK FESTIVAL 2008 前夜祭

今年は「観たい!」って思えるアーティストがほとんどなくて、あまりテンションがあがらず、準備も直前になって慌てて(と言っても今更改めて準備するものもなく)したぐらい。まあライブレポが年を追って適当になっていくところに惰性っぷりが表れているかもしれません。

越後湯沢に着くといきなりのスコール!「うちらフジロッカーだからこういう雨にも動じないもんね」とばかりに雨具完全防備でシャトルバスの列にみんな並んでるんだけど、別に今そこで頑張らなくてもいいじゃないか、と思ったりする。

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越後湯沢駅周辺はそんな激しいスコールだったのに、苗場には雨が降った形跡もなく、曇ってはいるけど過ごしやすい天気でした。

経てるに荷物を置いて前夜祭に。前夜祭はフェス本番中よりまだ人も少なく空いているので食べてみたいものを一通り食っておくという試食会的な使い方をしてしまいます。だからフジ来ると太るんだよな。

で、前夜祭。

BERRY TXARRAX
なんて読むのかもわからなければツヅリを覚えるのも大変な3人組。スペインバスク地方出身のバンドらしく、何を言ってるのかわからん。

ちょいと懐かしめなミクスチャーというかヘヴィロックというかでベースはロン毛のメタラー。扇風機ヘドバンかましながらの演奏でした。最近はあんま激しめの音楽性のバンドが出ないフジロックなので、こういうちょっとメタル度が強いバンドが出るとそれだけで盛り上がってしまうこの性。

バスク地方出身といえど特に特筆すべき引っかかりはなく、曲もあんまピンと来なかったけど、楽しかったです。

BRAHMAN
いきなりの大物登場で場内騒然。特に興味があるバンドではないですが、やはりこういう場では強い。盛り上がっちゃいました。テントの人口密度も高かったのでここでスキをついて食べ歩きに。

THE FUME
オーストラリアのパフュームことザフューム。って言いたかっただけです。

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むっさいヒゲ男がギターヴォーカル、筋骨隆々のドラマーの2人組み。ヘヴィ・ブルーズ、ブギーをカッコいいギターリフとシャープでラウドなドラムで聴かせるんだけどこれがカッコいい!やっぱロックはギターリフだぜ!と言わんばかりのギシギシジャキジャキとしたギターとドラムのグルーヴがハンパない。エアギターやヘドバンが会場のあちこちで見られるフジロックらしからぬ盛り上がり。いやーこのバンド全然知らんかったけどFIELD OF HEAVENでのライブがめっちゃ楽しみになった。

5ranger.JPG

で、気がついたら12時前だったのでとっとと帰って風呂に入って就寝。

投稿者 trouble : 23:55 | コメント (1)