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2007年05月31日

JOE LYNN TURNER & ALCATRAZZ at 渋谷 O-EAST

勢いで両日取ってしまってたので行って参りました。昨日も楽しかったけどぶっちゃけ二日観るってほどじゃないなーと思いつつ。つーかこんなロートルノスタルジーイベントだってわかってても二日間チケ取っちゃうって俺どんだけ金余ってんだ。素直にQUEENヅラ位置行けばよかった。

今日も雨。そしてお客さんいっぱい。おじさんいっぱい。

ALCATRAZZ
今日はALCATRAZZが先。やっさんどんな格好で出てくるかと思ったら、白のアロハ(?)に白パンツっつー普通(?)の格好でした。リゾート来ましたーみたいな感じ。

で、今日はどんな強烈パフォーマンス(っつーかアホーマンス)をかましてくれるのか!?とワクワクしてたんですが、今日は奇行はほとんどなし。まあスキップしたり相変わらず変なオーラは出てますが、きちんと歌うことに集中してやんの。

昨日はどうも体調がおかしかったらしく、「今日医者に行って来たからどーたらこーたら」と話してました。詳しい内容はわからんかったけど。そのせいで今日は歌が昨日よりも安定してやんの。昨日はメタリックライブを前提にして観たから思ったほど声が出てたなあと思った程度だったけど、昨日はIMPELLITTERIの88年パワーステーションでのライブに匹敵するって言ったら言いすぎだけどきちんと現役のシンガーであることを納得できる歌を聞かせてくれました。

バックの演奏も昨日はリハ不足なのかまとまりがないように感じたとこもあったけど、今日はタイト。Eyes Of The WorldとかBig Footとか、何気に生のコーラスであんだけしっかりやってるってのは凄いよね。昨日のEyes Of The Worldはハウィーのコーラスがデカい上にちょっと音程ズレててすげー気持ち悪かったけど今日は問題なし。やっぱたとえ集金稼ぎの企画バンドであってもアメリカのプロってのはしっかりしてんだなーと感心しちゃいました。ドラムのグレン・ソーベリはこんなバンドじゃなくても十分食っていけそうな感じだけど、そんなこともないのかしら。やっぱアメリカってのは人材豊富だよな。あと、昨日はグラ公のモーレツアホーマンスのせいであまり印象に残らなかったんだけど、曲のつなぎや配置もそれなりにしっかりと考えられたもので(おそらくグラ公抜きで作られた構成だろうけど)、十分鑑賞に堪えうるライブでした。

選曲はStand In Lineの代わりにNight Games(この曲でのギターソロはすげー良かった)が演奏され、Sons & Loversが外されてました。All Night LongとかSince You've Been GoneだったらSecret LoverとかStarcarr Lane聞きたいよとも思っちゃうけどそれはもうしょうがない。

昨日はグラ公の奇行、今日は(それなりに、のレベルだけど)素晴らしい演奏、と両日ともに見所がそれぞれ違って良かったです・・・ってなんか絶賛モードですが、飽くまでノスタルジーバンドの企画ライブとして、っつーレベルね。ただ、バンド自体のポテンシャルは高そうだから、オリジナルアルバム作って欲しいな。ハウィーならALCATRAZZの1stとかIMPELLITTERIの1stフルを踏まえたナイス様式美アルバムを作ってくれそうな気がする。

JOE LYNN TURNER
ALCATRAZZが良かったしもう帰ろうかな・・・と悩みつつも、もしかしたらODYSSEY完全再現とかTRIAL BY FIRE完全再現とかやるかもしれないし・・・と思って(嘘)一応観てみました。

さすがにこちらも昨日よりはるかに演奏にまとまりがあるし、ジョーの声も結構出てる。でもなあ、やっぱつまんねーんだよなあ。その要因はやっぱ梶山章のギターかなあ。要所要所でリッチーっぽいことやってる(オリジナルも露骨にリッチー的なリフだし)んだけど、各所で書かれてるようにギターの音そのものの線の細さが致命的な気がする。フレージングもあまり面白くないし。もしかしたらリッチーの物まねをさせないで、きちんとオリジナルなことをやらせたらいいのかもしれないけど、ALCATRAZZのハウィーが「代用品として完璧な存在感」だっただけに、こちらは物足りなさが余計際立ったかも。あとはやっぱジョーのソロの楽曲が好きになれねーんだよな。メロハーマニアじゃないと楽しめなそうな毒にも薬にもならない曲ばっかで正直しんどかった。

選曲は昨日のセット+Long Live R&Rの追加のみで、あんま長くなくてよかったです。

そんな感じで、ぶちぶち文句垂れてますけど、そもそも今回の企画ライブにこれ以上の期待をするってのもなんか違う気がするしな。むしろALCATRAZZがこんだけ良かったってことだけで十分かも。ってそんな甘いこと言ってるからこういうロートルがつけあがっちゃうのかしらね。でもまた来たら行っちゃったりしそうな、アーティストを甘やかしすぎ音楽ファンな俺でした。

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2007年05月30日

ALCATRAZZ & JOE LYNN TURNER

おっさんいっぱいのノスタルジーイベントに行ってきました。

JOE LYNN TURNER
ギターは梶山章、それ以外はGERALDの人たちらしい。しょっぱなからそのバンドのショボさが炸裂。まあ小銭稼ぎのためのイベントでそんなに本気度も高くないんだろうしマトモなもんを期待しちゃいけないんだろうなあ。

ジョーを最後に観たのは1998年に国際フォーラムでやったモントルージャズフェスティバル(よくわからんイベントでした)以来だったりします。そのときはものすげーハンプティ・ダンプティ体型に衝撃を受けたんですが、今回もやっぱりパツンパツンなお腹がステキでした。声はあんま出てなかった気がします。

で、もうこういうイベントでパフォーマンスだとかにグダグダ言っててもしょうがなくて、重要なのは選曲だけって感じなんですけどジョーと梶山との曲とRAINBOWを2,3曲ずつ順番にやっていく感じ。バンドの演奏がショボい以上ジョーと梶山の曲は苦痛でしかなくて、RAINBOWの曲を脳内保管しながら楽しむってぐらいしか見所がないんだけど、そのRAINBOWも定番(Death Alley Driver, I Surrender, Street Of Dreams, Power, Can't Let You Go, Can't Happen Here, Spotlight Kid)しかやらんし。つーかPowerとかCan't Happen Hereって人気あんの?もう少しRAINBOW以外にも色んな時代の曲やって欲しいんだけどなあ。イングベんとこにいたことって汚点みたいになってんのかな。ソロでイングベの曲やったのって聴いたことないような気がするんだけど。

そんなわけでかなりきっついライブでした。期待してもいけないんだろうけどさ。

ALCATRAZZ
セットチェンジのインターバルは15分ほど。その間に飲み物買いに行く人とかが俺の近くを通っていくんだけど、みんな衝撃的に臭い・・・。雨で湿気が多いからってのもあるんだけど、加齢臭もあいまってなのかホント筆舌にし難い臭気が漂っておりました。年齢層が高い客層だと大合唱んときの口臭もすげーんだよな。

まあ僕もそんなオッサン軍団の一人で立派に腐臭を放っているわけですが、ALCATRAZZの1曲目、いきなりEyes Of The World!これは結構燃えた。そして日本のファンに気を遣ってくれたのでしょう、グラハムはきちんとスーツで登場。黒スーツ黒タイ黒サングラス。さすが!でもスーツのサイズがあってない!ジャケットがデカすぎる!シティ・ハンターの表紙で香が男装したときみたいな、あんな雰囲気になっちゃってます。グラハムカワユスです。

で、ルックス以上に心配していたグラハムの歌なんですが、あれ?意外と?歌えてる?俺にとってグラハムのライブでの歌唱ってのはALCATRAZZのメタリックライブでの歌なんですけどそのイメージと比べたら音程はしっかりしてるしそこそこ声も出てる。もちろんボロボロんとこも期待通りたくさんあったけど。

セットリストはALCATRAZZの2ndからGod Blessed The Video、Sons And Lovers, Will You Be Home Tonightと3曲もやって意外だったんですが、それ以外にもIMPERITTELLIのStand In Line(イントロのシャウトはハウィーが担当)だとかM.S.G.のDesert Songもプレイ。ALCATRAZZの曲は期待していたStarcarr Laneは聴けなかったけどJet To Jetとかやってたし、Kree Nakoorieの途中にHiroshima Mon Amourを挟んで組曲っぽくしてたりと(ってそんな大したもんじゃないんだけど)きちんと聴き応えがありました。

キーボードは音源を使ってたけどそれで十分だったな。バンド全体としてのまとまりはまだイマイチだった感じだけど、グレン・ソーベリのドラムはスティックを器用にクルクル回しつつキレのあるリズムを叩き出しててなかなかだったし何よりハウィー・サイモンのギター!!メタリック・ライブを今でもしょっちゅう観てしまうイングヴェイ・ヲタクを納得・・・いや感心させるコピーっぷり。大体この手の「影響を受けまくったギタリスト」であってもフレーズを再現しようとするとどこか音が抜けてて何かしらの欠落感を感じるものなんだけど、ハウィーにはそれがない。全部が全部コピーじゃなくて要所要所だけ完コピって感じなんだけど、その完コピの部分がまさに一音も違わぬ完コピっぷりで痒いところに手が届く気持ちよさでした。おそらくECLIPSEぐらいまでのアルバムだったら全曲完コピできるに違いない。練習しなくても、身体にすべて染み付いてそうなそんなプレイでした。でも、ピックの持ち方がイングヴェイと違うのでピッキングフォームが美しくないのが残念でした(変なこだわり)。

さすがにヴィヴラートの情感みたいのはイングヴェイに遠く及ばずでしたけど、ここまでオールドファンを楽しませてくれるプレイを見せてくれたのであれば、この手のイベントバンドに参加するギタリストとしては満点以上の出来だったと思います。

でも、それをはるかに凌駕するのはグラハムのパフォーマンス。ステージ上での妙なおちゃらけっぷりってのはそれこそ映像で知っていたわけだけど、実際のやつはそれらの映像以上に凄かった。まずはその肉体美。肌のたるみ方、痩せ方が完全に70代ぐらいのそれ。50代にはとても見えません。そんな身体なのに気がついたら上半身裸。汗だくになり、青いタオルを首に巻いて歌うその姿は幼き日の記憶を呼び覚まします。風呂上りのおじいちゃん。僕の祖父は10年ぐらい前に亡くなっているのですが、こんなところで再会できるとは。って全然似てないんですけど、とにかく「おじさん」ではなく「おじいちゃん」なアピアランスがブルータル。

そんなルックスでデカイ口あけてウガー!!とシャウトかましたりするってだけならまだいいんですが、そのガリガリの身体を誇示?するかのように「肩甲骨アピールパフォーマンス」をしたり、ハウィー渾身のギターソロの最中おもむろに三点倒立!意味不明すぎる。

SONATA ARCTICAのトニー・カッコだとかNOCTURNAL RITESのジョニーあたりNパフォーマンスを観て「音楽がいいのにどうしてそこでちゃらけちゃうんだよ」と思ったりもしてたんですが、そんなことを考える俺がいかに偏屈だったか。その二人のパフォーマンスでさえグラハムの前では「超厳格公務員事務職タイプ」に感じられてしまう。元祖の迫力、凄かったです。

ラストのLong Live R&Rでのグダグダっぷりとどこをどう歌っていいのかまったくわからず、ジョーにいろいろ指示してもらっても結局どうにもならず、変なとこでいきなりショウがいきなりエンディングを迎えるっつーとこも衝撃的でした。観るものにカタルシスだけでなく、沢山のミステリーも残すショウを計算抜きで展開していくグラハム・ボネット、恐るべし。

んなわけで、結構楽しめた。

投稿者 trouble : 23:25 | コメント (1) | トラックバック

2007年05月25日

FINLAND FEST at 恵比寿リキッドルーム

THE CRASH
昔ダグ・フィンつー人がいたバンドもTHE CRASHだったような気がしたのでてっきりそれ絡みのロックンロール系のバンドかと思ったら、ギターポップバンドでした。みんな大学生みたいで、音楽も大学の音楽サークル所属バンドがやってるような感じですげーヌルかったです。オシャレさが無いTAHITI 80というか、メロの弱いTEENAGE FANCLUBというか。

セットチェンジの合間に、なぜかTHE RASMUSのラウリとベースが客席で談笑してました。何しに来てんだ?と思ったんですけど、そうか、APOCALYPTICAで歌うのか!と納得。なんか得した気分。

VON HERTZEN BROTHERS
ステージ上には全部で5人いたので5人兄弟かと思いきや、フロント3人が兄弟らしい。ステージに向かって右のギターと左のベースは兄弟?同じメガネかけてやんの。こちらもロックンロール系かと思いきや、なんとなくフォークロアなメロディーを兄弟ならではの(?)息の合ったハーモニーで味付けしてどこかプログレっぽいサウンドに乗せる感じでなかなかいい。キーボードのミュワミュワ言う音色もいい味出してたしTHE CRASHのヌルい演奏のあとだけにちょっぴり盛り上がってしまいました。バンドの演奏自体はうまいってわけじゃないんだけどね。

THE RASMUSのラウリたちはここでソソクサと退場。やっぱ歌うのかーとワクワク。

APOCALYPTICA
ドクロの模様が入った巨大なイスがズラリと4台並び、その後ろからライトが煽って不気味かつミステリアスな雰囲気を演出。期待を煽ります。

1曲目はオリジナル曲。まず驚くのはその音のアグレッシヴさ。エフェクトナシでもしっかりとディストーションがかかったかのような攻撃的なサウンドを出してんのな。サポートのドラムもタイトで、「メタルの曲をチェロでやってる」ってだけじゃなくて、楽器は違えども完全にメタルなアグレッション。

さらに視覚的なインパクトも凄い。巨大なドクロ椅子でチェロが4台並ぶってだけでこの小さなステージではそれなりに壮観なのに、それを演奏するメンバーたちのパフォーマンスがまたかっちょえーんだわ。中央のロン毛二人はスキあらば扇風機ヘドバン。よく弾けるなあの状態で。座って弾くだけじゃなくて時にチェロのネックを掴んで振り上げたりフォーメーション組んで扇風機ヘドバンかましたり。

選曲はオリジナルとカバー曲を交互にプレイ。カバーの大半はMETALLICAなんだけど、SEPULTURAのRefuge/Registもやったのね。これがまたカッコよい!高速のリフの刻みはもちろん、狂気を感じさせるギターソロまで見事にキレとアグレッションの伴う音色で再現する。しかもマックスのヴォーカルパートも強い力でギギギって感じで弾くこと(所謂しずかちゃんのヴァイオリンの音色)で邪悪な雰囲気を醸し出してた。これがかなり歯軋りしたくなるイヤな音だったりもするんですけどね。

とにかく、猛烈な演奏に観客も大盛り上がり。曲終わった後の歓声がなかなか止まない。いやほんと「すげえ!」って叫んじゃう感じでした。

4人のうち3人はかなり激しく動きまくってましたけど、一番左のロバート・フリップ先生みたいな人だけは不適な笑みを浮かべて黙々と演奏。メンバーに煽られてもシカト。一番静かでしたが、「多分こいつが一番変態だろう」と思わせる存在感ですてきでした。年齢層高めな女性陣は弾くときにピクピク動く胸筋に興奮してましたけど。

そんな猛烈なパフォーマンスのおかげでラウリのこととかすっかり忘れてたんだけど、結局Bitter Sweetはヴォーカルナシで演奏。結局ラウリは出てきませんでした。ただ観に来てたってことなんかしら。一体なんだったんだろう。まあでもほんとそんなことどうでもいいっつーカッコよさだったなあ。少なくとも今のMETALLICAの3000倍ぐらいアグレッシヴだしバシっと決まった演奏だったと思う。

そんな風に思ってたら今度はSONATA ARCTICAのトニー・カッコとキーボードが会場に。

STRATOVARIUS
で、APOCALYPTICAが凄すぎて場内はすっかり消化試合なムードなんですが、一応STRATOVARIUSもそこそこの盛り上がり。昨日のセットリストとは違って2曲目にParadise(この曲のリズムのダサさは凄まじい)が来たり、昨日やらなかったS.O.S.をやったり。なんかフェス向けの凝縮セットリストって感じで良かったんですが、それにしても同じような曲ばかりだなあ。Hunting High & LowとS.O.S.とEagleheartって全部同じじゃん。サビに入るときよく間違えないなあ、と感心しながら聴いてました。これ3曲やるならManiac Danceやって欲しかった。これ結構好きなのよね。ライブでもカッコよかったし。

そういえばAEROSMITHのGET A GRIPにもCryin', Amazing, Crazyっつータイトル違うだけで同じ曲が3曲入ってた、なんてことを思い出しました。

それ以外にも速い曲のリフのバリエーションの少なさが際立ったりしてデジャヴを感じまくりのライブ。演奏はいつものようにドラムが走りかけたりすれどもさすがの安定感だし小ティモも高音は苦しそうだけどきちんと清く正しいメタルフロントマンつー役割を果たしてるんだけど、やっぱAPOCALYPTICAの後ってことと、安定はしていても抑揚のない演奏、似たような楽曲の連発なので3バンドを観たあとではちょっと疲れちゃった。イェンスももうありがたみないし。

そんなこと言いつつPheonixとかA Million Light Years Away に反応しちゃったりもする僕なのであります。あとラウリ・ポーラの演奏がやっぱカッコよくてさ。この人もイェンスと同じく「なんでこのバンドにいるんだろう?」的ミュージシャンではあるんだけど、魅力的なベースラインをゲシゲシ大人気なく織り交ぜてくるのがいい。

終わってみたら11時過ぎ。こないだのSUNN O)))のライブほどではないけれどやっぱ疲れたな。

フィンランドの音楽を日本に紹介するってのがこのイベントの趣旨だと思うんだけど、STRATOVARIUSみたいに日本である程度のファンベースを築いてるバンドをこのイベントのヘッドライナーにする意味ってあんのかな。どうせならTHUNDERSTONEとか単独では来日できないバンドをもっと呼んで欲しい。

投稿者 trouble : 23:55 | コメント (13) | トラックバック

2007年05月24日

STONE SOUR & WALLS OF JERICHO at 渋谷クラブクアトロ

気がついたときにはソールドアウトだったんですが、運良くチケットを買えたので行ってきました。場内はさすがに満員。なんだか血気盛んな若者と、アーティストが来日するとメンバーが行きそうなバーとかで待ち伏せしそうなマメなオバサンたちっつー妙に二極分化した客層でした。若者は「メタル」って言うとき「メ」にアクセントを置くような若者たちです。

WALLS OF JERICHO
このバンド名を聴くと、やっぱりHELLOWEENを思い出す僕は忠実なメタルファンなんだなあと思います。7時きっかりに客電が落ちると歓声が凄い。っつーか曲が始まってないどころかバンドも出てきてないのにすでにサークルピットができてるし。え?みんな今日前座が付くこと知らないんじゃない?と思ったりしたんですが、きちんとみんなWALLS OF JERICHOが出てきても盛り上がっとる。

さすがにキャリアを積んだバンドだけあって素晴らしい演奏。オープニングアクトってことで音響的にはかなり制約が多いのかなっつー出音だったけど、ライブで鍛えまくってきました!っつー説得力バリバリの演奏によって叩きつけられる叙情に逃げないストレートなメタルコアサウンドがほんと気持ちいい。

で、特筆すべきはやっぱりヴォーカルのキャンダイスの存在感。モニターの上で咆哮しまくるし、一挙手一投足がすごく目を引く。男勝りってだけじゃなくて時折出ちゃうキュートなアクション、腋の下も全開!ってとこが素晴らしかったです。でも、対照的に少なくとも視覚的には他のメンバーの存在感がまったく無いんだよな。ケリー・キングみたいなギターがいたのは覚えてるんだけど。

いやでも楽しかった。LAMB OF GODんときのTHE SWORDもそうだけど、前座がいいとすげー得した気分になるよね。

STONE SOUR
前座がそんな盛り上がりだったもんでSTONE SOURでは一体どうなっちまうんだべとビビリつつもちょっと前に出てみたりする。セットチェンジの間はPITCHSIFTERのwww.pitchsifter.comが流れてた。ビミョーな古さで懐かしい。けどやっぱこのアルバムはかっちょいい。で、客電が落ちると今度はEUROPEのFinal Countdownを入場テーマにメンバーが現れる。JERICHOが始まる前はRATTのYou're In LoveとかWILDHEARTSのPeople Go(勝手に短縮)がかかってたな。

コリィは髪の毛を短く刈り込んでおり、太い首がさらに太く見えます。首が太すぎてクビから下の身体と妙なアンバランス感を生み出しててキュートです。

30/30-150が1曲目だったんだけど、予想通り場内は猛烈な盛り上がり。っつーか演奏がめちゃめちゃタイトかつヘヴィでカッコいい!ロイ・マヨルガもキレがあるドラミングでハマってる。畳み掛けるように演奏されたCome What (Ever) Mayもすげー迫力で、思わず盛り上がっちゃいました。。

ジムはSLIPKNOTとは違ってイングヴェイ的なプレイも織り交ぜた伝統的なメタルプレイでギターソロとか本気で弾いたらどうなるのかちょっと気になった。エンディングんときとかスウィープバリバリ入れてたりするしな。

バンドの素晴らしい演奏にオーディエンスもガッツリ応え、かなり歌いまくってた。みんなよく歌詞読んで覚えてるよなあ、とおじさんは感心。おかげでコリィもゴキゲンです。中盤に設けられたコリィの弾き語りコーナーでは歌声もタップリ堪能。ホントいい声してる。なんか途中で「歌に魂こめまくったせいでもう苦しいです」みたいな感じになってたけど、パフォーマンスなんだろうか。あんとき以外は元気そうだったしなあ。パフォーマンスだったらまるでYOSHIKIみたいですげーイヤだ。

どうでもいいけどBotherってイントロがBON JOVIのLivin' On A Prayerのアコースティックヴァージョンと同じコードなので、一瞬焦ります。あの会場でそんなこと考えてたのは俺一人に違いありませんけど。

ともかく、アンコールなしの60分強、楽しかったです。なんだかライブが徐々にショボくなってきてる最近のSLIPKNOTよりはるかにバンドとしてのまとまりがあって(と言いつつライブ全体の印象としてはコリィのソロって感じがしないでもないんだけど)、ジムもコリィもこっちの方がやってて楽しいんじゃねーの?とありがちな「メンバーの気持ちを勝手に推測シタリ顔」をしてみたくなるライブでした。

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2007年05月20日

SUNN O))) & Boris at クラブチッタ川崎

とりあえず観ておくと通ぶれそうな気がする・・・という邪な理由で行ってきました。もちろん各地で話題になっているライブだけにどんなんだろうっつー単純な好奇心もあったんですけど。渋谷ではnaan、te,、WE VS. DEATHっつーライブもあったみたいでこっちも観たかった。あ、SAOSINのライブレポ書いてない。思い出したら書きます。

BORIS
前回ISISの前座で観たときはイメージとは違うノリノリロケンローでこりゃ楽しいと思っていたんですが、今日は前半ドローンというかアンビエントな雰囲気でした。でもこれはこれでいいじゃん。ゆらゆら聴いてたら気持ちよかったです。今日はこのままいくのかなと思いきや中盤以降はノリノリBORISも堪能できる構成で、ラストはISISんときもいいなーと思ったJESUみたいな曲。これなんて曲なのかしら。70分たっぷりの熱演、楽しかったです。

SUNN O)))
BORISが70分ぐらいやって、その上40分ぐらいセットチェンジがあったので始まったのは8時半ぐらい?とにかく音圧がすげーってことで耳栓も必要かな!とかキャイキャイはしゃいでいたんですが、思ったほど衝撃的な音圧でもない?いや、耳に来る音圧じゃなかったってだけで、まさしく身体全体に浴びる音圧でした。服がびりびり言っとる。

ヴォーカルとして参加しているMAYHEMのアッティラがシアトリカルなパフォーマンスと伸びやかな歌声を披露した後にギター二人とベース一人(他にもいたかもしれん)がヘヴィドローンな音をドロドロと流しだす。ガーン!と来るわけじゃなくて文字通りドローンとした粘度の高い音に飲み込まれる。音楽として展開していくわけじゃなくて、弦楽器を「いっせーの、ドローン」と鳴らすパフォーマンスが延々と続く。その反復とストロボを多用した幻想的な照明の中で徐々にトランシーな感覚に陥っていくって感じ。鼓膜に響いてるわけじゃないんだけど猛烈な音の波の中にいるという感覚は不思議で、ときどき自分で「あー!」とか声出してみるんだけどまったく聞こえない。BON JOVIのLivin' On A Prayerのサビを大声で歌ってみても(なんかこの雰囲気の中ではあえてこういうの歌いたくなった)自分の声がまったく聞こえない。ていうか前の人には聞こえてたりして。恥ずかしいなっつーか迷惑です。

そのトランシーな感覚が高まれば高まるほどじわーっと汗が出てきて熱くなるのと同時に、猛烈な眠気も襲ってきて何度もガクっとしちゃってもう限界、すごいとかそういう問題以前にもう寝る、おやすみグンナイ、と思ったらBORISのドラマーが出てきてドラ叩いたりダイヴしたりしてくれたのでなんとかこちら側の世界に踏みとどまることはできました。

でも、まだまだ俺にはよくわからんというか、すげーとは思っても楽しかったかってことになるとなんだかよくわからん、って感じ。アッティラのパフォーマンスは歌にしても声にしても、動きにしても素晴らしかったと思うんだけど。とりあえずあんだけ眠くなったんだから楽しかったってのとはちょっと違うよな。音楽を聴いたというよりも宗教的実験というか実験的宗教というかの現場に居合わせてしまったという趣のライブでした。

SUNN O)))とBORISによるALTAR完全再現
BORISとSUNN O)))の共演による、ALTAR完全再現、日本だけです、というアナウンスに場内に歓声があがる・・・が、すでに9時半をまわっていてあきらかに場内に残ったお客さんの数は少なくなってる気がする。なんか好き嫌いを超えて肉体的な試練という様相を呈してきております。

ALTARは買ってちろっと聴いてみたんだけど「あ、これ家で聴いてもよくわからん音楽だ」と思ってそのまま放置しちゃってました。

ステージ上にはグランドピアノも置かれており、ステージ上の人数も増えてにぎやかになったこのコラボレーションライブ、演奏される音楽が先ほどのSUNN O)))と違ってしっかり展開していく音楽なので、なんだか少し安心して聴けました。轟音だけに溺れることもなく、静謐なポストロック的でもあり。人が少なくなったのでかなり前まで行ってみてたんだけど、意外とSUNN O)))の人たちはお客さんの反応に応えたりしてコミュニケーションに積極的だった。SUNN O)))んときみたいな限界体験もなく、楽に聴けた分あまり刺激を感じることもなくて、眠くなったり腰が痛くなったりしなかった割にあまり印象に残らんライブだったなあ。寝そうになったり腰痛くなったSUNN O)))の方が好き嫌いはともかく凄みは印象として残ったというか。

結局終わったのは11時近く。体力的にかなりきっついライブでした。感動とかそういうものは特に感じずに終わったんだけど、あの音圧の中に浸るっつー体験ができたのはよかったし、コレを機に新たな感覚が芽生えたかもしれないんでもう少しSUNN O)))の音源聴いてみたいです。

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2007年05月19日

ESKJU DIVINE & EKSPERIMENTOJ at 渋谷O-NEST

土曜日も働くマジメな僕なので、開演時間が早くてライブに間に合わないことも多かったんですが、このライブは平日と同じように7時開演だっつーことで行ってきました。そんなにアルバム気に入ってたっつーわけじゃないんだけど。

O-NESTは初めて来た。O-EAST、O-EAST、DUO、O-NESTとここらへんは密集してるのね。

EKSPERIMENTOJ
エクスペリメントリ、と読むらしいラストのJはヴィタリ・クープリと同じようなもんか。ESKJU DIVINEとスペルが似てるので覚えてもらえたらなー、とか言ってました。

ギター2人、うち1人はヴォーカルも兼任、そしてドラムというベースレスの3人編成。ステージに向かって左にギター兼ヴォーカル、真ん中に決して客のほうを向かないギター(なんか最近こういう人多いな)、右端にステージ真ん中を向いたドラム、というセッティング。シーケンサーでベースの音も代用してたのかな?

音楽的には悲劇的終末描写型のギターロックでかなりドラマチック。あまり焦らしやタメもないのでストレートに楽しめる。メロの悲惨さも展開の激しさもメタル的なカタルシスがあり、好みでした。ヴォーカルはトム・ヨークの影響がうかがえるスタイルで、多少ナルシスティックなムードもあったけれどしっかりメロディーを歌ってた。時折和音階みたいのも入ってたりしてたんだけどそこらへんがなかなかハマってて良かったな。

ESKJU DIVINE
こちらはドラム、ベース兼ヴォーカル、キーボード兼ヴォーカルのギターレス3人編成。いかにも北欧男子、って感じのたたずまいの3人です。EKSPERIMENTOJが日本人らしい生真面目な演奏だっただけに、アルバム良くてもライブで外すことが多い欧州のバンドはどうかしら、と思ってたんだけど心配は無用でした。

演奏で圧倒するわけではないけれど、ベースの音圧があるし全体の音量も大きく、繊細なメロと歌唱とは裏腹にアンサンブルの強度はなかなかのもの。それゆえ意外とロック感が強くてSIGUR ROS云々というよりもMEW meets KEANEと言った感じ。EKSPERIMENTOJが人間の業が引き起こす悲劇、みたいな世界観だったのに対し、こちらは生への喜び、みたいな雰囲気でかなり対照的。ピアノやエレピによる彩が非常に美しかったです。似たような曲ばっかだから途中ちょっと飽きたけど。あれ?さっきもこれやんなかった?みたいな。

途中THE FLAMING LIPSのWaiting For Supermanを挟み(もちろんハマってました)、アンコールも2回というヴォリュームたっぷりのライブでした。

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2007年05月07日

LAMB OF GOD & THE SWORD at 渋谷クラブクアトロ

去年のLOUD PARKで優しさのカケラもない無慈悲な轟音を叩きつけてくれたLAMB OF GODということでこら単独も行かねば!と勇んで行ってきました。とか言いつつGOOD CHARLOTTEのライブも最初はこの日だけだったので、そっちも行きたいなーと思ってたりしたんですけど。結局GCは追加公演があったのでそっちに行ってきました。

THE SWORD
LAMB OF GODの推薦で今回オープニングアクトとして来日したというTHE SWORD。音源を聴く限りでは「ぱっと聞きよさそうなんだけど、なんかこう、まあまあだなっつー雰囲気で終わる」って感じだったんだけど、この手のバンドはライブ観ないとわかんないとこもあるので楽しみにしてました。

ストーナーとかに分類されるバンドなんだろうけど、メンバーのたたずまいもそんな感じ。左っかわのギターは黒ブチメガネかけてました。

前座ながらきちんとしたサウンドで、音量も十分。ギターがジャキジャキとした質感でキレもよくて、リフでこっちの身体をグイグイ引っ張る感じでした。ソロもかなりメリハリがあっていいギターだったし、期待以上のライブ。どこかプログレっぽさも感じたのでMASTODONなんかとも共通する雰囲気もあったような。いやでもカッコよかったわ。もっと長い時間聴いていたかったかも。

LAMB OF GOD
THE SWORDのときはまだフロアの人口密度にも余裕があったんだけどLAMB OF GODの開演が近づくにつれてありえないぐらいの混みっぷりに。こんなにギチギチに入ってるクアトロってほとんど見たことないなあってぐらい。何度もLAMB OF GODコールが起こったりして「こら始まったらヤバイな」っつー空気に。サウンドチェックではギターがSLAYERを弾いたりしてそれもまた日に油を注ぐ感じ。ちなみにSLAYERだけじゃなくてなぜかRATTのLay It DownとかYou're In Loveも弾いてたんだけどそれはほとんど反応ナシでおじちゃん寂しかったです。何気にギターの音作りが往年のL.A. METALのリフにピッタリなサウンドでした。

ゴォォという暗黒世界のイメージっぽいSEの後に始まった途端、フロアは騒乱状態!!うへー小さい僕ちゃんは翻弄される人生を送ることに。フロアじゃなくて上で見てれば良かったーと後悔するも、その人口密度ゆえに脱出もままならずです。Sadao Escape Plan発動できず。

そのフロアの盛り上がりに対してバンドサウンド・・・というか音量は控えめで正直肩透かし。LOUD PARKんときの、鼓膜の強度に挑戦するかのような大音量を期待していただけにちょっと物足りなさを感じちゃった。

ただし、バンドの演奏自体はやはり無慈悲さ満点の鉄壁さで迫力満点。ランディのヴォーカルは高音のスクリームも低音のグロウルもすげえかっちょいい。LOUD PARKんときは逆にそのアホみたいにデカい音量ゆえに細かいとこまで聴けなかったけど、今日は逆にそういうとこが楽しめた。それにしても客の盛り上がりはすごいというか、俺なんかRedneck以外ほとんど曲の判別つかないってのに(ってのは大げさなんですけど)コール&レスポンスはバッチリだし、サビ以外でもみんな歌いまくってんのな。確かに曲自体はポップではないけれどそこそこキャッチーというかフックがあるのできちんと「魅力的な曲」として機能してて、決してバラエティに富んでるとは言えないにも関わらず1時間以上のライブでも俺みたいなファンが退屈になる瞬間が無くて飽きたりしないライブでした。

でも、LAMB OF GODよりもTHE SWORDのほうがインパクトはあったかな。カッチョ良かった。ってLAMBがダメだったわけじゃないんだけどね。ナイスカップリングで充実のライブでした。

投稿者 trouble : 23:52 | コメント (10) | トラックバック

2007年05月05日

GOOD CHARLOTTE at ZEPP TOKYO

新作を気に入っていたGOOD CHARLOTTEが来日っつーことで観たい!と思ってたんですが、最初に発表された5月7日はLAMB OF GODと丸かぶり。うあーどうすべーと思ってたら5日に追加公演が決まったのでそっちに行ってきました。久々のZEPP TOKYO、うわー超お台場なんですけど!超アタマゆるそうなカップルばっか!俺はこういうところに遊びに来るユルいやつらとは違うんだからな!こう思ってマイノリティに属する自分の優位性を確認しないと存在が危うくなるアイデンティティクライシスな32歳。あーでも、観に来たバンドがGCってあんま変わらないか。

PARKING OUT
6時開演だから早く帰れるなーと思ったのもつかの間、前座がつくということでゲンナリ待機。その前座はPARKING OUTっつー日本のバンドでちょっぴりビジュアル系っぽメロもアリの歌謡エモパンク。12ちゃんのアニメの主題歌みたいな感じでした。盛んに「俺たちの曲は日本語だけど、俺たちは英語だろうと日本語だろうと関係ないと思ってる!ここにいるみんなもそういうハートを持ってるだろ!?」とかアジってたんですけど、関係ないと思ってたらそんなことわざわざ言わないだろ、気にしてっからシツコクそういうこと言うんだろ、とオジサンは心の中で思っていました。とりあえず、ギターは家ではCHILDREN OF BODOMとかNOCTURNAL RITESとか聞きそうなメタル好きムードが漂っててます。派手なアクションの割に堅実なリズム隊だったので聞いてて不快ではなかったです。 20分強で終わりました。

GOOD CHARLOTTE
GOOD CHARLOTTEってヤングに人気があってオッサン浮くかと思ったら意外とそういうわけでもないし(ってもうアルバム4枚出してるバンドだもんな)何より追加公演だとは言え、人少なすぎ。フロア後方の一段高くなってるところは完全に閉鎖されてるし、下のフロアも真ん中より後ろはかなり人口密度は少ない。おかげで楽に観れていいんだけど。

そんな客入りを反映したのか、そもそも毎回こんな感じなのかわからんけどバンドの演奏もビミョー。サポートドラマーはシャープかつタイトでキレのあるドラムを叩いてたけど、バンドの演奏はガツンと来ないというか、パフォーマンスも含めてどこか淡々とした雰囲気に聞こえる。新作で聞きたい曲は全部聞けたし前のアルバムの曲も焦点の絞られたわかりやすい選曲だったからもっと盛り上がってもよさそうなもんなのに、なんか傍観してるまま終わってしまいました。新作からの曲はどれもまだこなれてないって感じだったなあ。元々あんまうまいバンドじゃないんだろうけど。

もし追加公演が決まらず、LAMB OF GODを蹴って 7日のGOOD CHARLOTTEに来てたら猛烈に後悔しただろうなあ、いやー今日来といてよかったよ・・・と変な安堵感を胸に抱いて帰りました。

投稿者 trouble : 23:45 | コメント (1) | トラックバック