2007年08月15日

SUMMER SONIC '07 二日目

二日目こそ頑張って早起きしてMADINA LAKEから観るぞー、と気合を入れて布団に入ったら気合を入れすぎたのか眠れなくて、結局11時ぐらいにもぞもぞ起きて会場に着いたのは13時過ぎでした。

THE POLYPHONIC SPREE
オープニング3曲だけ。20人を超えるメンバーによる有無を言わせぬ物量作戦でアゲアゲな祝祭ムードを無理やり作り上げるその暴力性は健在で、思わず前の方にまで行ってしまった。けど3曲聴いたとこで早くも飽きが来て退散。なんか後半でNIRVANAのLithiumやったらしいけど一体どんな感じになってたんだろう。聴きたかった。

ENTER SHIKARI
アルバムだとやってることはおもろいんだけどなんだかなあ、と言う雰囲気だったけどライブは評判がいいので観てみました。

DVDで観たときの印象よりも演奏はしっかりしてて(ギターが聞こえないけど)一瞬おお、カッコいいかも、と思ったんだけどCDで聴く以上にメタルコアとしてもレイヴミュージックとしても機能しきれない、中途半端な楽曲にどうにもこうにもグッタリ。ビデオクリップになってる2曲も盛り上がってくれそうで盛り上がってくれない中途半端さがどうにももどかしい。でも「フェス=暴れちゃえ!」みたいな、まっとうな若者たちは盛り上がっております。

HINDER
NICKELBACK好きな人は気に入るかも、みたいな文章をどっかで観たのでのぞいてみたんですけど、確かにメインストリームのヘヴィロックっぽさがありながらも意外にグラムというかバッドボーイズロックンロールっぽくもあったりなバンドでした。ヴォーカルの声質のせいかなんとなくFASTER PUSSYCATを思い出してしまった。

でもなんか苦手。演奏はさすがにまとまってたけど途中で飽きちゃった。なんかそういうのばっかだな。フェスって「飽きたら他行ける」っていうユルい状況だけに集中力がもたないんだよな。

MANIC STREET PREACHERS
ここでようやく、というか唯一本気で観たいと思っていたバンド。さすがに4時半になりゃ暑さも平気かと思ったんだけどやっぱマリンの暑さは過酷。つーかマリンに行くまでにもうライブ観るのあきらめてメッセにもどりたくなる。でもなんとか頑張って到着して、前に。

いや貫禄だわ。1曲目からYou Love UsかますしStay BeautifulまでやってくれちゃうしLittle Baby Nothing聴けたしもう最高。Ocean Sprayも嬉しかったな。もちろんEverything Must GoやDesign For A Life、Motorcycle Emptinessと言った定番曲のもたらす感動も大きい。ジェームズの歌とギターが素晴らしいのは言うまでもないんだけど、昔は一本調子に聞こえたショーンのドラムがシャープさとキレを感じるようになった。こんな気持ちいいドラムだったっけ。ニッキーは観にスカートで非常にキモかったです。

Nobody Loves You聴いてみたいとかSuicide Is PainlessとかThe Everlastingとかまだまだ贅沢は言えるけれども60分のライブならこれで十分。もう大満足。むしろこれで帰りたい。他どうでもいい。そんぐらい燃えた。

KASABIAN
メッセに帰る気力もなく、あとLive Earthでのライブがすげーカッコよかったもんだからマリンに残ってみてみた。まだアルバム2枚しか出してないのにやけに大物ムードたっぷり。Live Earthんときの印象と変わらない存在感。でもな、なんか曲がかったるいのな。全編Club Footなノリを期待しちゃいけないのはわかってんだけどさ、ファンと言えるほど彼らに思い入れがない俺としてはラスト3曲だけで良かった。

で、ここでもう退散。MANICSの素晴らしさだけで元取った気になっちゃったので電車が込まないうちにすいすい帰ってきちゃいました。

投稿者 trouble : 04:22 | コメント (2)

2007年08月13日

SUMMER SONIC '07 初日

オッサンの思い出話をしてもいいですか。

若い頃ってさ、ライブそのものが凄いイベントでさ、それこそ大好きなバンドしかライブに行かないし、行くとなったらそれこそ「予習」までして備えちゃってさ、行ったら行ったでもう演奏のいい悪いとか関係なく、その場をすべて肯定的に捉えて、楽しんでって感じだったじゃん?

しかもさ、前座がつくなんてなったら「2つもバンドが観れるなんて超ラッキー!嬉しい!そのバンドのことも知りたい!」ぐらいに感じてたわけじゃん。それがいつの間にか「うえー、前座かよ。めんどくせー」とかのうのうと言うようになった上にフェス乱立の昨今では「40分以上集中力もたねーよ、ライブはコンパクトにまとめろよ」とか思うようにまでなったりして。好きじゃないバンドは2,3曲観ただけで「ハイハイワロスワロス」的な感想で適当にバンドを知った気になってみたりしてさ。いつからそんなに音楽に対して、アーティストやライブに対してシニカリズムと義務感で接するようになってしまったんでしょう。大人になるってそういうこと!?違うよね!!僕は大人になってからでも一つ一つのアーティスト、そしてそのライブとは真剣に対峙したいし、楽しみたいんだ!!

で、8月11日。サマソニ?あー、チケット取ったけど行くのチョーめんどくせー。あちーし。別に好きなバンド出ねーし。幕張遠いよーマジかったりー。

そんな僕のサマソニ日記。

幕張到着は13時過ぎ。これでも良く頑張った方だと思います。昔はすげー早く行ってたんだよなあ。SKRAPEとかSEO TAIJIとか観るために。あのときの情熱を、僕はどこに置いてきてしまったんだろう。そんなもん無いほうがいいような気もしないでもないですが。で、海浜幕張駅を降りて、マリンスタジアムへ。なんだこの天気。アホか。あちいよ。死ねよ。すれ違う浮かれポンチども、全員マダニにチンコを刺されてしまえ。硬くておっきくなるよ。うわあ俺が刺されたい。そんな悪態を吐きながらリストバンドを交換。遅いと空いてていいね。

■EDITORS
ラスト15分ぐらい観たと思うんだけど、マリンの暑さというか熱さ(ビニールシートの)のせいでまったく思い出せません。人死ぬんじゃねーかこれ、っつー熱さ。多分生卵割って落としたらビニールシートで目玉焼き作れる。

■B'Z
ヘンに斜に構えて「思わず観ちゃいました、B'Z(笑)。これが楽しいんですよ(笑)」とか(笑)をつけないと落ち着かない照れ屋さんが多そうですが、結構みんな素で楽しみにしてたっぽい。

いやでも単純にノリがいいヒット曲っていくらお高尚なお文系おロックよりはるかに威力があるわけで。だからこういう場でのB'Zって飛び道具的な殺傷力があると思うんです。

とすげー楽しみにしてたんだけど、ライブ観て気づいたこと。

「知らない曲も多い」

でもそうだよなー。いくら派手に活動してようと自分に興味のない領域で活動してたらヒットしててもわかんねーもんな・・・昔の曲全然やんねーな・・・Bad CommunicationとかLove Phantomとか聴きたかったなあ・・・と言うどうしようもないほどに自分のオッサン度を痛感。

演奏も歌もさすがでした。ドラムはおなじみのシェーン・ガラース。この人日本住んでるの?イングヴェイの95年武道館で観たときは衝撃的に酷いプレイでインパクトを与えてくれましたけど、いつの間にか職人的存在よね(95年のイングヴェイ欧州ツアーんときとかは素晴らしいドラムだったりするので日本だけダメだったってことか)。

■GOO GOO DOLLS
パンク時代がどーのとかそういう思い入れはまったくなくて、哀愁のアメリカンロック、ってことだけで好きなGOO GOO DOLLS。僕ちんミーハーだからDizzy Up The Girlが好き。

B'Zが終わって順調に人が少なくなったので前の方にすすすいと行く。前に行ったほうが後ろでダラダラ見てるより幾分涼しいな。

ヴォーカルの人はメロを追うことに淡白なのか単語を吐き出すだけでメロをきちんと歌ってくれなくてちょっと凹んだ。

んでもってNameんときにトラブル発生。ヴォーカルマイク以外が完全にオフになり、アコースティックの弾き語りとかそういうレベルじゃなくてフツーにアカペラになってしまってやんの。これも凹んだ。凹みやすい繊細な32歳。

でもライブ全体としてはサポートメンバーもいて音の厚味は十分だし演奏もしっかりしてたし聞きたい曲も聞けたしで満足。楽しかった。Long Way Downのギターの「ダッダッダー」の昭和っぽさに胸キュンでした。Irisはやらないかと思ってたけど本編ラストに。サビで思いっきり歌ってたらアタマがクラクラした。こんなところに暑さの影響が。

今日聞いて実感したけど、彼らの曲ってホントどれも煮え切らないっつーかサビでスコーンと抜けてくれなくて、そのもどかしさが微妙な味わいを出してていいのよね。これでスコーンと抜けてしまうとBON JOVIになってしまいそうな気がするし。

■木村カエラ
みんな大好き木村カエラ。キャラと声が大好きって人が多いんだろうけど、その魅力がミュージシャンにアピールしてるもんだから色んなインディーとメジャーのハザマぐらいにいるおいしい人たちを引き寄せて、その結果オタクっぽいリスナーにもアピールする作品が出来ちゃって・・・って感じなんでしょーね。

toeのドラマーを中心にしたバックバンドは(とか書いちゃうとこがまた痛い)さすがの演奏だったしカエラもミニスカで頑張っててかわいかったんですけど、好きな曲を全然やってくれなくて寂しかったです。Snowdomeとワニと小鳥とScratchとDolphinを聴きたかったです。

■GWEN STEFANI
開演前に38歳だってMCの人に暴露されてしまったグウェンたん。38かあ。すげえなあ。

ダンサーをとビッグバンドを引き連れてのショウを観て痛感したことは、「ポップがいい」ということ。マイミクのカズノリータが「ロックなんてクソっすよ、ポップっすよ」と酔っ払ってクダ巻いてましたけど、それを痛感。

ロックってどうしても批評性が伴ってしまうというか、肉体に訴えかけてくるものだろうとウジウジしたアタマで聴くようなもんだろうとそれが伴うからこそロック足りえてるとこってあると思うんだけど、このグウェンのショウみたいに「エンターテイメントに特化したポップミュージックでございます。それ以上でもそれ以下でもないですが、なにか?」っつーアピールに対してはそういうロック的価値観を基準に音楽と接しやすい俺みたいな偏った人間はとことん弱い。「ああ、これでいいんだよねー、たのしー」と力なく飲み込まれるだけというか、ともかくそういうポップミュージックの力ってのは凄まじいよな。

もちろんポップに批評性は存在しえないとかそういうつもりじゃなくてさ。いやこれはポップがどうのというよりはエンターテイメントに特化した表現のパワーについて、ってことか。

「俺ってロックが好きだぜ」とかアタマで考えて肩肘張っちゃってる人には結構この感覚わかってもらえるんじゃねーかと思うんですけど。ときどきそういうロック的批評性と関係ないところから提供されるエンターテイメントに接するとこういうことを考えちゃったりするんです。まあいくら才能と予算とアイディアに裏打ちされまくったエンターテイメントショウであっても太刀打ちできないロックの魅力ってのも俺には確実に感じることができるんだけど、ロックロック言ってるとときどきそういうのってマヒしちゃうじゃん。そういうときってこういうの楽しいのよね。 え、んじゃそれって単に普段接しない形態のエンターテイメントだから楽しめる閾値も低いってそんだけのことなのかしら。やべーそうかも。まあどっちにしても楽しけりゃいいか。

なんとなくそんなことを考えながら観ていました。 暑さでアタマをやられたんだな、きっと。

東洋人女性ダンサーは皆ビミョーな違和感をかもし出してて良かったです。オキナワ出身だからって「日本語で何か言って」っていうフリに「ハイサーイ!」はねーだろ。他の日本語も妙に片言だし。

■AVRIL LAVIGNE
こちらもダンサー従えてのパフォーマンス。ギター持ってステージ中央で無愛想に歌ってたあのイメージはどこへやら。ミニスカで振り付けもフォーメーションもバッチリ、身のこなしもグウェンとこで書いたようなエンターテイメント性を基準に考えられたヌカリないものばかりで、そのイメージの豹変ぶりにビックリ。「ポップクィーンとして生きることにしましたが、なにか?」という開き直りがすがすがしい。歌まで随分うまくなっちゃってるし。衣装替えのつなぎもバンドが頑張るし。

でも、グウェンの後にこれ観るとちょっとかぶってるとこもあってか飽きちゃいました。飽きたっつーのはアヴリルにじゃねーな、ここでライブ観ることに、だな。

■TRAVIS
急いでマリンに移動してTRAVIS。SUGAR RAYとBLACK EYED PEASも観たかった。

前回サマソニに出たときってちょうど当時の新譜発表前で、その新譜からの曲だよ、って繰り出される曲がどれもつまらなくて呆然とした、っつー思い出しかないんですけど今回のアルバムは結構いいので楽しみにしてました。

ロッキーのテーマに乗ってPAんとこからメンバーが入場し、それだけで大盛り上がり。そんな勇ましい登場なのに全部ユルくて優しい曲ばっかってとこが笑える。もう名曲代表曲連発しっぱなし、カタルシスの嵐のライブで歌いまくりでした。しばらくTRAVISとかどうでも良くなってたんだけどちょっとTRAVIS熱再発。

でもアンコールになると「電車が込む前に帰らなきゃ」っつー焦りばかりが募ってしまったりするのがサマソニのいいところ。

三鷹に帰ってココイチでカレー食べて帰りました。

投稿者 trouble : 16:22 | コメント (0)

2006年08月13日

SUMMER SONIC '06 2日目

■ALL-AMERICAN REJECTS
うめえ。2ndがすげーよかったから期待してたんだけど、その期待を上回るライブ。音楽性はポップでスウィートなんだけど演奏はガッシリしててスタジアムでも通用する音だった。演奏だけじゃなくて盛り上げ方みたいのもすげーうまくてさ。やっぱ売れてるバンドはつえーなと思った。Move Alongはライブで聴いても名曲でした。

なんつーかSR-71とかブッチに通ずるライブ巧者って感じ。このヴォーカルは将来ブッチみたいな存在になるんじゃねーかなあ。

■FALL OUT BOY
オープニングでBON JOVIのLivin’ on A Prayerが流れてた。このバンドも売れてる勢いがあったなあ。演奏自体は結構ガチャガチャしてたけどやっぱ盛り上がるヒット曲を持ってるバンドは強い。でも全体としてはあんま印象に残ってなかったりする。

■LOST PROPHETS
どうせダメライブなんだろうなあ、と傍観姿勢でいたらすげーいいバンドになってるんでやんの。演奏もまとまってるし大観衆を掌握するだけの術も備えたフロントマンってことでめちゃめちゃ盛り上がってました。でもTAKING BACK SUNDAYと同じく音楽的に皮一枚はさんでハマりきれないとこがあんだよね。

■MY CHEMICAL ROMANCE
今日のマリンはなんかいいバンドが続いてるんでショボさが際立つんじゃねえかと思ったんだけど始まってみたら意外といいんでやんの。リズムがガッシリ聞こえるのと歌はもうああいうもんだっていう心の準備ができてたからかしら。いきなりI’m Not Okayが来たもんだから一気に沸点まで上昇したんだけどそのあとはまあマッタリ見てた。新曲はマイケミファンなら気に入りそうなキュートなポップソングだったな。

ってことで俺は好印象だったんだけどスタンドで聞くと予想(予定)どおりグダグダの音にしか聞こえなかったらしい。

■MUSE
オープニングこそ音の小ささが気になって大丈夫かと思ったんだけど、いやほんとすげーライブ見せてくれました。そんなにハマりきれなかった新譜からの選曲もよかったし、やっぱこんだけスケールのでかい音を出しちゃう演奏力に感服。セットリストも決め曲連発で息をつく間もなかった。
ちなみにメタルだメタルだ言ってたのは一種のアジテーションであって本気でメタルって言ってるわけじゃないよ。いくら音圧が高くて激しくてもメタルたりえない「線の細さ」があってそこいいところでもあるのよね。

「三人編成なのにこの音の厚み!」とか言われてたけど今回は曲によってはキーボード奏者が参加してたね。

■LINKIN PARK
チェスターの声はあんま出てなくて、バンド的にもツアーから離れてたもんだから本調子じゃねーなって感じもしたけれど、彼らの曲ってほんとノリやすいというか盛り上がりのツボを突くようにできていてほんと高機能だなというのを毎回ライブで実感させられる。んでもってその超高機能な楽曲がそれだけで終わらないのはやっぱチェスターのシャウト。聞いてて飽きやすい声だってのは確かにそうだと思うんだけど、血が滲むような痛みを伴った彼のシャウトはCDで聞くよりライブで聴くと威力が数倍にはねあがるというか聞いているこちらの感情をものすげー力で揺さぶる力があると思う。これも今更なんだけど。

なんてことをシタリ顔で書いてますけどこないだの日記に書いたようにライブ中は一番人口密度高いとこにいたもんだからノるとか踊るとかそういうことができる状態じゃなかった。ちなみに若者ぶってそこに行ったわけじゃなくてMUSEが終わって気がついたらまったく身動きできなくなってたというだけなのです。ほんとまいったー。

今回のサマソニベスト3は
1. 65daysofstatic
2. MUSE
3. ALL-AMERICAN REJECTS, DAFT PUNK

投稿者 trouble : 22:36 | コメント (3) | トラックバック

2006年08月12日

SUMMER SONIC '06 初日

めんどいからライブの感想だけね。

■65daysofstaticオープニングのDrove Through Ghost Gets Hereのバンドが入ってくるところからちょうど観れたんだけどまずその1曲目で昇天。Await Rescueのあたりで「とんでもねーバンドかもこれ」と思い始めたところにRetreat! Retreat!(ちょっとメロが南極物語っぽい)が来て、この時点で今年のベストライブに確定ぐらいの勢い。どんなバンドだか知らずに来た人たちが「すげー」連発して呆然としてたけどその気持ちが良くわかる。

よく引き合いに出されるMOGWAIほど静と動の対比に重きを置いているわけでもない感じ。イントロは静かでもそんなに焦らすことなく一気にクライマックスに持ってって、さらにそこからどこまでテンション上げられるかみたいな動の音楽性。知性よりも勢いが先走り、衝動性がものすげー高い。2ちゃんでAT THE DRIVE INを引き合いに出してる人がいたけれどほんとポストロックな雰囲気はまったく無く、ハードコア。既成のハードコアからさらに自分たちの音楽を発展させようって意味でのポストハードコアっつーか。とよくわかってもいないのにポストとかハードコアとか使ってみる。

その衝動性を引っ張るのがベースとドラムで、特にドラムは音圧すげーし手数足数めちゃめちゃ多い。打ち込みナシでも大丈夫なんじゃね?というのは大げさだけど、このリズム隊が凄まじい激しさとグルーヴ出してた。打ち込みはリズムをカバーするというよりも、曲に鋭さを加えるためにある感じ。ギターはMOGWAIのようにとまでは贅沢言わないけれどもう少し突き刺さるような感触があるといいなあ。

それにしても初日の早い時間にスタートだったのにめちゃめちゃ人多かった。しかも反応すげー良かったし、早く単独でのライブが決まってくれないかしら。

■TAKING BACK SUNDAY
こういうバンドって曜日をバンド名につけることが多い気がするが、それはさておき。演奏力はすげーしっかりしててぶっとくかなりよかったんだけど曲がイマイチはまりきれないこと、ヴォーカルがキモかったのが難点。いやTHURSDAYのヴォーカルもキモいけどさ、あっちはきちんとナヨナヨしてて王道キモじゃん?でもこのヴォーカルってすげーヒゲ濃いし金髪に染めた髪の毛がなんかキモいし多分脱いだらマッチョだしでアクションのキモさは同じでもなんかちげーんだよ。TO DIE FOR的キモさ。いややっぱ両方キモいでいいや。

ちなみにギターはかなりデヴ。かといってネオクラシカルなフレーズを弾くわけでもなく。エモなら苦悩して痩せろっての・・・と安直に思ってしまったけれど、苦悩のあまり過食に走った結果なのかもしれない。エモいぜ。

■AVENGED SEVENFOLD
本日のダメバンドその1。まあアルバム聞いてもそのショボさが印象的だったけど、ライブではその悪いところがさらに増幅されて暑い中ぐったり。リズムに迫力ないし、ギターはピロピロ魅力のないフレーズを垂れ流し、挙句の果てに恍惚のギターソロまで披露。しかもショボいクセにメタルファンの機嫌をとるかのようなPANTERAのWalkのカヴァー。いや好きなんだろうけどさ。でもこの曲での演奏が一番マトモだった気がする。メロスピって難しい音楽なんだなあ、と思いました。

それでも前方は盛り上がってたみたいで、グチョングチョンになったかみーんがスクリーンに映し出されてた。

■ZEBRAHEAD
前にサマソニで観た時もどうでもいいライブやってたんで今回はパスする予定だったんだけど雷雨のために身動きとれなくなったんでボケーと観てました。相変わらずつまんねーMCと画一的な楽曲が並んでたんだけど、やっぱこういうヤケクソ気味の天候ではこういう音楽がテンションを上げるのも確かでアリーナの盛り上がりは凄かった。フェス向きだから主催者としてはこういうバンドひとつ入れとくと安心なんだろうな(イヤな大人の視点)。

下品なMCは多いけどそれって中流階級以上の品の良いお子さんたちがこういう場だから喜ぶだけのような下品さで、音楽的にはそういう下品さがないむしろママも笑って済ませられる安心の高機能の消費音楽で、よく出来てるなあと思いました。今更言うことでもねーか。ちなみに僕の下品さは上流階級ならではの下品さです。

■HOOBASTANK
こちらもとにかく曲のよさで勝負する中流家庭育ちのお子さん御用達ロック。

このバンドは弦楽器隊の引っ張り具合というかグルーヴに欠けていていつもライブを観るたびに演奏自体には物足りなさを感じる。それは今回も同じなんだけど、とにかく曲のよさとヴォーカルのダグラスの顔の面白さ、いやフロントマン資質で楽しませる力があるバンドだと思う。

新作のつまらなさにライブは正直キツいものになるかと思ったんだけど1曲目からCrawling In The Darkで来るし、新作のInside Of Youはめちゃめちゃ盛り上がるしさらにSame Directionで畳み掛けるしと序盤はすげー良かった。Running AwayとかIf I Were Youが続いた中盤はかなりダレたんだけど、そのダレは終盤The Reasonの前に登場したダグラスのおばあちゃんによってすべて帳消し。「わたしのたいせつなダグラスを、どうかこれからも、応援してください、よろしくよろしくお願いいたします」と文章にしてみると選挙の応援演説のようなことを「あの、マイク・・・返して・・・」と困惑するダグラスの横でノリノリで話したおばあちゃんことサワコ・キタグチ。

■DEFTONES
ハイソックスのチノ・モレノのアピアランスがなんつーかもsu-ge-。とにかく太ってて醜いんだけどそのチノがマッタリとしたビミョーな空気を醸し出す楽曲に乗せて「プギャー!」とか「アヒャー!」と叫ぶ。アリーナはまったく盛り上がってないんだけど「これをわかるのが通だぜ」とばかりにちらほら盛り上がってる人もいたのでその人たちを見てました。

いや別に嫌いじゃないんだけどさ。やっぱこういうとこで観てもなんかハマれず、外の眼から観るDEFTONESのビミョーさを堪能。でも演奏は今までマリンで観たバンドの中では一番プロフェッショナルだった。ギターのとがり具合もリズムの重さも。

■METALLICA
前半3,40分、批判するために見たよ!批判するためといいつつEcstacy Of GoldからCreeping Deathが来たときには一瞬我を忘れそうになりましたが、演奏のおかげで現実世界に引き戻されました。いや演奏がグダグダなのって今に始まったわけじゃないけどやっぱこれで盛り上がれっつーのはキツいっす。「好きな曲をやるだけでいい」っつー吉本新喜劇や時代劇を楽しめるような感性のファンがいっぱいいるからこうやって持ち上げ続けられるんだろうけど。HELLOWEENとかIN FLAMESと同じくパイオニアなのに演奏で観るものを納得させることができないバンドで、言ってみりゃ「曲がいい」だけだよな。その曲がいいってのもセットリスト次第ではビミョーになるし。The God That FailedとFade To Black続けてやられたらキツくね?

あとMaster Of Puppets完全再現とかほんとこの手の企画最近多いけど、思い入れの問題じゃなくてこういうのってほんとくだらないと思う。え、イングヴェイがMarching Out完全再現?全ツアーおっかけます。

まあそのショボさってのはすでに前提になっていて、そのショボさそのものを今更書き立てるのは意味ねーよな。ショボいことを前提に、自分のノスタルジーと伝説を見てるんだという自己催眠効果にどこまで没入できるかどうかってとこなわけで、要はお祭り。ただ、お祭りになるってことは確かにすごいんだけど所詮お祭りはお祭りにすぎないわけで、このライブで「他のバンドとは格が違う」とか「メタルって素晴らしい」とかそういうところに結論づけられてるのを見るとなんだかなあ、と思う。

■DAFT PUNK
そんなメタリカを捨ててメッセに移動したら、すげー人。でもなんとなく流れに乗って前のほうに来てしまった。ステージセットはピラミッドと豪華な照明。かなりすごい。

いやあほんと楽しかった。自分たちの音源をけっこういじりつつ繋げていくわけですが、ビートの強さも音のデカさも展開も気持ちよい。2004年のフジでのケミカルより気持ちよかったなあ。One More Timeの後半ぐらいからさすがに疲れてきたし退散しちゃいましたが、満足でした。

投稿者 trouble : 22:33 | コメント (5) | トラックバック

2006年08月06日

サマソニ'06 予定

12日
11:00 HAWTHORN HEIGHTS (Marine) 絶対起きれない
11:50 65daysofstatic (Mountain) STONE SOUR新作良かったからそっちも行きたい。
12:45 TAKING BACK SUNDAY (Marine) 暑くて見れなそう
13:45 AVENGED SEVENFOLD (Marine)
14:50 ZEBRAHEAD (Marine)
16:00 HOOBASTANK (Marine)
17:15 DEFTONES (Marine)
18:40 METALLICA (Marine)

ここ数年ずーっとメッセに閉じこもってたけど今年は結構マリンに行きそうな気が。メタリカはMASTER OF PUPPETS20周年とかっつってアルバム完全再現やるみたいだから一応見たいけどきっと演奏ショボいんだろうな。でも「どうだった?」って聞かれて正直に言うとこないだの日本ツアーみたいに「この曲をやったってだけですげーんだよ!」みたいなこと言われるんだろうな!

13日
11:15 LIVING THINGS (Sonic Stage) 絶対起きれない
11:55 MUM DJ set (Mountain)
13:10 THE ALL-AMERICAN REJECTS (Marine) COPELANDも観たい
14:20 FALL OUT BOY (Marine)
15:30 LOST PROPHETS (Marine) 新作意外と良かった
16:45 MY CHEMICAL ROMANCE (Marine)
18:00 MUSE (Marine)
19:40 LINKIN PARK (Marine) MASSIVE ATTACK観たい

すげーメンツ豪華!と思ってたけどいざこうやって予定組んでみると大したこともない気がする・・・。

投稿者 trouble : 10:23 | コメント (3) | トラックバック

2005年08月14日

Summer Sonic '05 二日目

今日は頑張って9時に起きた。それもこれもBULLET FOR MY VALENTINEを観るため!というほど好きじゃないですけど。ていうかなんかメタルっぽいの観たいじゃん?

そんなわけで昨日より1時間早く出発。でもまったく同じように新木場で17分待ち。今日はその時間を有意義に使うため、ドトールでベーグル食べました。それが俺の考える有意義なのだ。

開演時間10分前ぐらいにマウンテンステージに到着すると、なぜかステージからぞろぞろ客が引き上げていく。あれ?最初のバンドのスタートが遅れて今終わったとこなのかな?とか考えながらステージ前に座ってぼけーっと待ってたらつとむ君も到着。今日何観るのーとか話しながらぼけーっと。

結局11時55分スタート予定だったのにスタートは12時半でした。ようやくだー、と思って立ち上がったんですが、あれ、なんかメンバー多くね?っつーかサウンド全然アルバムとちがくね?

そうなんです、ステージ上に出てきたのはNO WARNINGだったんです。

■NO WARNING
まあ事情はわかんないけどとりあえず観るつもりだったので観る。アルバムでもグランジ以前のハードロック臭が漂っていたんですが、ライブで観たらさらにその臭いが強い。ヘアメタルとかじゃなくて、GUNS以降のバッドボーイズロケンローな感じで、音楽的にはSKID ROWって感じ。80年代末期から90年代初頭のバンドの雰囲気がすごい強かった。

Bad Timingとかのシングル曲を前半にガンガン、とやっちゃったんだけど特に後半テンションが落ちるわけでもなく、曲がすげーいいわけでもないんだけどその分ライブ慣れしたパフォーマンスでカバーしてました。あんま期待してなかったけど結構楽しかったな。

BULLET FOR MY VALENTINEは結局ドラマーの急病でキャンセル、んでもってマウンテンが各20分ほど繰り上げ、ということになってたみたい。

NO WARNINGが終わって、一瞬だけINME。最初の3曲ぐらいしか観なかったけど、いやー酷いです。なんじゃこりゃ学祭かよみたいな感じ。こりゃきっつい、と逃げてしまったんですが後半はどうだったんでしょうか。まあでも若いもんね。

その後は結局デスキャブに行かずに笑い飯を見る。前半なんかだらーっとしたテンポで「あれ?ヤバくね?」と思ったんだけど中盤からはなんとか持ち直してました。テレビで観たらつまんねーって言ったかもだけど生で観てると素直におもろい。

笑い飯が終わるとつとむ君と合流してデスキャブチラ見。単独よかったけどこういうでっかいとこでは合わないのかなー、と思った。ちろっとだけ見てマウンテンに移動しちゃった。

■HIM
ヨーロッパではビッグだというこのバンド、日本盤出てない状態なのでお客さんガラガラ。前の方にだけなんか個性のお強いファンがいらっしゃいます。

うようよとした低音で歌われるゴシックでキャッチーなメロディーを音圧の高いバンドの演奏に乗せるスタイルはまあいいんですが、ヴォーカルが熊川哲也と河村隆一の真似をするみっちー、って感じで腐女子系の女の子にはいいんだろうけど俺にはちょっと冗談にしか見えない。しかも歌うときは内股で、手を太ももの間に挟むの。「ぼくぅっ・・・ウンチ・・・漏れちゃうよ・・・ぶちゅ!ブリブリ!いやぁあ!!観ないでぇえっ!!でも、漏らすとこ観られるの、ちょっと気持ちぃいっ!!ブリブリ!」て感じのステージアクション。音楽がキャッチーで演奏の質が高くてもこういうのを真剣に聞けるわけないよう、とか思いながらもずーっと観てました。やっぱ男がやるゴシックってキモいわ。2曲目のアップテンポなパートとかはふつうにLUNA SEAの曲でした。

と悪口になると饒舌になりますが、別に酷いわけじゃなくて単に俺の苦手なスタイルだっただけ。バンドのプロフェッショナルな演奏と、魅力的な楽曲は確かに人気があるのを納得させるだけの力があったと思う。キモいと思いながらも途中からは素直に楽しんじゃいました。CDだったら抵抗なく聴けるかな。

途中でASIAN KUNG-FU GENERATIONを観るために抜けるとか、木村カエラの入場規制を避けるために早めに会場に向かうとかいうメタラーの風上にもおけない軟弱モノどもを尻目に、完観いたしました。

このあとはしばらくヒマなので俺もカエラたんを観に。開演後しばらく経ったときに入ったら規制も外れて普通に真ん中辺まで行けました。カエラたんはテレビのイメージとは裏腹に、意外と語気も強く、早口でしゃべっておられてちょっとショック。

■PUBLIC ENEMY
なんかノリいいのが観たかったので。開演予定時間より10分早く始まったそのライブ、Bring The Noiseも聴けたし(メタラーの模範解答)後半のアゲアゲっぷりはすげー楽しかったんだけど、フレイヴァー・フレイヴいないのは普通に痛かった。と思う。いたときのライブを観たことあるわけじゃないけどさ。まあこういうのも観れるのがフェスのいいところだよね!(フェス覚えたてロックファンの模範解答)

そのまま会場でマッタリして、今回のサマソニで一番楽しみにしていたBLACK CROWESのライブを待つ。いやそれにしてもガンガン人いなくなるんですけど。大阪では2、300人しかいなかったっつーことだけど、東京もそこまではいかないにしてもかなりの閑散っぷり。でもまあ裏でWEEZER、OASIS、しかもPUBLIC ENEMYとの並びだもんなあ。しょうがないっちゃーしょうがない。バンドはかわいそうだけど。

■BLACK CROWES
そんな寂しい状況でライブはスタート。スペース気にせず踊れるしよく見えるからいいか。

前半2曲ぐらいはちょっと演奏にまとまりがなくて「あれ?リハ不足なん?」って感じだったんだけど、徐々にいつもの彼らの持ち味が炸裂。相変わらず各自が淡々とプレイしているんだけどそこがかっこいいし何より音が気持ちいいのなんのって。前半はユッタリした曲を中心だったんだけど酒もなんもナシでも酔っ払っちゃう感じ。なんも派手なことやってないのにゆったりとした中に徐々に山場を作っていく。ゆらゆら揺れてるだけでなんと気持ちのいいことやら。去年フジで観たときはあまり歌がなくて寂しかったけれど今日はクリスの声もきっちり堪能。やっぱいい声してるよなあ・・・。客の少なさにご機嫌斜めだったのかちょっとテンション低かったけど。あ、ゴーマンのギターもよかったなあ。

大阪では演奏したらしい大好きなSoul Singin'はプレイされなかったけど、中盤のShe Talks To Angelは嬉しかったなあ。なんかもうキュンとしちゃいましたよ。そしてTwice As HardとRemedyのアップテンポ連発ではアホみたいに盛り上がる。さあここからさらに畳み掛けてくんのかー?と思ったらここであっさり終了。きっかり1時間アンコールなし。

ええええええ短すぎ!!ということでお客さんもかなり粘ったんだけどここで終了。えー。まだまだたんねー。なんでよー。全然不完全燃焼。客入りやシチュエーションなんかも含めてやっぱサマソニ向きではなかったし、来年はフジのField Of Heavenで3時間ぐらいやってほしいっすよマジで。

それでも今回観た中ではダントツのかっこよさ(NINも良かったけど)。こういうノリっていかにもアメリカ!って感じでいっぱいいそうだけどここまでかっこよくやってくれるのはやっぱBLACK CROWESしかいない。ライブにいかないと絶対わからない気持ちよさとかっこよさ。ああ、観てよかった。でも短かった・・・。

OASISの開始が機材トラブルで遅れててCROWES終わってからゆっくり行っても余裕で間に合ったみたいだけど、もう全然そんな気も起きず。とりあえず観れたという喜びの余韻に浸り、電車が混む前にゆったり座って帰ってきました。単独はないのかなあ。

投稿者 trouble : 22:37 | コメント (9) | トラックバック

2005年08月13日

Summer Sonic '05 初日

おはよ。っていうかもう10時過ぎてるよ。

ということで急いで出発。いつもながら全然気分が盛り上がらない。地下鉄乗って新木場に着くと、ちょうど快速が行ってしまったところ。10分後の普通に乗っても17分後の快速に抜かれるっつーことで結局駅で17分待ち。なんだよそれ。あーうっとうしい。と一つ一つにカリカリする俺。やっぱロックってこうやって常にフラストレーション抱えてることが必要なんだよ!優しさ?ハッピネス?連帯?死ね!!電車待ちイラつきメタル。

そんなわけで会場に着き、もちろん昼間のマリンスタジアムになんか目もくれないのがヒキコモロッカーの基本だ。フェスでも室内。暑いのいや。お日様こわい。

13時過ぎにメッセに到着。サイドステージでは猫ひろしがハードコアなステージを繰り広げていたのでそれをチラ見しながらマウンテンステージに行ってみる。演奏しているのはTHE DEPARTURE。超つまんねー。DEPARTUREのほうが観たいよーと思っていたら某Sっきーから電話。「彼女と彼女の友だちと来てるんだけど、彼女の友だちに馴染めません、助けてください」とのこと。そんな剛の者Sっきー、合流後にその彼女にメール。「友だちに呼ばれたから行ってきます」だってよ。そうだよ!呼んだのは俺だよ!

■TV ON THE RADIO
なんか評論家受け良さそう、っていうイメージで観ることにした。「俺あんときのサマソニで観たよ」とシタリ顔するために。でも、辛かったです。よくなりそうだけどよくならずにダラダラ続く、って感じで寝そうになった。Sっきーは立ったまま寝てました。

寝そうになったとはいえ、せっかく観れるんだからそこはガマンして寝ずにZAZEN BOYSを観にいったつとむ君とメールしてたんだけど(失礼)、なんか大変だったみたいっすね。入場規制かけたのに人が入ってくるので収集がつかず、安全性を考慮するためにライブ開始を遅らせて、みたいな感じだったみたいだけど。なんかこういうとこサマソニっぽくていいよね!殺伐として、ストレスがたまるってとこがサマソニの真骨頂。音楽の楽しさを実感したりとか自然が素晴らしいとかピースフルな雰囲気があるフニャけたフジロックなんかよりよっぽどロックのトゲトゲしさを感じられるぜ!あははは!!

そのあとはINTERPOLを数秒観て切り捨てたり、ゴハン食べたりして過ごし、16:00からMEW。

■MEW
相変わらずフェスに合わないっていうかちょっと明るいところで観ただけでその良さがガッツリ殺がれてしまうところがMEW。1曲目からいきなり新曲だけど、かなりメタル色が濃かった。いやだからっつってリフがザクザクしてて疾走感にあふれ、頭に鉄槌を落とされたかのような圧力、とかそういうわけじゃないですけど。新曲は演奏も例によってかなりグダグダだったんですが、2曲目からは結構しっかりしてた。前回のサマソニよりは良かったような。それにしても何度聴いても「ふぁーらー」んとこで笑っちゃう。

と、ちょっと小ばかにしてますけどやっぱ映像と音楽がセットになってハマったときの威力は凄まじい。Comforting Soundの感動もさすが。隣のヒスパニックの姉ちゃんがおいおい泣いてました。新曲はまだよくわかんねーな。

ファーラーの世界を堪能したあとはマリンへ。SLIPKNOT入れなくなる前にアリーナの前ブロックに入っちまおうということでDEEP PURPLEをSpace Trackin'から観る。いやまともに観てないけど。後ろで座ってました。有名な曲ばっかだからまあ盛り上がってるっちゃー盛り上がってるような気もする。

DEEP PURPLEが終わるとまたもやSっっきーと合流。どうでもいいけど「せっきー 四面楚歌」で検索してこのブログに来る人がいるんだよな。せっきーに何があったんだ。Tカイさんも俺らがいるあたりにいるらしいんだけど発見できず。

■SLIPKNOT
そうこうしている間にライブが始まったんだけど、なんじゃこりゃ、音わりー。元々人数多いからしょうがないかもだけど音グジャグジャで何やってんのか全然わかんない。音量も小さいから全然体に響いてこない。って音のことなんて気にしちゃいけないんだよね!音気にするんだったらPA前で腕組んで耳澄ませて演奏の質を細かくチェックすりゃいいのさ!
いやでもこんだけ音ショボいとバンドが演奏で伝えようとしていることなんか全然つたわってこねーしさ。どうなんすかね。今日だけじゃなくて前回の来日んときもすげー音ショボかったから、マリンの問題じゃなくてバンドがあんま考えてないってことかしら。

まあ音のことはさておいてもライブ内容はBefire I Forgetがプラスされたぐらいで前回の来日とおんなじ。MCも似たような感じ。終盤のマンネリっぷりはキツかった。なんか終わった感があったなあ。大好きなだけに残念。次のアルバムがあるなら、「これならまたライブ観たい!」って思わせてほしいな。

あ、前回よりよかったのはVermilionのときの「デスマスク仕様」がスクリーンではっきり見えたこと。この曲んときって普段使ってるマスクじゃなくてビデオクリップでもつけてた「顔型そのまんまのマスク」になるんだよね。スクリーンで観るとコリィとかは普通に素顔に見えたなあ。マスクつけないで泥だけ塗ってる?みたいな。

ちなみにTカイさんは2曲目んときに発見。3メートル前ぐらいのところで振り上げられた腕に見慣れたあのショボい時計が!

SLIPKNOT後はTカイさんとその彼女とも合流し、Sっきーと二人で彼女と話させろと絡んだんですがTカイさん以前に彼女がどんどん僕等から離れていきます。「見た目ほどイヤな人じゃないよって言ってきて」って頼んだら「見た目以上にイヤな人じゃないですか!」って言われたよ。

■NINE INCH NAILS
始まる前に「Wishとかで始まったら燃えるよなー」とか言ってたらほんとにWishで始まったライブはもう圧巻。照明もかっちょいいしトレントは坊主になってオッサンだしギターが意外と暴れるし演奏はタイトだしで「これぞ」のライブを見せてくれました。このバンドって暴れるための機能性ってそんな高くないからサマソニではどうなんだろとかシタリ顔心配してたんだけど、やっぱそこに含有されるロキノン的感性の暗さ、重さ、そして楽曲のドラマ性は聞き手をグイグイ引っ張っていく。なんかSLIPKNOTがイマサンなライブだっただけに余計に凄さが際立ってた。

選曲もわかりやすくてよかったなー。

今日はSLIPKNOTがあんまよくなかったのにガッカリしたけれど、NINでもう帳消し。これだけでも来た甲斐があったって感じ。やっぱ最後がいいと花火も気持ちよく見れるね。ただ、帰りは東京湾花火大会だのと重なったこともあってかずーっと電車混みっぱなし。マジ辛かった。

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2004年08月08日

Summer Sonic '04 二日目

文句言いつつも二日とも行っちゃうところがダメな俺。今日のメッセは着いたときから大混雑。マリンの昼間がヒップリホップリなのでロックファンが全員メッセに避難してきたって感じ。

KASABIAN
話題になっていることもあって客入りはすごい。規制もかかったらしい。バンドは淡々と曲をこなしているが、正直CLUB FOOTのあのノリを期待してしまうから、アシッド決めてマッタリ踊るのがよさげな曲にイマイチ乗り切れず。CLUB FOOT1曲だけ、ってバンドじゃなさそうなんだけど、この曲に結構イメージ縛られちゃってる感じ。

MY CHEMICAL ROMANCE
つとむ君がヘタクソって言ってて実際ヘタクソだったんだけど、こういうバンドはこれでいいと思うのよね。演奏が下手でもそこに勢いや焦燥感が感じられればそれでいい。そういう意味でこのバンドは十分アリ。アタマ2曲ぐらいがつまらん曲だったんで不安だったんだけど、新作のオープニングトラックを演奏したあたりから俺の気持ちも乗ってきた。やっぱいいメロのあるバンドはいいなあ。心が動くつーかさ。まあベタボメするほどの内容でもないんだけど、単純に楽しめたよ。

AMEN
その後THE FAINTを軽く観たりしてから山崎さんご推薦のAMEN。で、推薦した本人が「ダメだこりゃ」と笑ってましたが、ホントむごかった。2NDアルバムを聞いて痛感した曲のつまらなさを改めて実感させられたのはしょうがないとして、ケイシー先生の動きのかっこ悪いことかっこ悪いこと。「痛い」って感じ。でも頑張って最後まで観たよ!褒めて!

MIDTOWNをチラっと観てからBOOM BOOM SATELLITESに行ったら入場規制。やっぱ人気あるよなあ。でもこの人たちは単独で観たいから特に悔しくも無く。

HOOBASTANK
意外や意外、超大入りで開演前に入場規制。THE REASONの大ヒット効果なんだろうか。OUT OF CONTROLでスタートしたんだけどとにかく出音のショボさにビックリ。なんじゃこりゃ。でも、やっぱ曲がいいっていうのは強いねー。そんなにバラエティに富んでいるわけではないけれどフックがあるし、アメリカで勢いがあるバンドのフロントマンというだけあって煽りもうまい。んでもってTHE REASONでは感動しちゃった。去年のPUIDLE OF MUDDのBLURRYに匹敵(微妙な例)。このバンドはポップスであり、メロハーなんだからロック性がどうのとか考えずにそのままいい曲を楽しめばいいじゃん、っていう楽しいライブでした。

THE MUSIC
1週間以上前に来日してフジロックを満喫していた彼らはサマソニどう思ったのかな。なんて別にどうでもいいんですが、思ったほどギュウギュウに人が入ったわけではなくて結構余裕を持って観れました。4,5曲やった新曲はどれも悪かないけど強烈なインパクトもナシ。アルバムではどんなアレンジになってるのか楽しみにしておこう。
演奏はなんかライブを重ねるたびにトロくなってきてない?今日もどの曲もテンポが遅くてイマイチだったというか、変に落ち着いちゃって来てるような。ヘタだけど破綻寸前のギリギリのスリルがあった初来日と比べると一番肝心なものがなくなっちゃってるような。なーんかすっきりしない感じでした。盛り上がってたけどね。

というわけで二日間行ってきてのベストアクトはなんだろうなあ・・・。SILVERTIDEかなあ。HOOBASTANKやTMGもよかったけれど。っていうか今回俺が観てないバンドが素晴らしいパフォーマンスしてそう。GREEN DAYとか普通にいいだろうし。っていうか今年は一度もマリンに行かなかった。ダラダラしてて能動的に音楽を探しに行かなかったような気がするなあ。っていうかサマソニの雰囲気がそうさせないんだよ!と言い訳。

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2004年08月07日

Summer Sonic '04 初日

行ってまいりました。メッセは解放感もへったくれもない倉庫。マリンスタジアムはすぐに規制が出るしグランドはビニールシートが敷いてあって暑すぎ。死ぬ。そして何よりライブ以外の魅力がまったくナシ。目ぼしいライブがないときはただボーっとしているしかないのよね。コンクリでケツ痛い。今年はゲームが置かれたり、人の流れを邪魔するような形で人がたまる場所が作られてたりで例によってストレスフルな環境。まあそのストレスフルな環境がサマソニの持ち味、というところなんでしょうか。

今日は別に観たいの特に無かったんだけど、なんとなーく来てみました。あまりテンションも上がらず。高い金払ってるのにもったいない。でもしっかり11時半には会場に到着。以下、観たバンドの軽い感想。

NEGATIVE
単独んときよりよかったんじゃね?新曲もよかったし演奏も安定してた。相変わらずドラムは素晴らしい姿勢で直線的なビートを叩き出していたのが笑えたけど。キーボードの役割が大きかったし、新作はCD買ってみようかな、って感じ。

HOPE OF THE STATES
オープニングのインストは、やっぱ素晴らしい。ヴァイオリニストが非常に大きな役割を果たしている感じ。映像も使ってたしなかなか雰囲気としてはよろしかったです。とは言うもののやっぱ歌モノはつまんないんだよな。ということでちろっと観てすぐに移動。

SILVERTIDE
色んなとこで話題になってるみたいですが、その理由が出音一発でわかった。目を引くステージング、しっかりとした演奏、80年代90年代をすっ飛ばしたかのような70年代テイスト、グルーヴが最高。ヴォーカルにも雰囲気あるしこりゃブレイクすべーなあ。ワンマンのライブを観たい。

ORANGERANGE
で、そのまま観てしまった。それなりにライブもこなしてるからか盛り上げ方もしっかりしてるし曲の流れも良くて、意外と楽しんじゃった。これは夏休み明けに中学生に自慢できるぜ。

この後は山崎さんとダラけまくり。相変わらずのイヤーな内容の話をしてたらどうにもライブ観るのがめんどくなってきたりして。でも二人で頑張ってTHE DAMNEDを観て、そのショボさにゲンナリしてGO-GO'Sに移動してノスタルジアに浸ってみたり。俺はヤングなのでGO-GO'Sを知らなかったんだけど、おじさんは大喜びしてました。

BRIDES OF DESTRUCTION
アタマ3曲ぐらいはどうも出音のショボさと曲のつまらなさにゲンナリしていたんですが、途中からはトレイシーのギターがかっこいいなあと思ったり、スコット・クーガンの歌う曲がいいじゃん、とかなんだかんだで楽しんできました。そしてアンコール。
ONE MORE REASON→RIP N TEAR→LIVE WIRE→KNOCK 'EM KID→SHOUT AT THE DEVILという反則の流れ。そりゃ興奮するっちゅーねん。幕張メッセは一気にCATHOUSEと化したのでした。スダメタリック。
ただ、やっぱロンドンの歌に魅力がないというか、歌メロのつまらなさをカヴァーするだけの声、歌いまわしがあるわけでもなく、物足りなさを感じた。まあ今更このメンツのバンドにあまり大きな期待しちゃいけないだろうけどさー。

TMG
GREEN DAYを観ずにこっちを選ぶという自分のロックっぷりをまず褒めたい。演奏はクリス・フレイザーのドラムを中心に非常にタイトで文句ナシ。エリックは例によって高いパートは「歌ってるフリ」みたいな感じでズルしてたけどもうMR. BIGの結成当時みたいな歌は歌えないだろうししょうがないのかな。
選曲は全曲TMG。こっそりMR.BIGとかNIGHT RANGERの曲を期待してたら見事にスカされた。しょうがないか。それにしてもジャックをベーシストにさせておくとはなんて贅沢なバンドなんだ。まあやっぱりこのおじさんじっとはしてられないようでエリックよりも前に出てきたりちょこまかアピールしてたけどね。

んー、やっぱ一日いてもサマソニ、ていうイベントには思い入れがわかないし、疲れるんだよなあ。と言いつつ明日も行きます。明日はKASABIANとTHE MUSICに期待。

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