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2005年03月30日

買いましたよ。

今日も今日とてね。ああ、コンタクトの保存液買うの忘れてたよ。やばい。

CD
In Motion / COPELAND
Full Of Elevating Pleasures / BOOM BOOM SATELLITES
Desperate Youth, Blood Thirsty Babes / TV ON THE RADIO
The Caitiff Choir / IT DIES TODAY
At The Soundless Dawn / RED SPAROWES
Absolution / MUSE ((Bonus Australian Live CD)

COPELAND、1stは持ってるんだから2ndだけ半額で売ってよ・・・と言いたくなるけどガマンして購入。誰か1st欲しい人いますか?あげます。MUSEのライブ盤付きのはおそらくBIG DAY OUT音源だと思うんだけど6曲入りでStockholm Syndrome, New Born, Muscle Museum, Hysteria、Bliss, Time Is Running Outっつーキラー選曲。Stockholmはライブだとやっぱめちゃめちゃカッコイイー。

DVD
In Concert / CINDERELLA
The New England Metal & Hardcore Festival 2003 / V.A.

おそらく日本で今年一番多くCINDERELLAを聞いてたのって俺だと思うんですが、そんな俺のためのDVDが出てました。1991年のツアーのライブDVD。マジでー!と興奮してレジに。と家に帰ってまずターンテーブルに乗せたのがこのDVDなんですが、半分予感していた通りカメラワークはイマイチだし音もサウンドボード直で録音したモノラルサウンドに歓声を後で被せたって感じで非常にブートっぽい作品。当時ケーブルテレビ用かなんかに撮影されたものなんかな。選曲はよし。演奏はまあまあ。フレッド・コウリーがイマイチ。コーラスのねーちゃんはGUNSのツアーにも参加してた人だ。

あとニューイングランドフェスのやつ、前にも買ったんだけど、なんか仕様が微妙に違いやがんの。俺が持ってたのに入ってなかったので今回買ったのに入ってるのをざっと書いてみると、

My Last Serenade / KILLSWITCH ENGAGE
A Song For The Optimist / ATREYU
Upgloss And Black / ATREYU
The Sadist Nation / DARKEST HOUR

まあATREYUはともかくKsEの曲は俺が大好きな曲だし、なんつってもこの手のバンドで一番好きなDARKETST HOURのライブが収録されてるんなら!ってことで思わず買い直してしまいました。悔しいけど安いDVDだからまあいいか・・・と自分を慰めてみる。ていうかこの仕様の違いはなんなんだ。

投稿者 trouble : 19:48 | コメント (11) | トラックバック

2005年03月29日

CDソフトケース化計画始動

ということで大口注文する前に、100枚お試しで買ってきました。

朝書いたようにとりあえず「目に付かなくても忘れることはないアルバム」から入れてみようということで、「プラケース5枚以上CDを持っているアーティスト」をその対象にして入れ替えをしてみることに。とりあえずAの棚からということで、AEROSMITH(8枚)、ALANIS MORISETTE(5枚)、ALICE IN CHAINS(5枚)、ANGRA(16枚)、ANTHRAX(10枚)、AXEL RUDI PELL(10枚。そんなに持ってたのか)を入れ替えしてみた。

おー、随分変わる。今までAの棚が3段満タンだったのにその5アーティスト入れ替えただけで3段目が半分空いた。わお。単純計算で「プラケース54枚をソフトケースに→プラケース21.6枚分」だから33枚分空くんだもんな。日々「もうこんなのっ・・・入らないよぉッ!」とエロマンガのようにCDラックをヒィヒィ言わせてる人であれば、Aのゾーンだけで33枚分ものスペースが空いたときの喜びをわかっていただけるのではないでしょうか。せっかくこうしてブログで書くんだから使用前と使用後で写真撮っておけばよかった。

んでもって思った以上にソフトケース化したあとの見栄えが悪くない。上にフタがある分だけ枚数が増えると安定しなくて10枚あったら5枚はサカサにする必要がある感じなんだけど、確かにそこそこ背表紙(っていうんだろうか)も見える。5枚以上あるアーティストだから「目に付かなくなる」って感じでもないし。それにいぬふくさんも書いてらっしゃるように意外とかっちょいいんだよね。少し入れ替え始めるともっと入れ替えてやるという妙なモチベーションがわいてきます。最初だけかもしれないけど。

そんなわけで、モチベーションが高まっているうちに1000枚セットを注文してみました。1000枚セットで買うと1枚当たり普通に買えば36円なのが29円と25%安くなるけどさすがにかなりのお値段。送料込みで29900円。でも今の狭いスペースを快適にするためにはそれぐらい払うのもしょうがないかなーと思って割り切ります。引越しんときも楽になるだろうし。春休みの間に少しでも入れ替えておこう。

とりあえず今の目標は1000枚全部入れ替えるというよりも出っ放しになっているトールケースの音楽DVD(150本ぐらい)を今ある棚に全部収納できるぐらいのシェイプアップ。それが達成されたら次はDATのテープを・・・とかってなっていくかしら。

投稿者 trouble : 19:53 | コメント (5) | トラックバック

そっか。

全部ソフトケースにしなくてもいいんだ。ということをYAMA-ZKさんとこ読んで初めて気づいた。どっちかにしなきゃいけないてことじゃないもんな。とりあえずなかやまさんが「棺おけに持ってくアルバム」はソフトケースに、って書いてたのと同じなんですけど「目に付かなくても聞く奴」とかはソフトケースにしちまえ、って感じ。

MIKE PATTON、YNGWIE、BON JOVI、DREAM THEATER関連だけでも先にやっちゃうとか枚数の多い有名アーティストはまとめちゃうとかそうするだけで随分と変わりそうな気がする。プラケース10枚に対してソフトケース25枚っていう換算ができるってことは一部を交換するだけでかなり収納スペースが空くってことだもんね。

詰め替え作業についてもwinterさんのとこに書いてあったFDRの文章が絶妙。「入れ替えは下手に急いでやるより、手持ちCDの点検のつもりで、のんびりやる方が楽しいという声が圧倒的です。」うーん、深い。YAMA-ZKさんみたいに聞いてないCDチェックの一環でやるのも楽しそうだし。やべーなんか入れ替え作業が楽しそうに感じてきたよ。こりゃすぐに注文するっきゃないな。とりあえず300枚注文してみよう。


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2005年03月28日

CDの収納

来年度は土曜日に残業多めな仕事をすることになり、土曜日のライブはあきらめなきゃいけなくなったことでちょっとがっくり来てる今日この頃。とりあえず今日は雨だし家で引きこもってます。春休みなんです。えへへ。

CDの収納がそろそろ苦しくなってきました・・・と思っていたところにwinterさんのとこで「CDソフトケース化計画」というエントリーがあって興味深く読ませていただきました。この年になってもいまだ1DKの部屋でひっそりと暮らしてて、将来的にも「CD部屋」なんてものが確保できる見込みがないならば、今のペースでCD増やしていったら居住スペースの確保のためになんらかの対策はとらなきゃいけないわけで。かと言って「いらないCDを処分する!」という方法は「昔は好きじゃなかったのに久々に聞いたらすげーハマった」ってのを何度も経験してるとできなくなってしまう。聞きたくなったら買い戻せばいい、ってのも「欲しくなったときには手に入らなくなっている」とか多いし。

ってことで俺に残されてるのはやっぱりCDソフトケース化計画しかないのかしら。やっぱCDいっぱい持ってる人はソフトケース化の選択肢とる人が多いみたいですね。つとむ君もそうだっけ?

でもさー、CDが棚にだーっと並んでて、ヒマなときにそれをボーっと眺めながら目についたのを「あ、これ久々に聞こうかな」とかって取り出すのって楽しいじゃん?ソフトケースにしちゃうとやっぱ探しにくいし「パッと目に付く」ってのが無くなるから聞かないアルバムはさらに聞かなくなるような気がして、それはそれでお前が必要としてないってことなんだからいいじゃんってのもわかるんだけど、どうも寂しい。上に書いたような「久々に聞いたらハマった」のきっかけが「ボーっと眺めてたら目に付いたから」だったりもするわけだしさ。

なーんてことを考えつつも、この狭苦しい大都会で少ない収入のままCDを聞いて生きていくためにはそういうことはガマンして収納力を重視しなきゃいけないんだろうなあ・・・。地震のときもソフトケースのほうがプラケースよりも危険度が低いだろうし。何かを優先するためには何かを犠牲にしなきゃいけないってことだよね。真剣に考えたほうがいいよなあ。いや考える前に実行するべきか。

今はDVDも収納しきれてないしビデオテープDVD化計画もあんま進んでないしで部屋の中が大変なことになっております。でも物欲は抑えられず。

一番いいのは「引越し」なんだろうけどなー。

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2005年03月27日

また買っちゃいました・・・

抑えきれないこの衝動。服買えねえ。

True Parallels / TRUST COMPANY
What To Do When You Are Dead / ARMOR FOR SLEEP

TRUST COMPANYは1回目試聴したときにThe War Is Overが思いっきりツボだったんだけど「いやこういうのは慎重に・・・」と思って一旦延期。一昨日ぐらいにYAMA-IDOと飲みに行ったときにも試聴して、やっぱすげーよかったんだけど今度はお金が無くて延期。ってことでようやく買ってきました。いいっすよこれー。メインストリームアメリカンロック大好きっ子にはたまらない、真っ直ぐ心に届く歌モノヘヴィロック。これもあとできちんと感想書こう・・・ってまだこないだ買ったの消化しきれてないのに。

ARMOR FOR SLEEPもこないだ試聴してすげーよさげだったんだけど後回しにして次の店で買おうと思ったら間違えて試聴した2ndじゃなくて1st買っちゃってたというオトボケ君。改めて2ndを購入。

で、書籍売り場に行ったら今度はbeatlegがBON JOVIをカバー特集しててさ。久々に購入。去年の11月21日のBorgataでのライブはすでに海外からDVDを購入してたんだけど、そのBorgataが収録されているディスクを2回観ただけで紛失しちゃってたんだよね。音量がものすげー小さいっていう不満もあったんだけど画像はめちゃキレイだっただけに悲しんでました。したら音量がきちんと修正されてるヴァージョンも出ているということが書いてあったのでこれもわざわざブート屋まで行って購入。

まあそれはいいんだけど久々に行ったらNew Jerseyツアーのサウンドボード物新作なんかがMETAL SWORDからリリースされてやがりまして。迷ったんだけど結局購入。でもこれは失敗っぽい。1989年3月8日のライブはブートビデオが出回ってるんだけどどうもそれから落としたような音質。やらりた。

Greetings BON JOVI From Atlantic City / BON JOVI
Philadelphia Experiment / BON JOVI

投稿者 trouble : 18:36 | コメント (31) | トラックバック

2005年03月26日

Holdes Of The Brave / IRON MASK

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Hordes Of The Brave / IRON MASK

イングヴェイのルックスを知っている人なら写真を見ただけで失笑・・・いやダッシュでレジにアルバムを持っていきたくなるほどに「極めている」ギタリスト、ダッシャン・ペトロッシ擁するIRON MASKの2ndアルバム。MAGIC KINGDOMEんときは「うーん、まあまあ」とか思ってたんだけどこのアルバムはいい。多分イングヴェイ名義で出ていたら「久々の快作!!」と絶賛されてたんじゃないかしら。

イングヴェイ直系のネオクラシカル・メタルをややメロディック・パワーメタルの方向にシフトさせたような作風で、随所にネオクラッシャーの血を燃え滾らせるフレーズと決してお行儀がよいだけで終わらない音圧を備えていて頼もしい。この手のバンドは大抵ヴォーカルで腰砕けになってしまったりするが、新加入のゲッツ・ヴァルハラ Jr.・モーレは名前こそダンディ坂野のネタの複合技みたいだしルックスは思いっきりこちらの腰を砕いてくれるものの、熱さと攻撃性を兼ね備えた魅力的なヴォーカルを聞かせてくれる。オリヴァー・ハートマンも3曲でゲストとして相変わらずの歌唱を聞かせてくれるが、今回はむしろゲッツ!!の魅力のほうが際立っている。

ギターソロに関してはやはりまだイングヴェイの域には達していない・・・というか今のイングヴェイ以上に汚さと粗さが目立ってしまっているけれど、リチャード・アンダーソンによるエゴイスティック・キーボード・ソロが十分にその穴を埋めている。楽曲的にもややムラはあるものの、Holy War、Freedom's Bloodのアタマ2曲のパワーメタリックなインパクト、Crystal Tearsで聞かれるような仄かな哀感漂う曲、ゲッツ!!の柔の魅力も味わえるバラードMy Eternal Flame、なんかイングヴェイというよりもスティーヴ・ヴァイとかジョン・ペトルッチ系の非ハーモニック・マイナーパート(なんつーのかわかんないからとりあえず)からイングヴェイっぽいメロディーになだれ込むTroops Avalonなど聞きどころは多く、今のイングヴェイに希望を見出せないオールドスクールネオクラッシャーなら溜飲が下がるのではないだろうか。

ジャケは「ようこそ!仮面舞踏会へ」とかフレーズ付けたくなる。面白いセリフ募集。

投稿者 trouble : 21:16 | コメント (21) | トラックバック

Starbreaker / STARBREAKER

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Starbreaker / STARBREAKER

派手さはないが安定した実力で、ありがちなようでそうではない正統派北欧ヘヴィメタルを創作し続けるLAST TRIBEのマグナス・カールソンとTNTのトニー・ハーネルが組んだという地味ながらもメタル心をくすぐられるプロジェクトのデビュー作。マグナスには今後LANDE / ALLENもあるわけだけど、LAST TRIBEはヴォーカルがなあ、と思ってる人が「実力あるヴォーカリストとコラボれ!」とか入れ知恵してるのかしら。リカルドの歌はそんな悪いわけじゃないしバラードなんか彼ならではの雰囲気があっていいんだけど確かに地味だもんな。

音楽的にはLAST TRIBEで聞けるようなエッジの効いた適度にテクニカル、適度にポップなHMにトニーならではのポップな歌メロが乗るという想像通りの音。元々マグナスの書く曲・・・というかLAST TRIBEの曲ってクサく突き抜けきらないのでもどかしいと同時にそれが妙ないい味になってたりするんだけど(突き抜けなさ感はリカルドの声質のせいもあるか)、今作ではどうもその突き抜けなさ感を「味」に昇華するには至ってないような気がする。いや実力者同士のコラボレーションだけに一聴すると地味なものの、なんとなく何度も聞いてしまうような味わい深さはあるのだが、そのメロの即効性の薄さが物足りないというか。

トニーの声は相変わらずキャッチーだしトニーならではの歌メロのポップさなんかも随所に感じることができる。マグナスならではの適度なエッジやヒネリのあるアレンジもしっかりあるし、こちらの期待しているものはそれなりに提示されているんだけど、なんか決定打に欠けるんだよな。1+1=2じゃなくて1+1=1.85ぐらいでした、っつー微妙な欠落感。俺としてはトニーが過去に歌ってきた曲と同じぐらいとは言わないまでも、もう少しインパクトのある歌メロが欲しかったなあって気がする。いや今回の歌メロが悪いってわけじゃないんだけど、なんつーか「惜しい」って感じ。

マカルーソはやっぱりメタルに向いてないよね。

投稿者 trouble : 20:39 | コメント (1) | トラックバック

2005年03月25日

Lullabies To Paralyze / QUEENS OF THE STONE AGE

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Lullabies To Paralyze / QUEENS OF THE STONE A

彼等の認知度を一気に高めたSong For The Deafから3年ぶりのニューアルバム。ジョシュと並んでバンドの顔だったニック・オリヴェリが脱退してしまい、ジョシュのワンマンバンドといった雰囲気が漂うようになってきた。前作では3人が歌っていたわけだけど今作ではラネガンが3曲歌ってるだけであとはジョシュってのもそういう雰囲気を強調する一因かも。

マーク・ラネガンによる「死神が昔話を始めました」的イントロダクションで幕を開けるこのアルバム、カラッとしてるんだけど粘度は高く、相変わらずダークで妖しくてひねくれてて・・・というQ.O.T.S.A.らしさは不変。でも、今回はどこか覇気に欠ける。Rで地獄のビーチに花咲くパラソルのようなカラフルで妖しく不気味なサウンドを打ち出し、Song For The Deafで多少その色彩は落ち着いたもののスケールの大きさを身につけた彼等だったが、今回は色彩はどこかモノトーンで雰囲気的にもこじんまりとしてしまった感じ。悪い意味で落ち着いちゃったというか。ニック不在の影響なのか何をするかわからないみたいなキレた感じや不穏なポップさもなくなった。っていうかこのアルバムにMONDO GENERATORを足すとちょうどいい気がするんだよな。

こじんまりした分ヒネクレ感とか性格の悪さ感は強調されてる気もするし、Q.O.T.S.A.の核は依然として残っているんだけど、どうも物足りないというか寂しさを感じます。ライブを観るとまた印象変わるかもしれないけどライブだと余計にニックの不在を痛感するかもなあ。うーん。

投稿者 trouble : 11:45 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月24日

Luxaeterna / AQUARIA

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Luxaeterna / AQUARIA

メロスパー界隈で大騒ぎされてたんで買いました。煽りに弱い僕。UIRAPURUというバンドを母体とするブラジル出身のバンド。サウンドは重さよりも疾走感、味わい深さより即効性、そしてアグレッションよりも気品を重視といった感じのまさに「メロスパー垂涎」のサウンド。ラファエル・ビッテンコートやサシャ・ピートのバックアップを受けて作られたこのアルバムの出来は新人とは思えないハイクォリティ。

前半はやや躁な感じで「僕等は希望を持って生きていく!人間同士が憎しみあうなんて悲しいことじゃないかっ!!」みたいなことを臆面なく口に出せるような勧善懲悪サウンド。悲しげなパートも苦痛や哀しみを表現するというよりはその後にもたらされる喜びや希望をひたすら強調するために存在しているような雰囲気なので、そういういい人ヅラした音楽聞かされると「けっ!」と思う人にはツライかもしれない。俺も最初軽く聴いた限りはあまりにメルヘンチックで前向きなサウンドにうんざりしてしまい、「善は細胞レベルで善、悪は宇宙の果てまで行っても悪」みたいな考え方しそうな想像力の欠如した音楽だよなあ、と物置の陰に隠れてひねくれた目で見てたんですが、中盤以降のオペラ的(っつーよりミュージカルか)な展開やクライマックス設定の妙には「そんなところに隠れてないで一緒に地球への愛を歌おうよ!」と強引に引っ張り出されるような力があり、「君のように物事を色んな側面から見ることは大切だけど、あまりに分析的になりすぎるあまり、一番大切なことを忘れていないかい?」と諭されているような気になってきました。いやそれはまあ冗談なんすけど、実際オリジナリティだとか今書いたような前向きすぎな雰囲気に対しても認めざるをえないような説得力があるのは確か。

キーボードサウンドはちょっと軽薄だけど、7分以上の大曲ばかりにも関わらずダレは感じず集中力が途切れないし単純にこういう高揚感を与えてくれる音楽もいいよなあ、と素直に思えるだけの力はあると思う。つい軽視してしまいがちだけど、こういう高揚感はやっぱこういう音楽ならではの強みなんだよなあってのを思い出させてくれるというかさ。オリジナリティは感じられないけれど、質の高さでそういうのをねじ伏せてると思う。メルヘンに生きよう!

投稿者 trouble : 18:24 | コメント (182) | トラックバック

2005年03月23日

超大人買いしました。

ヤバイよ。

CD
Starbreaker / STARBREAKER
Reason / SHAAMAN
Demons / SPIRITUAL BEGGERS
Lullabies To Paralyze / QUEENS OF THE STONE AGE
Dream To Make Believe / ARMOR FOR SLEEP
Alien / STRAPPING YOUNG BLOOD
Luxaeterna / AQUARIA
Beyond The Sea / DARK MOOR
Crowned Unholy / THE CROWN
Guero / BECK
Hordes Of The Brave / IRON MASK

DVD
A Decade Of Brazen Abbot / BRAZEN ABBOT

すごい!えらい!ということで今片っ端からウォークマンに入れようと頑張ってます。AQUARIAもDARK MOORもまだ曲情報登録されてなくてムカつく。本当はこれにPAUL GILBERTとGALNERYUSを買おうと思ってたんだけど、なんか今はメタルモードになってるってことでポールを延期。ガルネリは超楽しみにしてたんだけどユニオンでずっとかかってたの聞いてたら「うわあ、このヴォーカルきっついなあ」と思い始めてしまったので急遽パス。と思ってたんだけど家に帰ってきてどみね。の盛り上がり方みてたらやっぱ買っておけばよかったと思ってみたりして。

ARMOR FOR SLEEPは昨日タワレコで試聴してすげー良かったんでバンド名だけ覚えておいて今日HMVで買った(きちんとダブルポイントまでガマンした俺えらい)んだけど、昨日試聴したのは2ndで今日買ったのは1stらしい。あらま。まあ1stもよさげだしいっか。

今日買った分まだまだもちろん聞けてないんだけどIRON MASKが意外とよかった。ネオクラ魂に火がつく感じ。DARK MOORも予定外だったんだけどヴォーカル変わったら古き良き80年代イモクサ北欧メタルっぽくなっててつい買ってしまいました。QOTSAは確かに今回地味かもなあ。STARBREAKERはサビで突き抜けるタイプの曲はないんだけどなかなかよい。WESTWORLDよりもっとメタメタしいね。SHAAMANは1曲目別バンドみたい。

投稿者 trouble : 19:38 | コメント (3) | トラックバック

2005年03月21日

買ったり届いたりしました。

CD
Apocalyptica / APOCALYPTICA
Ascendancy / TRIVIUM

DVD
The Song Remain Insane / SOULFLY

さらに先月注文していたDREAM THEATERのオフィシャル・ブートレッグが到着。
まずはデモ集。
The Majesty Demos 1985-1986
When Dream And Day Unite Demos 1987-1989
Images And Words Demos 1989-1991
The Making Of Scenes From A Memory

んでもってライブ。
The Number Of The Beast
When Dream And Day Reunite

DVD
When Dream And Day Reunite

他にもMaster Of Puppetsの完全再現時のライブとか頼んだんだけどそれはまだ届いてない。なぜか2枚ずつバラバラに送られて来てるのでそれらだけ遅れてるんだろうか。
デモはまあボチボチゆっくり聞くとして、まずはDVDを観てます。これは1stアルバム発売15周年記念ライブの日に現ラインナップで1stアルバムを完全再現したときのライブっつーファン垂涎の1品。オマケで収録されているTo Live ForeverとMetropolisにはチャーリー・ドミニシとデレク・シュリニアンも飛び入りして大変なことになってます。チャーリーは前半は結構歌えてるんだけど後半はかなり怪しい。けどおもろい。オフィブーってことで固定カメラ2台で録画したものを適当に出しただけかと思ったら全然そんなことなくてオフィシャル級でした。わーい。


投稿者 trouble : 16:20

2005年03月20日

BUTCH WALKER / AVRIL LAVIGNE at ZEPP TOKYO

AMERICAN HI-FIとのライブがあまりに素晴らしかったので思わずアヴリルとのツアーの最終日のチケットも勢いで購入。

正直アメファイの前ならともかく、アヴリルのファンって熱心な音楽ファンじゃない人もいっぱい来るだろうしいきなり出てきたブッチに対してみんなどういう反応すんのかなーとドキドキしながら開演待ち。アメファイんときは開演時刻キッカリにライブが始まったんだけど今日は微妙に押してます。

いつものよりRadio Tokyoでスタートすると、意外にも結構盛り上がってる。ブッチのピック芸はやっぱりあんま調子よくなかった(というか決まってたのって初日だけの気もするからこれが普通なのか)けれど歌とパフォーマンスは相変わらず鬼気迫るものがある。Best Thing You Never Haveとかやっぱすげかったです。あんだけ絶叫されるとアヴリルのファンは引くんじゃないだろうか。

ツアー後半ではアメファイとのライブと同じぐらいの曲数やってたんで今日は最終日だしそこそこやってくれるんじゃないかなあ・・・と思ってたんだけど残念ながら30分ほどの短縮版。特別な演出はアヴリルんとこのギタリストがLights Outに飛び入りしたぐらい。もう一回Cigarette Lighter Love Song聞きたかったなあ。でも短いながらもラストにもう一回ブッチのライブを観ることができてすげー嬉しかった。もっと観たいなあ、と思ってしまうけど今回のツアーでのアヴリルファンのウケがかなり良かったみたいなので知名度も上がったんじゃないかな。勢いに乗って単独も近いうちに実現しますように。

虻川・ラヴィーンは観ないで帰ってしまおうかっつーぐらいブッチのライブが終わって気が抜けちゃったんですが、アンコールで出てくるかもしれないし何よりなんだかんだでいい曲が沢山あるアヴリルのライブは観てみたら楽しいんじゃないかしら、ということでそのまましっかり観ることに。

なんか少女漫画の主人公みたいなヘアスタイルになってたアヴリル、出てきた途端会場全体が「ちいさっ!」というリアクションだったのが面白かった。いやほんとちっさくて歩き方もなんかコミカルで、かわいすぎる。あまり激しく動くことなく左右に定期的に行くぐらいでMCも「ミンナ、ダイスキー」があったぐらい。曲間をほとんど空けずにサクサク進行していくんだけどアヴリルのパフォーマンス自体が非常におとなしいこともあって、勢いよくというよりもほんと淡々とライブが進んでいき、あっという間にSk8er Boyが終わって本編終了。グランドピアノをステージ中央に運んできて2曲弾き語りしたことが目立った演出ぐらいでほんとノーギミック。ステージセットもバックドロッププラスアンプの壁だけっつーイングヴェイみたいなセットだった。

肝心の歌は予想よりしっかりしてました。別に群を抜く表現力!とか超人的な歌唱力!とかそういうわけじゃないけど声は出てたしきちんと歌えておりました。ライブ始まったときはヴォーカルだけが前に出ててそれ以外が遠くから聞こえるような音像で「おお、さすがアイドルのライブはこういう音なのだな」とか感心してたんですけどすぐにバックの音もしっかり聞こえるようになった。やっぱ売れてる人のバックバンドだけに演奏しっかりしてんのね。ドラムとかすげーうまかった。

アンコールではまず話に聞いたとおりアヴリルがドラムセットに座り、シンプルなビートを叩き出す。すると酒を片手に猫背でブッチが登場。アメファイのアンコールに登場したときと同じスタイル。人のステージに飛び入りするときにはああいう感じで出るのが彼のこだわりなんでしょうか。そして歌いだしたのはBLURのSong 2。知らない人も多かったみたいだけどナンも知らなくても一緒に歌える曲なので盛り上がってました。

そして今日最大のサプライズはこのあとに。ドラムを降りてアンプの裏から走り出てきたアヴリルがそのまま客席にダイヴ!!お客さんもこのことは予想していなかったからかアヴリルはクラウドサーフするというよりもそのまま人の中に埋もれていった感じがしました。みんなビックリしただろうなあ。なんか淡々とライブ進行してるしあんま楽しくなさそうな雰囲気だけど彼女なりに興奮してたんかな。

最後はComplicatedをみんなで大合唱してライブは終了。なんだかんだで曲の良さを実感して帰ってきました。

投稿者 trouble : 23:09 | コメント (24) | トラックバック

忘れてた・・・。

昨日は夕方家に帰ってから小学校んときの友だちとマジゲンカ挟みながら長電話したり、ノンキにカレー作ったり買ってきたブートDVD観ながらマッタリしてたんだけど、唐突に「18日のBRIGHT EYESのライブ観にいくの忘れてた」ことに気づいた。別にチケット買ってわけじゃないから損はしてないんだけど軽くショック。

そんな僕は今日AVRIL LAVIGNEのライブに行ってきます。わーい!ブッチだけ観て帰ろうかとも思うんだけどきっとまたアンコールで飛び入りすんのよね。いやそれよりも単純にアヴリルのライブっていい曲ばっかだからそれなりに楽しいんじゃないだろうか。ワクワク。

投稿者 trouble : 13:58 | コメント (3) | トラックバック

2005年03月19日

サマソニ第一弾

YAMA-ZKさんとこからのコピペ。

■OASIS
■NINE INCH NAILS
■SLIPKNOT
■WEEZER
■THE BLACK CROWES
■ALEXISONFIRE
■THE ARCADE FIRE
■BOY
■THE DEPARTURE
■HAL
■HIM
■IAN BROWN
■KASABIAN
■THE LA’S
■LITTLE BARRIE
■THE LITTLE FLAMES
■LOUIS XIV
■ME FIRST AND THE GIMME GIMMES
■MEW
■ROOSTER
■THE ROOTS
■THE TEARS
■TEENAGE FANCLUB
■TV ON THE RADIO
■YELLOWCARD

< 虫食い追加ラインナップ>

■**e *r*****y b***
■P**O**T*
■*C*O *** T** **N*Y*E*
■*N**RP*L
■***REX** *E*V**A

すげ!なかなか血が騒ぐ顔ぶれです。と言いつつBLACK CROWESはフジで観たかったな、という痛いフジロッカーらしい言い草。新規虫食いは「**e *r*****y b***」がTHE ORDINARY BOYS、「P**O**T*」はPALO ALTO・・・?「「*N**RP*L」は普通にINTERPOL。んでもって「*C*O *** T** **N*Y*E*」はECHO AND THE BUNNYMENだよね。で、ラストなんだけどやっぱりANOREXIA NERVOSA?

投稿者 trouble : 21:41 | コメント (3) | トラックバック

2005年03月17日

ANGRA and NIGHTWISH at 渋谷AX 二日目

昨日の疲れがまだまだ残ってたりする30代。フジロックのための苗場プリンスの宿のゲットに失敗したり来年度の仕事についての電話があったりとライブ前にグッタリすることも多く、正直ライブなんてもうどうでもいいやという気持ちで臨んだ二日目。今日もソールドアウトなのでギュウギュウ。てか昨日よりさらに人が多い気がするよ。

NIGHTWISHはMEGADETHのSymphony Of DestructionのカヴァーがPINK FLOYDのカヴァーに変わった以外は変化ナシ。特に昨日のライブに付け加える感想も無し。いいライブだったと思うけど興奮度は低め。今日観て思ったけどONCEの曲に感じられたデジタルっぽビートのカッコよさがライブだとあまり出てないような気がする。1回観れば十分なバンドかも。

今日はセットチェンジの時間も短くスムーズに始まったANGRAのライブ。音が悪い悪い言われてるけど俺のいたとこは全然問題なしだったけどなあ。ていうか少なくとも前回の日本ツアーんときよりもずっと好みの音だった。みんなのいい音のいいってのと俺の言う音のいいってのは全然違うんだろうか。今日のほうが昨日のよりもギターがくっきり聞こえなかったけどそれは出音のせいというよりも背の高い人に囲まれてたせいってのがあったような気がする。リズム隊の音は今日のほうがクリアだった。

演奏はかなり粗め。ツインギターで高速パッセージをハモるときにかなりズレがあったしギターソロもミスりまくり。確かにここらへんは「あれ?どうしたんだろ」って思った。でもまあ俺の場合はそういうカッチリした演奏よりも勢いとパワーがあればいいやって感じなので致命的にはならない。楽曲の魅力を損なうほどじゃないし、昨日と同じく彼等の音楽の凄さを実感させるのに十分なかっこいい音だったと思う。ミスった回数を数えにライブ観に来てるわけじゃないしね。あ、でもやっぱカッチリ決まったときのカタルシスを味わってるだけにそれが味わえなかったのは残念っちゃー残念だな、やっぱり。

昨日散々文句言ってた構成については若干の改善が(改善というより名古屋に当日移動するための単純な短縮?)。Heroes Of The Sandがカットされ、アンコール一発目がIn ExcelsisからNova Eraでそのまま間髪入れずにCarry Onへ。カヴァーもなしだったので昨日より20分ぐらい短かった。なんか「助かった」って感じ。あとはCarolina IVの低音パートも今日はそれなりに歌ってました。Heroes Of The Sandは俺はすっげー好きな曲なんだけど今日はやらなくて良かったしおかげで純粋にRebirthにどっぷり浸かれた。疲れたじゃなくて浸かれたのほうがいいわね。でもきっと二日目だけ観てて初日の話を聞いたら「初日に行けばよかった」って思いそう。

と、演奏にはあまり文句つける気にはならないんだけど今日もエドゥ酷かったなあ・・・。昨日気になってしまったから余計今日も耳が行ってしまったってのはあると思うんだけど、元々こんな歌い方する人じゃなかったよね?もう少しうまかった気がするんだけど。パフォーマンスも前回よりは少しマシとは言えなんつーかかっこ悪い。ルックスよくないし貧弱なのに脱ぐし。

と、なんだかんだ言ってますけども大航海時代とルネッサンスの雰囲気をラテンの血ならではの情熱的なメタル音楽で表現しているような彼等の凄まじさはやっぱり他のバンドの追随を許さないよなあ。演奏がイマイチでもその音楽の凄みは十分に伝わってきました。俺は楽しかったです。

投稿者 trouble : 23:41 | コメント (0) | トラックバック

久々に

先ほどHattieさんのコメントへのレスでも書いたんですが、今回のFANTOMAS、日本盤が出ます!レーベルはDAYMARE RECORDINGS。WHITE PEOPLEだとかBJORKだとかゲスト参加してるアルバムの日本盤はちょろちょろ出てるけど彼が全面参加しているバンドで日本盤が出るのって実はFAITH NO MOREのALBUM OF THE YEAR以来。

最近は大ブレイクしているわけじゃないけど「批判しちゃいけないムード」が漂うほどマイク・パットンの評価っていうのは高まってると思うので、その気流に乗ってガツンとすげー新作かまして欲しい。んでもってその勢いで来日もね。

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2005年03月16日

ANGRA and NIGHTWISH at 渋谷AX 初日

ここ2,3年の雰囲気とは打って変わってソールドアウトになることが多い今年のライブですが、このカップリングも当然のようにソールドアウト。平日でも6時の時点で会場はギュウギュウなんだけど、フロアの一番後ろは意外とゆったりと観れました。

欧州ではすでにビッグな存在になっているNIGHTWISHをこんな小さな会場で観れるっていうのメタル後進国日本の恩恵って感じ。ただ、やっぱ一応前座だから今回は顔見せかなあみたいな雰囲気で待っていると6時半きっかりに場内暗転。SEが流れ出す。

アルバムと同じくDark Chest Of Wondersでスタートしたショウは、まずターヤの存在感に惹き付けられる。五輪真弓的ルックスでよく通る声を聞かせながら堂々と観客を煽る様はさすが欧州のビッグバンドのフロントマンと言えるアピアランス。他のメンバーも演奏に没頭しすぎることなくきちんと場内を盛り上げる動きを心がけていてさすがって感じでした。

ただ、演奏そのものにはサンプルによるオーケストレーションを多用しているからか、安定はしているとは言えあまりライブならではのエキサイトメントというのは感じられなかったりする。ターヤも存在感はあるし衣装換えを何度かしてステージに華やかさを与えていたけれど(意外と露出度高いのね)、声自体はやや平坦だし楽曲も大仰さとは裏腹にそこまで懐が深いわけでもないので彼女一人だけが歌っていたら音楽的にもメリハリが感じられない雰囲気になりそう。実際ターヤが一人で歌う曲は2曲ぐらい聞くともうおなかいっぱいというかあまりに品が良すぎてのっぺらぼうに感じた。それをカヴァーするためにももう少し音にアタックの強さとか勢いみたいのがあったらいいと思うんだけどそういうのはそもそもこのバンドの音楽性とはマッチしないんだろうか。

バンドもそれを自覚しているからこそマルコ・ヒエタラをベーシストに据えているんだと思う。それらの欠点を完璧にではないが、彼の存在感が補っていた。TAROT時代からおなじみの朗々としていながらどこか邪悪な雰囲気を漂わせる彼の声と、まるでみつばちハッチに出てくる悪いカマキリみたいな顔をして観る者を威嚇するように歌うその姿によってステージに「美女と野獣」的なエンターテイメント性を与え、音楽的にも立体感を作り出していてかなりのインパクト。マルコが歌いだす2曲目のPlanet Hellで雰囲気がガラっと変わったもんな。このマルコ、バンドのオリジナルメンバーではないものの、完全にバンドの主導権を握っているようでMCを取ったりするのは彼の役目だった。

オペラ座の怪人やMEGADETHのSymphony Of Destructionのカヴァー(これは迫力なくてショボかったなあ。ターヤの休憩タイムなのかもだけど、どうせカヴァーやるならOver The Hills And Far Away聞きたかった)を交えながらも完全にOnceの曲を聞きやがれモードで、アンコール一発目に大曲Ghost Love Secretsを持ってくるなど自信満々の80分間のショウを観せ、彼等を待ち望んでいたファンにも初めて彼等の音楽に触れるANGRAファンにもしっかりとアピールするショウだったと思う。I Wish I Had An Angelとかすげー盛り上がった。

で、30分ほどのセットチェンジを挟んでオープニングSEが流れ出し、ANGRAのスタート。このSEがなげーの。5分ぐらい焦らされたような感じがする。焦らしに焦らされて爆発するようにスタートしたSperead Your Fireで一気に場内沸騰。しょっぱなはエドゥの声が完全に演奏に埋もれて聞こえなかったりするんだけどそんなことは誰も気にせず盛り上がる。嵐のように曲が終わると続けてWaiting Silence。

今日のANGRAはいつになくラウドな音像で、リズム隊のアタックが強いしギターの音量が大きい。2本のギタープレイがはっきり分かれて聞こえるおかげで二本のギターのリフの絡みなんかが生々しく聞こえてすげーかっこいい。NIGHTWISHがサンプルを多用するあまりライブのエキサイトメントを失っていた大人しい演奏だったのに対し、ANGRAはカッチリとした整合感よりも勢いとパワーを重視した演奏。今までのライブではどちらかというとキレイキレイな雰囲気を重視していてそれが個人的にはスマートすぎて物足りなさを感じていたんだけど今日はすげー好みの音です。

観てて思わず「んじゃ切ってあげようか?」と言いたくなるほど執拗に前髪をかきあげまくるエドゥのカクカクしたコミカルなイントネーションによるMCによってコールされたAcid Rain。イントロのシャウトを決めるエドゥにしびれつつも、その彼の歌が気になり始めたのもこの曲だったりする。シャウトやヴィヴラート聞かせてるときはいいんだけどそれ以外のちょっとしたメロディーの追い方が雑でかなりヘロヘロな感じがする。安定感がなくて聞いててあれ?と思った。が、そんな違和感も続けて聞こえてきたNothing To Sayに一旦かき消される。この曲のイントロって緊張感あってホント好き。ギターの刻みとドラムの微妙な拍の違いのかっこよさがいい。ポリリズムっつーんでしたっけこういうの。この曲の間奏でのオーケストレーションの小ささに面食らいはしたものの、そういえば今回はそういうサンプルに頼ってるとこすくねーな、やっぱ生演奏で勝負っていいぜ!と妙にポジティブな印象に変換。

さらに続いてメンバーがブラジルの民族楽器を抱えてドラムジャムを始め、Carolina IVへ!初来日の彼等のライブで猛烈に感動したのがこの曲で、俺にとってはすっげー思い入れが大きいです。当時はイントロにコーラスなかったけど今日はフロントのメンバー3人で生コーラス。そういや今回は歌もサンプリングよりも生コーラス重視で頑張ってる。やっぱ俺としては完成度がどうのというよりもとりあえず生演奏でやれることをやってみるっていうスタンスのほうが好き。と言いつつも低音パートを歌ってる人がずーっと音程外れててすっげー気持ち悪かった。音痴は誰かしら。

この曲でもやっぱエドゥの歌に気になるところがいくつかありながらも中間部の展開はまさに僕のハートを鷲づかみ状態。テンポダウンしてピアノの調べをバックにキコが官能的なソロを聞かせ(雑だったけど)、壮大なオーケストレーションから(やけに音量小さくてバンドの演奏に完全にかき消されてたけど)、スリリングなギターソロパートへ。この流れは何度観ても感動するなあ。大好きですよ。

と、ここまではもうオッサン大興奮。いやあ今日のライブすげーよ!と思ってたんだけどここからどうも雲行きが怪しくなる。アコースティックギターの美しい調べから劇的に展開するNo Pain For The Dead、DREAM THEATERっぽいプログレメタルフィーリングがかっこいいAngels And Demonsあたりはよかったんだけど珍しくプレイされたNever Understandあたりから妙に雰囲気がマッタリムードに。Wishing Well、ドラムソロと続いてTemple Of Hateで一瞬盛り返すもキコのスケール練習を見せられてるような「技巧的にはすげーんだろうけど全然おもろくない」典型みたいなソロタイムでグッタリしたところにHeroes Of The Sand、Rebirthのバラード連発。もう立ったまま寝そうになるどころか疲れがどっと押し寄せてそのまま座り込みそうになったオッサンでした。いやここでプレイされた曲はどれも名曲だと思ってるし、Rebirthなんかはやっぱりぐっと来る。でも構成が悪いというかこういう流れで聞かされるとツライ。もったいない。

ここに来て前半から気になっていたエドゥの歌の雑っぷりがどんどん際立ってきていてそれもグッタリ感に拍車をかけた。後は照明がやけにストロボ多く使っててこれもキツかったなあ。

結局ラファエルのスパニッシュギターが美しいながらもこの流れで聞かされると苦痛になってしまうThe Shadow Hunterでダメ押し。Angels Cryで本編が終了したときにはとりあえずホっとしたというのが正直な感想。もうそんなテンションなのでアンコールで聞こえてきたUnfinished Allegroもこうなるともうまどろっこしく、いいからすぐ曲始めてよ!とイライラしてしまった。と言いつつやっぱCarry Onは興奮しちゃうんだけどね。エドゥはもうむちゃくちゃって感じだけど誰もそんなことは気にしてないし、俺も盛り上がる。そんだけ曲の持つ力が大きいってことなんだよね。

そんなこんなで大団円でライブは終了・・・と思いきや、まだ場内は暗転したままで、しばらくするとIn Excelsisが聞こえてくる。そうだまだNova Eraがあったんだっけ・・・曲は嬉しいけどとりあえずもう頼むからすぐ曲始めてくれーと心の中でエドゥをしのぐハイトーンシャウトをかましながらひたすら待つ。結局並のバンドだったらこの状態で興奮することなんて無理なんだけどこの状態だからこそANGRAの音楽の持つ力の強さを逆に実感することになったというか。やっぱこんだけ疲れててもかっこいいって思えるんだよね。逆説的に凄さを実感するってあんま嬉しいことじゃないけども。

今度こそ終わりだと思えどもまだライブは終わらず。おもむろにキコが弾きだしたのはCowboys From Hell!!歌には入らずそのままI'm Brokenだの5 MiniutesだのMouth For Warをメドレーで演奏。MCも何もなかったけれど、彼等なりのダレルへのトリビュートでした。そしてそのままRaining Bloodに突入!今度はヴォーカル入り!歌うのはエドゥではなくベースのフェリペ。トム・アラヤ的というよりも同郷のマックス・カヴァレラ的だったりもしてなかなか堂に入っている。演奏も今日のラウドな音像でプレイされるとコケオドシっぽく感じられないし何よりこの長丁場なので半ばヤケクソ気味に盛り上がれる。とりあえず「ANGRAがやっても嬉しくない」とかいうのはきちんと聞いてから言おうぜ!

ライブが終わって外に出たのは10時40分。両バンド合わせて激突4時間バトルでした。こうやって振り返って書いてみると色々感じることはあったんだけど、ライブが終わったときはもう「長かった・・・」としか思えないぐらいの疲労。エドゥの歌とかそういう問題以前に中盤以降の構成がキツかったです。明日もチケットとっちゃってるけど同じ疲労を味わうのかと思うとちょっと気が重くなったりして。

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2005年03月13日

やっべ。

超観たい。

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CDパクってきました。

実家に帰ったついでに弟の部屋から弟が聞かなくなったCDをパクってきました。

Above The Light / SADIST
Storm Of The Light's Bane / DISSECTION
A Dangerous Meeting / KING DIAMOND / MERCYFUL FATE
Elegy / AMORPHIS
Tears Laid In Earth / THE 3RD AND THE MORTAL

投稿者 trouble : 21:12 | コメント (16) | トラックバック

猫。

法事だったので数年ぶりに実家に帰って、猫と戯れて来ました。

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深窓の令嬢っぽくクール・ビューティーな佇まいのミケ。「三毛猫だからとりあえずミケ」というブルータルな名前の付けられ方。すっかりお太りになられておりました。結構老け込んでたなあ。

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「ハイエナみたいだからエナ」というポンチャックな名前の付けられ方のエナさん。俺に一番なついていたのがこいつなんですが、超臆病者なので誰か知らない人がくるとあっという間にどっかにすっ飛んでく。久々に会ったもんだから半狂乱になって喜んでました。犬みたいな喜び方だったよ。

この2匹は16歳になる。そりゃミケも老けるわけだ。でもエナはなぜかまったく老けてなくて毛ヅヤはいいしよく走るし相変わらずバカっぽかった。ちなみにこの2匹は姉妹なんですがすこぶる仲が悪い。ミケがくつろいでてもデリカシーのないエナがミケを追い払ってその場所を占領したりするしケンカも圧倒的にエナが強いん。それなのになぜかゴハンの順番はミケが先って決まってるらしく、エナが先に食べてるとミケがゆっくりやってきて「おい、ちょっとどけよ」みたいな感じで鼻でつんつんってするんだけどそうするとエナは素直に譲るのよね。ケンカの強さとかと関係なくこの順番は昔からずっと決まってる。

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鼻の下が黒いのでちょっぴりチャップリンっぽいラビ。上の2匹のお母さんです。ちょっと知的というか精神的に問題があるのかめちゃ感情の起伏が激しく、鬼のように人懐こいけれど一瞬にして凶暴になり本当に鬼みたいになるという猫だったんですが、もうすっかりおばあちゃんで最近は暴れる体力もない様子。耳も悪いのか反応が遅いのか寝てしまうと呼んでもピクリとも反応せず、死んでんじゃねーかと心配になる感じでした。

なんかずーっと子猫だと思ってたけどいつの間にかみんな年寄り猫なんだよなあ。切ない。

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2005年03月12日

INDEPENDENCE-D

おっす!みんな元気?俺超元気!INDEPENDENCE-Dの2日目、パンクデイに行ってまいりました。

楽しみにしていたCOPELANDがキャンセルになった時点で観たいバンドがHEAVEN SHALL BURNとDILLINGER ESCAPE PLANだけになっちゃったんで昼過ぎになっても全然行く気にならず、めんどくせーどうしようかなーと思っていたところにYAMA-ZKさんから「マンガ読みたいから行かないことにした」っつーパンク魂あふれるメールが届き、それに煽られて俺もいかなーいとか言ってたんですがダラダラしてPCやったり昼寝してたらあっという間に5時。明日は法事があって行けないしこのままじゃ俺の週末が!と心を奮い立たせて新木場に。まあその時間から行ったってちょっとしか観れないんだけどさ。

6時20分に着いて入場するといきなりケンカが始まってて「パンクは違うなあ!」と感心しました。で、お目当てのHEAVEN SHALL BURNが19時20分なのでなんか食べながらぶらつこうと思ったら、もう食べ物屋さん全部閉まってるの。パンクの夕飯は早いらしい。ふてくされながら手ぶらでブラついてみると、ステージ構成みたいのは去年のWARPEDと同じような感じ。ステージ1、ステージ2は室内にあってステージ1が一番大きい。ステージ3は屋外のテント。ステージ4はどこだったのかはわかりません。

会場で会ったちゃいなたうんさんに「BOWLING FOR SOUP?」と聞かれたので「HEAVEN SHALL BURNっす」って答えたら「ステージ3だけ混んでるから早めに行ったほうがいいかもよ」と言われて慌てて向かってみると、確かにステージ3だけ満員電車以上にスシ詰め。とりあえずHBSの前にOCEANLANEがあるけどそんときからいたほうがいいのかなあ、と思ったんだけどあまりにギュウギュウなため、「いや、OCEANLANEが人気あるってだけでHBSになったら空くだろう」と勝手に判断してステージ1へ。

ステージ1はちょうどいい感じの人口密度で後ろでマッタリ座ってBOWLING FOR SOUPを待つ。BLINKだのSR-71だのらしい選曲のBGMが流れる中、定刻通りに客電が落ちてメンバーが出てくる。ここで思わず会場がどよめいたのはやっぱりマルムスティーン氏のルックス。ビデオクリップでもその存在感はすごかったけど生で観ると一際その巨体のインパクトはデカイ。

演奏は安定してるけどなんかこういう音楽にしては落ち着きすぎじゃね?とかとも思っちゃったかも。ステージ両サイドにはメロイックサインを掲げる手のバルーンがあったりしたっけ。

15分ほど観てステージ3に移動すると、ちょうどOCEANLANEが終わったばかりなのか客の入れ替えをしていた。やっぱOCEANLANEの後はみんな移動するよなあ、とか思ってテント内に入ったんだけど人が出た割にはやっぱりギュウギュウで。満員電車の中みたいな人口密度で開演を待つことに。

日が暮れたからかわかんないけど強風は吹いてるしとにかく外は寒い。テントの中は外よりはマシだけど風通しがグッドすぎてこれまた寒い。暴れるつもりだったのかTシャツ1枚で待ってるいかついにーちゃん達が「俺もう無理。上着とってくる!」と脱落していく。いくら満員電車並の人口密度とは言え、Tシャツ1枚はツライよな。

定刻をちょりっと過ぎてHEAVEN SHALL BURNスタート。アルバムANTIGONEのイントロと同じピアノの調べに乗ってバンドが登場し、演奏開始!したと思うんだけどまったく見えません。ステージがあまり高くない上に俺の身長もあまり高くないっつーか低いので完全に人に埋もれてドラムのシンバルすら見えない。
こういうとき思い出すのは高校時代友だちが悪ふざけで請求した「伸長法(雑誌に広告出してる背が伸びます!っつーあれな)」のパンフレットが実家に届き、それを見つけた母ちゃんが「気にしてるなら、お金は出すからやってもいいのよ・・・」と言ってくれたときの笑顔だ。そのときは気にしてねーよ!と笑い飛ばしたし実際気にしたことはなかったんだけど、こういうときには「やっぱりやってみればよかったぜ」と言う想いがよぎらなくもない。いや、気にしてなんかいないよ!

そう強く胸の中で叫び、ライブが始まってほぐれた人の隙間をぬって前に進む。人の動きが増えたおかげでステージもチラチラと見えるようになった。ほら、チビでも頑張ればやれるんだよママ!

という俺の劇団ひとり芝居をよそにバンドは熱い演奏を繰り広げている。ちなみにアルバムでの印象とは異なり、メンバーは皆「超普通」な若者たちでした。ドイツのバンドらしくステージ進行も多少ギコちなさがあったりして。後半ウォール・オブ・デスをやらせようとしてたんだけどいざ曲が始まったとき、「どこでぶつかればいいの?」的な雰囲気もあったような気がする。ただ、演奏自体は悪くない。最初はギターの音が小さくて音に迫力はなかったんだけどライブが進むにつれてアルバムで聞けたザクザクと切れ味がありながらもどこかウェットで湿った重さを感じることのできるギターの音が聞けるようになる。ドラムも抜けはあまりよくないがプレイ自体はしっかりしているようだ。そんなしっかりした演奏に煽られて前方の盛り上がりはかなりのもの。バンドのエンジンもライブが進むにつれてどんどん上がってきてかっこよかったっす。フェスで制約の多い状態じゃなくて、もっときちんとした状態のライブを観たい!って強く思わせるライブでした。

ということでいいライブを見せてくれたHEAVEN SHALL BURNなんですが、さすにが「これを観たから今日はもうオッケーだぜ!」と思えるわけでもなく、DILLINGER ESCAPE PLANももちろん観ていくぜ!と意気込んでいたわけですが、やはり待ち時間の寒さはかなりの苦痛。何度も「去年観たし帰っちゃおうかな・・・」とか「人多いし出口と逆の方まで来ちゃったけど抜けられるかな・・・」とかSadao Escape Plan考えてたんだけど、結局「HEAVEN SHALL BURNの30分のために4000円てありえねえ」と金の問題に落ち着き、歯を食いしばって待ちました。

で、こちらも定刻をちょりっと過ぎて始まったDILLINGER ESCAPE PLANのライブなんですが、さっきまで葛藤してたの嘘みたいに「やーっぱ観といてよかったぜ!」と清清しく言いたくなっちゃう素晴らしいライブでした。HSBが終わった後に後ろのお兄さんが「やっぱこのステージってどのバンドでも出音悪くなっちゃうなー」と言っていたので後でブログ書くときに「このステージは音響が悪い」とかしたり顔で書いちゃおうかと思っていたんですが、D.E.P.の出音はなかなかよかったです。ギターはとにかく鋭く耳に突き刺さり、ドラムもくっきりしててバスドラが鳴るたびに丸太で腹を突かれてるような衝撃がある。ヴォーカルも加入当初こそ抵抗があったものの、今は素直に「何をしでかすかわからない不気味なキレマッチョ」な雰囲気があることを認められるようになった。

ほんと演奏力についてはもうこの人たちの場合は何度観ても「すげえ・・・」と言わざるを得ない迫力を叩きつけてくるし、実際ライブが始まり、Panasonic Youthが終わると後ろからやっぱり「すげえ・・・」「マジかよ!」「化け物?」みたいな声が聞こえてきた。が、今回のライブで印象に残ったのは演奏力ももちろんだけどMISS MACHINEで感じることができたマイク・パットンとのコラボレーションで学んだ「ケオティックでありながらキャッチー足らしめる」という成長をライブでさらに実感できたこと。昔の曲もかっこいいんだけど前述のPanasonic Youthなどで聞けるように、キャッチーなパートの存在感がアップしたことによってライブ全体にもメリハリが出たような気がする。そこが今までのライブと今回のライブの間に感じた一番大きな違いかも。いやほんとかっちょよかったっすよ。まあWhen The Good Dogs Do Bad Thingsなんかを聞くと「パットンだったらもっとすごいのに!」とか思っちゃうんだけどね!(このフレーズはD.E.P.のライブを観て文章を書くときに必ず挟むお約束の文章なので気にしないでください) いやそれは冗談としてこの曲は名曲よね。ドラマチックで激しくて。

って感じで「いやーよかったなあ」とホクホク顔で外に出たんだけどその瞬間冷たい猛烈な風がD.E.P.のライブの凄まじさすら吹き飛ばす。いや吹き飛ばされちゃいないけど「それどころじゃねえ!」と思ってしまうぐらいの寒さですよ。なんだこりゃ。海のそばだからとか言い訳聞きたくねーよそういう問題じゃねーよマジさみーよ!って感じでした。

でもやっぱD.E.P.はすごかったなあ。H.S.B.もまあまあだったしフェス感覚を味わうほど長くいたわけではないけれど、とりあえず「行ってよかった」とは十分思えた。来年もこのフェス開催決定してるみたいですね。

投稿者 trouble : 22:44 | コメント (10) | トラックバック

2005年03月09日

Demigod / BEHEMOTH

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Demigod / BEHEMOTH

試聴してみたらめちゃめちゃかっこよかったので思わず購入。こういうのレビューすると「無理しちゃってよ!」と思われるかもしれませんし例によってこのアルバムが俺にとっては初体験でな-んもわかりません。そこで某アメリカサイトで調べてみたら(そりゃ聞いてるよな)ポーランドのブラックメタルバンドの7枚目らしい。

なんかね、ブラックっつーと俺の中ではシンフォニック!冬!っつーイメージがある。おそらくそれは俺がなんも知らないだけだと思うんだけどどうしてもヒンャーとしたキーボードサウンドとかを含めて「北欧の夜の吹雪」っつーイメージなのよね。でもこれは全然そういう雰囲気じゃなくて、森の中というよりも地底奥深い朽ち果てた魔殿、もしくはロード・オブ・ザ・リングでウルク・ハイが作られてるああいうところ。暗くて、おどろおどろしいけど冷え冷えとはしていない。荒廃しつつも嫌な熱気、臭気が立ち込めているようなそんな雰囲気。

ドラムの圧力、スピード、そして耳を惹きつけるリズムパターンが本当に素晴らしく、そこにこの手のバンドにしては珍しい(?)図太いギター。テクニカルな早弾きも披露するけど美しいというよりも狂乱といった感じでSLAYERとかMEGADETHのそれに近い雰囲気があるような。そして地底に潜む悪魔のラスボスのごとく低く唸るヴォーカル。アコースティックギターも効果的に織り交ぜつつも決して「美」に逃げることなく、ひたすら醜、悪、激、邪、憎、痛の凝縮でこちらを圧倒する。前回のHIGH ON FIREはアメリカならではの荒んだ雰囲気、泥を感じさせてくれるバンドだったけれどこちらのBEHEMOTHはヨーロッパの泥に染み込んだ血塗られた宗教の歴史を感じさせてくれる。

音質もメジャー級というか、映画音楽的なブラックメタルのように予算をオーケストラだとか装飾に割くことなく、ひたすらストイックにバンドの凄みを強調する技術に費やしている感じ。生々しくリアリティを感じることのできる音。精神性は欧州的と書いたけれど、サウンドプロダクションはアメリカっぽい弾性を強調している感じで、だからこそのパワー感もある気がする。

とにかくこのリズミックなかっこよさには感服する間もなく引きずり回されてしまう。圧殺されるようなビートと髪の毛をひっつかまれてふり回されるようなグルーヴが備わっていてブラック的な切迫感があるのがたまんなくカッコよい。アメリカのバンドでもここまでかっこいいビートを感じさせるバンドは少ないと思う。ブラックとか云々以前に、ビートがかっこいい激しい音楽を聞きたい人におすすめしたい。

投稿者 trouble : 21:03 | コメント (25) | トラックバック

2005年03月08日

BUTCH WALKER / AMERICAN HI-FI at 渋谷クラブクアトロ 二日目

二日目。多少セットリストはいじるかもとは言うものの、時間の関係で「追加」はできないということだったので(えりんさんとこ情報)まあ昨日と同じぐらいのライブが観れればいいやーと思いつつ臨んだ二日目。

昨日と同じように7時きっかりに客電が落ちると聞こえてきたのはやっぱり昨日と同じくRadio Tokyoのイントロのピアノ。わかっていてもやっぱり血が騒ぐ。フロアからは掛け声が起こり、いつの間にか巨大なモッシュピットができてたり・・・はもちろんしないんだけど昨日よりも反応はよく、盛り上がりが大きい。中盤からアップテンポになってドラマチックに曲が盛り上がる。何度聞いてもいい曲だよなあ。

そしてエンディングからコステロ色の強いUncomfortably Numbで畳み掛ける。軽快なノリだけどサビのブッチはやっぱり熱い。すでに汗だく。ただ、今日はピック芸不調。ことごとく失敗してやんの。エンディングでは「本職のギタリストだったんだぜ!」と言わんばかりの熱いソロを聞かせる。日本語での挨拶を済ませてきちんと伝わったとわかると「俺の日本語まだきちんと通じてるぜ」と嬉しそう。続いて#1 Summer Jam。正直この曲あんま好きじゃないんだけどライブで聴くと楽しい。コーラスではベースが活躍。

Last Flight Outもライブで聴くといい感じ。この曲でもブッチは暴れまくり、次のDon't Moveのイントロで「息が切れた」って日本語でなんていうの?と冗談めかす。が、すぐに顔はシリアスに戻りこの曲のムードに没頭していく。バラードを歌っているときのブッチは完全に曲に浸かっている感じで感情移入が凄いよね。この曲のギターソロ後のパートってライブで聴くとすごいジェフ・バックリィっぽいけどブッチ好きなんかなあ。ここドラマチックですげーかっこよかった。

ここまでは昨日と同じセットリスト。入れ替えなしかな、次はMixtapeかなと思っていたところ、ブッチはキーボードの前に。感触を確かめるように軽く弾いてから、「次の曲はMarvelous 3ファンに捧げる」と言って歌いだしたのはCigarette Lighter Love Song!!マジでーーー!!!もうこの時点で涙腺決壊寸前。ヤバイ。バンドなしでしっとりとブッチが弾き語るんだけど節回し一つ一つにもうやられました。RADIOHEADのライブでFake Plastic Trees初めて聞いたときと同じ感動。もうダメっすよ。やばいっすよ一人で見てて良かったよ。俺の隣の女の子もぼろぼろ泣いてて「俺も気持ちわかるよ!」とばかりに抱きしめてしまいたくなりましたが犯罪になると思ってやめました。

続いてのMixtapeもやっぱり甘く、熱く。バラードが続いても全然ダレないのはすごいよね、っていうかそりゃキミには思い入れというスパイスが存分にふりかかってるからねと言われたらそれまでなんですけどホント全然マッタリしない。

「一番キライな奴に今電話して、次のこの曲を聞かせてやれ」という曲紹介で始まったのはBest Thing You Never Have。強い哀しみと憎しみを歌った曲だけにブッチの感情移入も最高潮。絶叫から一転囁くように歌ってみたりとふり幅の大きいダイナミックな歌を聞かせる。後半クライマックスでの感極まった絶叫はほんとぐっとくるよ。CDで聞いたときにそんな強く印象に残ったわけじゃないんだけど、こうしてライブで猛烈に熱い歌を聴かされると圧倒される。すんごい。この曲でもベースがコーラスで活躍。

感情が強すぎるからこそ絶叫じゃなくて静かになるんだ、と言わんばかりのエンディングから一転して軽快なLights Outへ。UFOのカヴァーじゃないよ。掛け合いも盛り上がってお祭騒ぎで終了。しばらくアンコールの拍手が止まなかったけど、結局戻ってこなかった。でもやっぱ足りないよね、これだけじゃ。

この日は結局Maybe It's Just Meの代わりにCigarette Lighter Love Songが入った感じ。二日とも観てよかったよいやーマジ感動。ブッチへの思い入れは元々めちゃめちゃでかいので演奏の良し悪しに関わらず興奮はしてしまうと思ったんだけど、この二日間で初めて生で観ることができたブッチは本当に素晴らしかった。カッコよさで酔わせ、歌で泣かせる。たまんないっすよ。帰ってきてから2時間ですでに禁断症状だよ。Hattieさんに地方まで見に行っちゃえば?って言われたけどほんと行っちゃいたい気分。単独観れるなら地方どころじゃなくてアメリカまで行って観たくなったよ。まいった。本当に素晴らしいアーティストでした。ブッチ・ウォーカー。

とすっかり「もう燃え尽きたぜモード」だったんですがしっかりAMERICAN HI-FIも観ました。昨日のライブは本人達も納得いかなかったのか今日はガラっとセットリストを変えてきました。入れ替え曲も多数。こうやって昨日はダメだったから今夜は変えてみようってことで大幅に変えられるのはライブ慣れ&長年一緒にやってるっつーのが大きいよね。YNGWIEのライブには望むべくもないことです。と言いつつライブのツカミみたいのは昨日のほうがよかった気はする。

でもすぐにノリもよくなってきたし今日は音も演奏もよくてAMECICAN HI-FIの持ち味が存分に発揮されたいいライブだった。カヴァーは残念ながらASHじゃなくてチートリのSurrenderっつーお約束な曲でちょっとガッカリだったんだけど楽しかったのは間違いないのでそんなとこにツッコミ入れるのはやめましょう。

やっぱこちらもライブで盛り上がれる曲が沢山あってとにかく楽しい。Another Perfect Dayみたいなステキなバラードもいいし。で、密かに今日はアンコールでブッチとのセッションあったりするんじゃねーかと思ったんですが期待通り!アンコール一発目のSomething Real(昨日はセット中盤にプレイされ、ステイシーがキーボード弾いてた。Home Sweet Homeちろっと弾いてたね)でキーボードを担当し、そのままバックステージに戻ろうとしたところを「まだまだ働いてもらうよ!いつもはブッチが俺たちを働かせるけど今日は俺たちがブッチを働かせるんだ」と呼び戻し、「ブッチと俺等がすっげー影響されたアーティスト、エルヴィス・コステロだ!」とRadio Radioをプレイ。ステイシー、ブッチ、ドリューが順番にリードヴォーカルをとり大盛り上がり。ブッチはコステロのモノマネしてましたね。ラストはセカンドアルバムからヘヴィなHappyをプレイし、はっちゃけでライブは終了。

ブッチとのセッションっていうスペシャルもあったけどそれを差し引いても昨日よりはるかに素晴らしい彼らならではのライブ。昨日は「パワーよりもポップ」とか書いたけど今日はパワーも十分。ステキなライブでした。

投稿者 trouble : 22:36 | コメント (7) | トラックバック

2005年03月07日

BUTCH WALKER / AMERICAN HI-FI at 渋谷クラブクアトロ 初日

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延期だのなんだので微妙にテンション落ちてたりもしたんですが、土曜日に某所でブッチに会うことができて、ちょっと話をしたもんだからまたぐあーっとテンションアップ。Southgang時代から好きだぜ!みたいな社交辞令言いつつIndie QueenとCigarette Lighter Love SongとRadio Tokyoが好きなんです、と過去のことばっか言ってたイヤーなファンなんですが笑顔で「ライブはRadio Tokyoでスタートさせるよ!」言ってくれました。マジでー!!と思ったけど知らずにライブ臨みたかったー!!というのも本音だったりして。

事前になんも調べてなかったんで実はブッチが先かアメファイが先かもわからなかったりした今日のライブ。7時きっかりに客電が落ちて、聞こえてきたのはRadio Tokyo!!興奮するとともに「なんだブッチが前座なのか・・・」とガッカリしたりもして。まあでも生で観る初ブッチは予想以上にすげかった。ピック芸(ピック投げて足で蹴ってそれをキャッチして弾いたり、ピックを投げて口で受けてそれをまたプッっと上に吹き出してそれをキャッチしたりとか)を織り交ぜながら文字通りマイクに噛み付くように、全身全霊ですーんげー熱さで歌う。なんかアクション一つ一つもとにかく力いっぱいで見てるほうもつられて熱くなってしまう、そんなパフォーマンスでした。

バラードでも熱かった。アコギの弦を引きちぎりながら絶叫。その一方でMixtapeなんかの甘いとこはもうアホみたいに甘くて。スピードワゴンの小沢さん以上に甘かったよ。トロけそうでした。ブッチの顔も放送禁止にしなきゃいけないぐらいになってたけど。とにかくブッチの表現者としての気迫、そしてエンターテイナーとしてのかっこよさは噂通り、いや噂以上でした。すげー人だなこの人。

と、彼のパフォーマンス自体はとにかく素晴らしかったし長い間待ってた甲斐があったって感じなんだけど、やっぱどうにも物足りなくて。40分は短すぎてどうにも気持ちがおさまらねー。結局Radio Tokyo以外はすべて2ndソロの曲だけしかプレイされなかったし。Marvelous 3をガンガンやれーとは言わないから(言いたいけど)もう少し長い時間彼の作った素晴らしい音楽をライブで味わいたかった。

また戻ってくるとは言ってたけどサマソニかなあ。フジだったらすっげー嬉しいけどアーティストの色としてはサマソニっぽいよね。まあ一番いいのは単独だ。

で、アメリカンパイパイ。彼等を観るのは1stんときのショウケースギグとフジロック(ちろっとだけ)以来。悔しいことに盛り上がりはやっぱブッチより彼等のほうが上なのよね。ヘッドラインだから当たり前なんだけどさ。ライブ自体は最初出音がイマイチというかギターが全然聞こえずに肩透かしだったけれど徐々にまとまってきてさすがライブ慣れした楽しいライブを見せてくれました。驚いたのは途中で「ASHを知ってるかーい」(日本語)とか言い出してBurn Baby Burnをプレイしたこと。確かに音楽性はすげー近いもんな。とりあえず本家よりいい演奏だったので明日は是非Shining Lightを。もしくは新作のハードな曲でもいいな。そういやステイシーはTeenage FanclubのTシャツ着てた。UKパワーポップ好きなんだろうな。

このアメリカンパイパンで一番好きな曲はFlavour Of The Week(アンコールでこれと続けてブッチが出てきてMARVELOUS 3のFreak Of The Weekやってくれればいいのに)とかじゃなくてWall Of Sound。初来日公演のラストに演奏されてすげーいい曲だなあと感動したんだけど、なんとなくこのバンドにしては異色なナンバーな気がするのでさすがに今回は外されるかと思ってた。でも今日もラストで演奏。客はやっぱりこのタイプの曲を求めていないのか全然盛り上がらなかったんだけど、オッサンは嬉しかったです。ただ、3rdアルバムで感じた「パワーよりもポップ」って雰囲気のサウンドプロダクションのためか、どうも音圧には欠け、文字どおりのWall Of Soundにはならず。初来日ショウケースんときの感覚が残っているだけに正直物足りなかった。この曲以外も楽しくはあったんだけど、なんか突き抜けそうで突き抜けないもどかしさがあったような気がするなあ。

ということで両バンドともに文句ナシって感じではなかったんですが、おいしいカップリングだしブッチもセットが短いなら2日観りゃいい!ってことで明日も楽しみに行ってまいります。

投稿者 trouble : 22:25 | コメント (19) | トラックバック

2005年03月06日

Blessed Black Wings / HIGH ON FIRE

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Blessed Black Wings / HIGH ON FIRE

試聴して思わず買ってしまいました。

元SLEEPのマット・パイクを中心とするトリオバンドの3rdアルバム。清く正しい北欧メタルが大好きな僕ですから当然のごとく1stも2ndもSLEEPも興味ないんだけどマット・パイクって名前がマイク・パットンに似てるから聞いてあげたの。って俺ほんと全然マット・パイク関連の音って聴いたことなくてごめんなさいって感じなんですがそんなことどうでもいいぜってぐらいかっこいいよこれ。ヘヴィなロック、激しくて野蛮で粗野で野卑で。かっこいいロックが好きなら聞いとけ!責任とるからよ!みたいなそんなことを言いたくなるアルバムなのです。まあなんの責任をとるのかと聞かれると困るのですが、そういう押し付けをしたくなるようなかっこよさなんです。

ドコドコダカダカバシーンバシーン!とひたすらやかましく重く叩きまくるドラムに時折聞こえるピッキングノイズがかっこよい太くうねるベース、そしてアングラ臭を撒き散らしながら錆びた鉄鑢のような質感で聞き手の体を嬲るギター。そして「絶対ヒゲ面で汚い顔してるよ」と思わずにいられない汚悪度満点のヴォーカル。それらが渾然一体となってひたすら大地を揺るがしながら地底に向かって掘り進んで行く。

サウンドを例えるならばMOTORHEAD meets MELVINSっつー感じでそこにSLAYERのエッセンスをまぶした感じ。俺の拙い音楽知識でさらに説明するとしたら、MASTODONのこないだのアルバムのテクニカルな部分をアメリカの土着的アングラロック雰囲気に置き換えてNEUROSISの暗黒描写を加えたというか。アングラっぽいとは言ってもとっつきにくくはなく、むしろこんだけどろどろしてるのに十分キャッチーでドラマチックな展開がメタルカタルシスをも存分に味あわえる。「へびめたさんだ」の話でムキになってる暇があったらこういう音楽を聴いて「かっこいいロックってなにか」を実感したいぜ!(ミクシィでの論争、ほんとはちょっと混ざりたい)

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2005年03月04日

DVDとかCDとか届きました。

Blessed Black Wings / HIGH ON FIRE
Joint Special Operation Task Force / GENERAL PATTON VS. X-ECUTIONERS
Houndi / MELVINS
The Maggot / MELVINS

HIGH ON FIREやばい。こりゃかっちょいい。ドロドロぐるぐるドゴドゴって感じ。パットン将軍はIPECACから出てるのでアートワークに力がはいっております。MELVINSはやっぱ聞いておきたいなと思ってサクサク購入。アマゾンって怖いよね。

あとマイク・トランプのオフィシャルサイトで販売されてるオフィシャルブートレグDVD3本が到着。11日か12日で届いた。予想したより早かった。DREAM THEATERのはいつ来るんだろう・・・。

Live At Ritz 1988 / WHITE LION
One Night In Tokyo / WHITE LION
Escape From Brooklyn / WHITE LION

Escape~はビデオクリップ集。クリップ集だけがまともな画質でライブDVD2本(両方ともPRIDE時のツアー)は普通に家庭用ビデオデッキで放送を録画したものをDVDに起こしただけって感じ。東京のライブはSONY MUSIC TVのだけどモノラルだし画面もかなり暗い。これもう少しいい状態のあったんじゃないかしら。

Ritzでのライブはなぜかモノラル音声とステレオ音声の2種類が収録されてるんだけどこれはブートって考えてみたらかなりいい。画質も粗いけど十分楽しめるしステレオ音声だとシンバルというか高域がややうるさいけど各楽器の分離もそこそこいい。心配だったマイク・トランプもこれだとそこそこ歌えてるし、タッピングしないと死んでしまう病にかかっているヴィトのギターもさすが。バッキングがくっきり聞き取れていい感じ。あとはEl SalvadorとかLady Of The Valleyみたいな曲も入ってたら最高だった。

ちなみに東京のライブDVDにはピュアロックとかに出演したときの映像が収録されていたりオマケも入ってるのでファンなら楽しめるハズ。

そういやジミー・デグラッソって最後期WHITE LIONに在籍してたのね。Y&T、SUICIDAL TENDENCIES、WHITE LION、MEGADETHにいましたっつー経歴ってなんかすげえ。

投稿者 trouble : 15:14 | コメント (8) | トラックバック

2005年03月02日

Irony Is A Dead Scene / THE DILLINGER ESCAPE PLAN with MIKE PATTON (2002)

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Irony Is a Dead Scene / THE DILLINGER ESCAPE PLAN with MIKE PATTON

現在のアメリカケオティックハードコアシーンを代表するバンド(知ったかぶり)の4曲入りEPです。

見てください。アーティスト名に燦然と輝く”with MIKE PATTON”という文字列。きゃー!!そうなのです、このEPにはあたしのヒーローであるマイク・パットンが参加してるんでございます。もうたまりません。音のほうもまさにそのアーティスト名が示すとおり、「D.E.P.にパットンが参加した」というよりは「D.E.P.とマイク・パットンのコラボレート」とも言うべきガチンコ勝負。

D.E.P.によってIQのめっちゃ高い狂人が暴走を始めたかのようなカオティックでありながら知性的という矛盾した激音がぶちまけられれば、その凄まじさと対等どころかさらに上を行くブチ切れっぷりと変態性を示しながらもどこかダンディで堂々としているというこれまた矛盾した双極性の魅力を持つパットンがそのカオスも、狂人の暴走をも手のひらの上でコントロールする。この両者の激突によって生まれる筆舌に尽くしがたいカッコよさ。こりゃもうすげーよ。たまんねー!IPECACから出てるパットン作品ってどこか音がこもっていると言うか鋭角性よりも丸みと重みを感じる音作りなんだけど、このEPにはしっかりとその鋭角性もあるのが嬉しい。

APHEX TWINのCome To Daddyのカヴァーは思っていたよりも普通だったけど他の曲に関しては文句なし。文句なしとか言うレベルじゃなくて期待していた以上のものをかましてくれました。Mr. BUNGLEでやってたケチャっぽいこともあればFANTOMASっぽい声とサウンドエフェクト、TOMAHAWKのような妖しい雰囲気もあり。他アーティストとのコラボながら、パットンのこれまでの活動の集大成的でもあり。勿論それだけに留まらず、ここまでカッコイイ作品になってしいるのはTHE DILLINGER ESCAPE PLANというそれを受け止めるだけではなく、1+1を3にも4にもしてしまう素晴らしい器があるから。

正直言えばD.E.P.の他の作品はすげーと思いつつもハマりきれなかったりするんですが、この作品だけは例外。楽曲そのものはD.E.P.スタイルで彼等の他の作品と特に大きな違いがあるわけじゃないんだけど、他の作品との差を決定的にしてるのはこの作品のキャッチーさ。歌唱がとか絶叫がとかいう以前にこの「わかりやすさ」こそがパットンの最大の貢献だと思う。「変態的」でありながら同時に「キャッチーに仕上げちゃう」っていうのがパットンの本当の凄さだし、そのパットンの個性を最大に活かす事ができたコラボレーションとしてホントこの作品は奇跡的にすげえ。すげーばっか言っててアホみたいですが、ほんとすげーのよ。たった一つの欠点は、4曲しかないってことぐらい。

3曲どれも甲乙付けがたいほど好きなんですけどPig Latinでの「ピンガッ!!山田!!ピンガッ!!山田!!ピンガッ!!ジャバダグボゲバドガ!!」ってのがたまらなく好き。

歴代パットン参加作品の中で一番俺がすげーと思う作品はこのEPです。FAITH NO MOREであればANGEL DUST、FANTOMASであればFANTOMASMELVINS、Mr.BUNGLEならCALIFORNIA、とそれぞれオススメはあるけれど、そういうバンドごとの枠を取っ払って「マイク・パットン」で最初に聞くのであれば、このEPを聞いて欲しい。すげーから、ほんと。

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CONCEPTION

といえばトゥーレがプロモ来日したときに色紙に書いた「コンセプショリ」が大好きだったんですが、そのCONCEPTIONが今年のPROG-POWERフェスの出演ラインナップに名を連ねてやんの。まじ?CONCEPTの間違いじゃなくて?

そういや昔CONCEPTIONのオフィシャルHPが作りかけであって、その中のコンテンツに「COMIC」があってすげー期待したんだよな。なんかKAMELOTは作を重ねるごとに「またかよ」みたいな感じになってきてるしやっぱ思い入れはCONCEPTIONのほうが大きいんだよなあ。メンバーは一体どうなってるんだろ。ドラムは交代しててもいいかもー(思い入れがあるとか言っておきながらトゥーレとロイ以外はどうでもいい)。

FAITH NO MORE、Mr. BUNGLE、FANTOMAS、TOMAHAWKなどのマイク・パットン関連作品のレビューをだーっとアップしました。前のHP時代のを加筆修正したり書いてなかったアルバムを付け足したりしてのアップ。あ、DILLINGER忘れてた。CONCEPTION、YNGWIEあたりもカテゴリー作ってアップしようかしら。CONCEPTIONはもう少しムードが高まったらやろう。

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